スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

北野異人館街

2018-05-12 06:23:52 | 旅 ~国内

神戸異人館街の玄関口(大駐車場がある為)、「北野工房のまち」 

ここは神戸市立北野小学校が廃校になった後、

校舎(昭和6年築)を活用して、平成10年に北野工房のまちに変わった。

昔の校舎の雰囲気を残しつつ、買って食べて体験して遊べるおもしろい所だ。

http://kitanokoubou.jp/

1階には10店舗が入店しており、神戸のグルメを存分に味わえる。

又、お土産などにもどうぞ。

その中でも今評判になっているのが、プリンの店「神戸フランツ」 

http://www.frantz.jp/

ここのスケジュールがタイトだった為、とうとう買えなかった。

2階には主に小物などのグッズのお店が11店舗あり、

ここの特色である手作り体験が10店舗で出来る。

それ以外に87年の小学校の歴史の思い出の品々を

展示している市民ギャラリーもある。

主だった異人館が写真付きで紹介されている北野異人館MAP。

この地図はよく見るとうろこの家グループのものらしい。

この洋風建築物(異人館)が数多く残存する北野町山本通は

東西約750m、南北約400mの地区を伝統的建造物群保存地区に定められ、

洋風建築物34棟、和風建築物7棟等の保存措置が講じられた。

この界隈には明治20年代から大正期にかけて

建設された洋風住宅(いわゆる異人館)が多数残り、

それらが和風住宅と混在して調和のとれた街並みを形成している。

戦時中は外国人居住区ということで神戸大空襲の対象と

されなかったことが幸いし、優美な雰囲気を残す稀少な街並みとなっている。

現在スターバックスになっているこの家は登録有形文化財に

指定されている。コロニアルスタイルのこの建物は

明治40年にアメリカ人M・シェー氏によって建てられた。

その後、所有者が何回か移ったが昭和52年放映の

NHK・朝の連続テレビ小説「風見鶏」の主人公であるドイツパン職人、

ハインリヒ・ブルクマイヤーのモデルとなった人物の二世だ。

残念ながら、震災で被害が大きく解体されこの地に移築・復元された。

いよいよここから坂をのぼり「風見鶏の館」へと向かう。

天気は五月晴れで空気が爽やか、本当に気持ちが良く

仕事のことが頭から消えていった。

昭和53年に国指定重要文化財に指定されたここ

「風見鶏の館」は、明治42年頃、ドイツ人貿易商

ゴットフリート・トーマス氏の自邸として建てられた。

多く残る異人館で、レンガ張りの建物は唯一のもので

色鮮やかで重厚な雰囲気を持っている。

設計はドイツ人建築家ゲオルグ・デ・ラランデだ。

風見鶏の館の回りには絵を売っている画家が何人かいた。

これを見てパリ郊外モンマルトルの広場で

画家の卵が絵を売っているのを思い出した。

 風見鶏の館の隣りにある「萌黄の館」。この建物は

明治36年にアメリカ総領事の邸宅として建てらえた。

2つの異なった形のベイ・ウィンドー(張り出し窓)が特徴だ。

アラベスク風模様が施された階段、重厚な

マントルピースなど贅沢な意匠が随所にみられる。

風見鶏の館の隣りにある北野天満神社は異人館が

建ち並んでいる中で1180年(治承4年)創建という歴史を誇っている。

ハンター迎賓館はエドワード・ハズレット・ハンター氏と

愛子さんがその余生を静かに過ごした場所だ。

E・H・ハンターはアイルランド北部ロンドンデリーに生まれ、

慶応3年に横浜に来日した貿易商で

大阪の薬問屋の娘、平野愛子と結婚した。

これが日本における国際結婚の第1号である。

ここから狭く落ち着いた住宅街の路地を行き左へ曲がって

急坂を上ると「うろこの家」にたどり着く。

うろこの家まではあまりにもの急坂。途中にあった

ウィーンオーストリアの家とデンマーク館の間の中庭にある

屋外カフェで小休止。ここで息を吹き返してうろこの家に向かう。

北野異人館街のなかでも、ひときわ見晴らしのいい高台にある

「うろこの家」は、神戸で最初に公開された代表的な異人館だ。

1905年(明治38年)に外国人向けの高級借家として建てられ

その後、ドイツ人教師の邸宅となった。国の登録有形文化財に

指定されている。特徴は何と言ってもこの魚の鱗のように見える

美しい天然スレートの外壁。ヨーロッパの古城のような

佇まいは、これぞ異人館といった風格だ。

庭の真ん中には「カリドン(ボルチェリーノ)の猪」と呼ばれるブロンズ像が。

カリドンの猪はギリシャ神話で鼻に触れると幸福が訪れると言われている。

そして後ろの方にはブルーのダチョウもどきの作品が5羽。

そしてなぜか豚のおもりの降雨計が設置してあった。

館内には、時代の経た家具・調度品ともに、マイセンを

はじめとする陶磁器、エミールガレやティファニーなどの

ガラス工芸品が展示されている。

2階から神戸の中心街を展望。中庭の生垣も手入れが

行き届いていて素晴らしい。まさにここからの見晴らしは絶景だ。

苦労して来た甲斐があるというものだ。

 

うろこの家の隣には美術館がある。

1階では造形作家の松浦つかさ展が開催中であった。

2階では近代ヨーロッパの著名画家の所蔵品が展示してあった。

ユトリロの「ミミの家」、若い頃大好きだったビュッフェの「アナバラ像」 

キスリングの「赤いひざ掛けの裸婦」

それ以外にもルノアール、ルオー、マチス、ドニなどの作品がある。

さらに一番上には山手八番館と北野外国人倶楽部、

坂の上の異人館などがあるが、時間の関係と足疲労から行くことをやめた。