ミュシャ展をやっていましたが、ミュシャの油絵は素晴らしいと思うのですが、ポスターは平面的で余り好きではありませんでした。
上記は、75才に自分の娘を描いた油絵。ミュシャの描く女性は、どれも均整が取れていて美しい。
イラストなのだから仕方がないと言えばそうなのですが。
しかし、よく観ると文字ひとつにしても本当に細かく描写されていて、独特の民族的な雰囲気で個性的でいいものだということが分かりました。
ほとんどが8mx6mの20枚の大作、油の”スラブ民族叙事詩”民族の迫害と栄光を描いた作品群は、他の画家が弟子を遣って描いたのとは違い、一人で18年掛かって描いていて、その意思が伝わってきますし、力量も伺えます。
これだけを描ける人だから、フランスで流行ったポスターも描けたということなのでしょう。
今回は、油の大作は下書きとかだけみたいですが。
愛国心があって描いたにも拘らず、祖国ではそうでもない評価だったようで、冷たい扱いだったようです。
その中で、ミュシャもフリーメイソンだったようで、フリーメイソンの儀式に使うゴブレットをデザインしたり、入団証明書をデザインしたり、チェコのグランドマスターになったりしたようです。
フランスのフリーメイソンから、米のフリーメイソンに自由の女神は贈られたとも番組では言っていました。
大体、モーツアルトをはじめ有名な芸術家はフリーメイソンに入っていて、それを訊くとがっかりもしますが。
現代でもそうですね。
ナチスには捕えられて、かなり厳しい尋問などもされたようです。
森アーツセンターギャラリーで、5月19日までです。
場所を訊いて、分かる人は納得ですね。