http://news.yahoo.co.jp/pickup/6195291
スマホの大型化に歯止め? 4インチ「iPhone SE」が3月31日発売 価格は5万7千円から〈ASAhIパソコン〉
米アップルは日本時間3月22日未明(現地時間3月21日)、「iPhone SE」、9.7インチ版「iPad Pro」などの新製品を発表した。いずれも既製品より小型になり、近年続いていた端末の大型化の流れに一石を投ずるラインナップとなった。両製品とも3月24日に予約を始め、31日に発売する。(dot.)
[記事全文]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160322-00000034-zdn_n-sci
iPhone SEとiPhone 5sの違い早わかり
AppleのiPhoneページにあるスペック比較表で比較してみた。こういうときは、新製品が出る前の比較表を更新せずに開いておくのが便利だ。
【iPhone 5sを含むスペック表画像】
●変わらないもの
・解像度:1136 x 640ピクセル、326ppi(同じ)
・Taptic Engine非搭載(同じ)
・高さ123.8 mm 幅 58.6 mm 厚さ7.6 mm(同じ)
・広視野角のためのデュアルドメインピクセルなし(同じ)
・ホームボタンに内蔵された指紋認証センサー(第1世代)(そのまま)
・光学式手ブレ補正なし(そのまま)
・ビデオの光学式手ブレ補正なし(なし)
・写真の自動HDR(ビデオの自動HDRはなし→同じ)
・気圧計なし
Taptic Engineはないが、もともとこの機能が広すぎる画面のナビゲートをまともにするためのものと考えれば自然かもしれない。指紋認証センサーは第1世代だが、反応が早過ぎるという意見もあるくらいなので、さほど不自由はないだろう。気圧センサーがないのはちょっと意外。注意が必要だ。
iPhone 5sの後継ということで、角ばったこのフォルムがよいのは、立てておけるという点。簡易的にテーブルの上に立てて動画を撮ったり、自撮りしたりもできる便利さはiPhone 6以降では失われてしまっていた。
●改善されたもの
・コントラスト 400:1→800:1に向上
・A7チップ M7モーションコプロセッサ(A9で一体化に)
・Wi-Fi:802.11a/b/g/n MIMO、ac非対応→MIMOは非対応、ac対応
・VoLTE→対応
・NFCなし→搭載
・Live Photos不可→対応
・Focus Pixelsを使ったオートフォーカス(ただのオートフォーカス→Focus Pixels)
・4Kビデオ撮影なし(あり)
・映画レベルのビデオ手ブレ補正なし(あり)
・連続オートフォーカスビデオなし(あり)
・再生ズームなし(あり)
・Retina Flashなし(あり)
・3Gで最大10時間(6、6sと同じく14時間に)
・本体色がスペースグレイ、シルバーに、ゴールドとローズゴールドが加わり、4色に
・最大メモリ容量モデルが32Gバイトから64Gバイトに
Live Photosをはじめ、カメラまわりが大幅に強化されており、4Kビデオ撮影まで可能になっている。オートフォーカスや補正も含めて小型で取り回しのきくビデオカメラとして使えそうだ。バッテリーがそろそろへたっているであろう5sユーザーにとって、40%伸びたバッテリー持続時間はありがたいはずだ。
●悪くなったもの
重量 112 g(113gに。1グラム増えた)
悪くなったといっても1グラム増えただけ。事実上、同じ軽さで使える
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160322-00000046-zdn_m-sci
「iPhone SE」は買いか? 「iPhone 6s」「Xperia Z5 Compact」との違いを速攻チェック
3月21日(現地時間)、Appleが「iPhone SE」を発表した。うわさ通り、「iPhone 5s」とほぼ同じ4型液晶のコンパクトサイズに「iPhone 6s」相当の機能を搭載した、やや低価格なモデルとなっている。3月24日から予約を受け付け、31日に発売する。
【歴代iPhoneとの比較も(画像あり)】
現時点での情報を元に、iPhone 6sや同クラスのコンパクトモデル「Xperia Z5 Compact」などと性能を比較してみた。なお、これまでのiPhoneシリーズと比較した記事もあるので、そちらも参考にしてほしい。
●片手操作がしやすい4型のコンパクトボディ
デザインは5sとほぼ同じで、4型ディスプレイのコンパクトボディにメタルフレームを採用。ボタンの配置も変わっていない。Apple Storeでも、大半の5s/5向けケースをiPhone SE対応として販売している。
iPhone SEは横幅58.6ミリで、女性の手でも操作しやすく、近年では珍しいコンパクトなハイエンドモデルとなる。iPhone 6sは横幅67ミリなので、iPhone SEは8.4ミリもスリムだ。
Androidスマホでは小型の部類に入るXperia Z5 Compactでも横幅が65ミリもあり、iPhone SEと比べると大柄に見えてしまう。
重さも、6sの143グラム、Xperia Z5 Compactの138グラムと比べ、113グラムと非常に軽量。持ちやすさ重視の小型端末を探している人にとってはちょうどいい。
カラーはシルバー、スペースグレイ、ゴールド、ローズゴールドの4色だ。5sから買い換えを考えている人は、ローズゴールドが気になるところだろう。
●ディスプレイは4型Retina、3D Touchは非搭載
4型Retinaディスプレイ(1136×640ピクセル)は、解像度からコントラスト比まですべてiPhone 5sと同じスペックだ。iPhone 6sの4.7型 HD Retinaと比べると、画面の繊細さは同じだが画面サイズが小さい分だけホーム画面のアイコンやブラウザーで表示できる面積が少ない。Xperia Z5 Compactと比べても同じような印象を持つだろう。
6sで初めて搭載された、感圧式の3D Touchは搭載されてないが、通常の操作で制限される機能はない。よほどお気に入りの機能やアプリがない限りは気にならないだろう。
●高性能A9チップ搭載、処理性能はiPhone 6sと同等
プロセッサは、6sと同じく高性能なA9チップとM9モーションコプロセッサを搭載。iPhone SEのCPUとGPUの処理性能は6sと同じで、5sに比べ、CPUは2倍、GPUは3倍高速としている。
だが、実際は6sと比べてメモリ容量に差がある可能性もあるので、実際のスペックについては実機を入手して検証する必要がある。
Androidと比べた場合、iPhone SEが搭載するA9チップの処理性能は、Xperia Z5 CompactなどSnapdragon 810を搭載したハイエンド端末と同クラスに位置づけられる。
●指紋認証センサー搭載、Apple Payにも対応
ホームボタンに指紋認証センサーを搭載。親指を置くだけでロック解除やパスワード入力ができるTouch IDに対応する。だが、iPhone SEの指紋認証センサーは5sや6に搭載されていた初期のもので、6sに搭載された第2世代のものではない。
5sや6の指紋認証センサーは指を認識するのに0.5秒ほどかかるが、6sならほぼ一瞬で指を認識する。比べなければ気にならないが、6sに慣れた人だとややストレスを感じるだろう。
今後、日本での展開も期待される決済サービス「Apple Pay」にも対応。決済用のNFCを搭載した。現時点では海外在住でもないと使うこと自体が難しいのだが、日本でもサービスが開始されれば、iPhoneをクレジットカードとして利用できるようになる。
●カメラは1200万画素で4K撮影対応、インカメラは据え置き
アウトカメラは6sと同等の1200万画素カメラを搭載。4K動画撮影とLivePhotosにも対応する。6s/6と異なり、背面からのカメラの出っ張りもない。
これは、iPhone SEの厚さが7.6ミリで、6sの7.1ミリよりも分厚いことが影響している。画質については5sの800万画素でも十分高画質だったが、より強化されたのはうれしい。
Xperia Z5 Compactは有効約2300万画素CMOSを搭載。カメラ性能に強みを持つソニーの特徴がよく出ている。インカメラの画素数も有効約510万と十分だ。
一方、iPhone SEのインカメラは5sと同じ120万画素のまま。自撮りが流行する中、6sではインカメラを500万画素、レンズもf値2.2の明るいものに改善した。だが、iPhone SEは5sと同じ性能のまま強化は見送られてしまった。
改善点として、画面を白く点灯してフラッシュする代わりに「Retina Flash」に対応。だが、5sや6の120万画素カメラは露出や発色は良好でも、今となっては解像感に物足りなさを感じる。カメラ回りについては、アウトカメラよりもインカメラを強化して欲しかったところだ。
●高音質通話のVoLTEと、高速通信のTD-LTEに対応
通信まわりの仕様だが、高音質な通話が可能な「VoLTE」に対応。LTEの最大通信速度は150Mbpsだ。キャリアアグリゲーションの対応は未定。
LTEの対応バンドは、モデルA1662:LTE(Band 1/2/3/4/5/8/12/13/17/18/19/20/25/26/29)、モデルA1723:LTE(Band 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/25/26/28)、TD-LTE(Band 38/39/40/41)となる。
国内での利用について5sと比較した場合、3社とも高音質なVoLTE通話に対応。通信速度については、ドコモだと通信速度が最大100Mbpsから最大150Mbpsに向上。KDDI、ソフトバンクは通信速度が最大100Mbpsから最大150Mbpsに向上したことに加えて、TD-LTE(WiMAX 2+、AXGP)の周波数帯も利用でき、実効通信速度の高速化が期待できる。
●Lightning端子を搭載、バッテリー持ちは改善傾向に
充電やPCとの接続は、これまでと同じくLightningケーブルを利用する。USB Type-Cは採用されなかった。
バッテリー容量は非公開だが、バッテリー持ちは改善されたようだ。LTEでのインターネット利用時間は6sや5sがLTEでそれぞれ10時間なのに対し、iPhone SEは最大12時間と長くなった。ビデオ再生やオーディオ再生時間も同様に改善されている。
Xperia Z5 Compactの連続通話時間約700分(3G)、連続待受時間約400時間(LTE)と比べても、iPhone SEは前者が最大14時間、後者が最大10日間と引けを取らない。
iPhone SEは、片手で持てるコンパクトで高性能な5sが欲しい、低価格なiPhoneが欲しいという声に応えてくれる端末だ。発表では中国市場やスマホ初心者に最適としていたが、もちろん日本でもこのサイズのiPhoneを待ち望んでいた人は多いだろう。デザインは2年前の5s(3年前のiPhone 5ともいえる)そのままだが、今でも古さは感じない。
格安SIMで使うSIMフリースマホとして考えても、このクラスの性能をもったコンパクト端末はほかにない。Snapdragon 810を搭載したNexus 6Pも6万8750円(32GBモデル、税別)からなので、iPhone SEの5万2800円(16GBモデル、税別)からという価格設定に納得する人は多いのではないだろうか。
一番のおすすめは、初めてのスマホやAndroidからの買い換えだ。まだ価格は発表されていないが、各携帯電話事業者は6sよりもやや安い値付けで販売すると予想される。5sや5からの買い換えだと、性能や操作性は安心できるが、新しい物を買ったという満足感を得られにくいという悩みを抱えるかもしれない。その場合は、5sにはなかった新色ローズゴールドや、カバーの買い換えなどを検討してみてはいかがだろうか。