レストラン シェ・モルチェ
東京都港区南麻布4-1-29広尾ガーデン1F
TEL 03-3443-1851
定休日 第2、第3火曜日
地下鉄日比谷線「広尾駅」から徒歩1分の緑に囲まれた
ショッピングモールが広尾プラザガーデン。ここの1階に
フレンチレストランシェ・モルチェがある。このエリアの夜の雰囲気は
ハイソなオトナの空気が流れていて素敵な場所だ。
ご覧の様にこの建物の裏は都内では考えられないような
緑地空間に成っている。ワイドな硝子越に緑豊かな庭園を
眺めながら静かな雰囲気で、食事、カフェ、そして音楽を楽しむことができる。
今日はX'マスイブの夜、2017-11-15付のブログでも
紹介した京谷弘司タンゴトリオによるクリスマスタンゴディナーショー2017が
このレストランで行われた。前回は雑司ヶ谷の狭いカフェが
ライブ会場だったが、今回はゆったりとしたスペースで
ゆとりを持って楽しめそうな会場だ。
当ビルは明治屋創業者の邸宅跡に建てたらしく、当店も
明治屋直営レストランだ。全部で50席あり、入口の手前サイドが
カフェで奥がレストランになっている。部屋全体は白が基調で一部木目調。
床は私の好きな白と黒の市松模様になっている。
この日のお客はX'マスということもあってだろう、フォーマルな
服装の人品の良い、一見するとハイソ系の人が多かった。その中で
ビックリ、知り合いを発見。以前ロータリークラブの卓話で
来ていただいた元キリンビール社長の松沢幸一さん
(2014-9-25付ブログ参照)だった。氏は浦和に在住で
今年春に明治屋の社長に就任されたとの事。
世の中色々な出会いがあるもので楽しい。
この日のディナーメニューとアルゼンチンタンゴのプログラム。
やはりディナーショーというのは一種独特な贅沢さがある。
魚介のアンサンブル プティサラダ添えガーデンスタイル
他に特製コンソメスープ、真珠飾り、トリュフの香り(撮り忘れ)
中央亭伝統のローストビーフ ソースプレイブー
イチゴのムース ベリーのタンバル仕立て
ここは明治屋直営店だけに厳選された食材を使った料理と
直輸入ワインが売りだそうだが、この日に限ってはメインは
京谷弘司タンゴトリオの音楽&ダンスでディナーは脇役に成ってしまった。
この日の事前ポスターと当日パンフ。この日は特に
アルゼンチンタンゴが楽しみだ。
日本のバンドネオンの第1人者京谷弘司氏。詳細は
2013-5-24、2017-11-15付ブログを参照して下さい。
京谷リーダーとヴァイオリンの吉田篤氏。私は京谷弘司タンゴトリオの
タンゴを聞くのは3回目だが、吉田氏のヴァイオリンは
聞く度にどんどん進化しているように感じる。この日も
ある曲を独奏した時はパガニーニの曲を聞いている様だった。
ピアノの淡路七穂子氏。今回は彼女のピアノの近くに座ったせいか、
ものすごい迫力を感じた。もうちょっと抑えても良い所が
あったのではと思い、コンサート後彼女に聞いてみたら
今日はどんどん乗ってきて力が入ってしまったと言っていた。
シェ・モルチェ
ダンサーはクリスティアン&ナオさん。クリスチィアン氏は
ブエノスアイレス出身でもう長く日本に居るとトイレで一緒になった時
言っていた。そもそもタンゴは18世紀後半にイベリア半島で発祥した。
舞曲のリズムで、19世紀後半に南米へ、このタンゴパターンが
輸出された。アルゼンチン・ブエノスアイレス(ボカ地域)
又はウルグアイ・モンテビデオのラプラタ河口の人々に広がった。
日本ではタンゴがヨーロッパに渡って変化したものを
「コンチネンタルタンゴ」と呼び元来のものを「アルゼンチンタンゴ」と
呼んで区別した。ムード音楽の一環のコンチネンタルタンゴは
競技ダンス、社交ダンスで用いられ、長らくはタンゴと言えば
マランドやアルフレッド・ハウゼといったイメージだった。
1980年代後半アメリカで成功した「タンゴ・アルベンティーノ」
公演が日本にも移入し、それ以降、アルゼンチン・タンゴが普及するようになった。
その中一世を風靡したのがバンドネオン演者であり作曲家の
アストル・ピアソラだった。アルゼンチンタンゴのダンスは激しく
足を絡めるなど情熱的でしかも色っぽく妖艶でセクシーだ。
表情は憂いがあって、ブエノスアイレスボカ地区に
ヨーロッパからの移民がたどり着き、その苦労と望郷の念が現れている。
広尾プラザガーデンの隣りにとても気に成るお洒落なビルがあった。
ここは広尾コンプレックスといって平成14年に建てられた
4階建のテナントビル。この様に夜になるとボンヤリ、ホンワカ
暗夜にランタンの様に浮き出てくる意匠。外壁に半透明の
パネルを浮かして覆っている。このイメージはいつか是非浦和で提案したいものだ。