興味津々心理学

アメリカ発の臨床心理学博士、黒川隆徳によるあなたの日常の心理学。三度の飯よりサイコセラピーが好き。

サービスにおける注意事項

2014-01-16 | ┗ 注意事項

1.セラピーのセッション及び電話、Emailなどのあなたと私のやりとりは秘密厳守です。たとえあなたのご家族、配偶者、パートナーのかたが私に問い合わせてきても、あなたの承諾なしに私がそれらにについて誰かにお話することは、一切ありません。

2. サイコセラピーは、人間一人対一人の、非常にオーガニックなもので、その進展、症状改善の速度などは異なります。また、ある人にとっては非常に効果的なテクニックが、別の人にとってはあまり効果的でない場合もしばしばあります。サイコセラピーは、あなたと私の共同作業です。ふたりのユニークな人間がユニークに影響しあうサイコセラピーは、100の治療関係があったら、100通りの進展形態があります。

3. サイコセラピーの期間についてはあなたの症状、問題、課題の内容などにより、非常にまちまちです。8週間以内に大きく改善する例もあれば、数か月、半年、1年以上掛かる場合もあります。週に1回の50分のセッションが基本ですが、経済的理由から、やむを得ず2週間に1度、3週間に1度、etc. というオプションもあります。また、経済的な問題はなく、より短期間に成果を上げたい、という方が、週に2度、3度来る、というオプションもあります。

いずれにしても、サイコセラピーは魔法でなく、1度のセッションであなたの問題がなくなるようなことはありません。ただ、1度参加してみて、あなたが、それまでもやもやとしていた悩みや問題について深く理解し、大きな洞察を得て、とりあえずはそれでいいや、また気が向いたら来ます、というような場合もしばしばあります。混乱が解消し、すっきりした、これでいい、という方もいます。私はあなたとの初回の交流の感じで、おおよそ掛かるであろう期間について提案はしますが、決して強制はしませんし、あなたの事情、必要に応じて柔軟に集中する問題の優先順位、また治療スタイルなども変更します。大切なのは、あなたがセッションに参加して感じる手ごたえです。セッション後、ものすごくストレスが軽減した、気持ちがものすごく軽くなった、という方もいれば、大きな洞察が得られた、自分の本当の気持ちがわかった、新しい自己発見があった、という方もいますし、「手ごたえ」の種類は人それぞれ、また、そのときのセッションや、そのときのあなたの悩みの種類にもよります。

4.サイコセラピーは、自己発見、成長、症状の改善、人格改善、より良い人間関係など、大きな効果が期待できる分、ときに、不快感を経験することもあり得ます。もちろん私はあなたが不快な思いをしないように気をつけていますが、不快感はやむを得ない場合があります。たとえば、あなたがほとんど無意識に避けている、見たくない、経験したくない感情や思考について、それが問題改善の上必要であれば、私はあなたがそれをきちんと認識できるようにしますが、否認していた感情を経験するのは効果的ではあるものの、時に苦痛を伴います。私の提供するものは、臨床心理学、精神分析学本場アメリカのスタンダードなサイコセラピーで、催眠、スピリチュアル、マッサージなどの類は一切使用しません。あなたと私の一対一の対話の中で、あなたの問題を一緒に深く理解して、解決していきます。

5.時間厳守です。完全予約制だから、ということ以前に、セラピーはその「枠組み(Frame)」が非常に大切で、その首尾一貫した枠組みなしに、本当に良いものは期待できません。ですから、もしあなたが、たとえば午前10時からの予約に、15分遅れてきても、30分遅れてきても、10時50分にセッションは終了します。

効果的なセラピーには、あなたの50分のフルな参加が必要不可欠です。また、セラピーの効果は、あなたと私の良い人間関係、互いにリスペクトのある本当の人間関係から起こるもので、その人間関係には、適切な人間関係のBoundaries(バンダリー、境界線)が大切で、いつも大幅に遅れてくる方に私がいつも時間を延長していたら、それは不健全な共依存の表れで、よくありません。そのパターンが見えてきたら、それを正すのが私の役割ですし、そのようにならないようにするのも私の仕事です。そのために、多少厳しく見えるかもしれないルール、枠組みが必要なのです。

6.プレゼント、贈り物は、原則として、お断りしています。心理療法における人間関係は、とても繊細なもので、贈り物は、その繊細なバランスに影響することがあります。これはクライアントとセラピストの良い関係において大切なことです。贈り物を感謝のしるしとして送ることが広く行き渡っている日本文化圏において、もちろん例外的な場合はありますが、原則として贈り物はしません。とくに、高額の贈り物は、お断りしています。

(最終更新日2016年5月)

 

 


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