ホテルに到着した夕方、刻々と表情を変えていくブレッド城を
ホテルのテラスから撮った。
まだ明るいうちのブレッド城、
ブレッド湖の岩山の上に建っていて存在感のあること。
30分後の夕日に映える黄昏のブレッド城。
まるで物語に出てくるような雄姿だ。
そしてまだライトアップされた早朝のブレッド城。
岩山は青白く、城はピンク色にライトアップされ、
それは幻想的な光景で感動しました。
翌日、ブレッド湖の手漕ぎボートから撮ったブレッド城。
後にはユリアアルプスが控え、アルプスの瞳、
真珠と言われるのが素直に納得できる風景だ。
ブレッド城は、スロベニア最古の城の一つで、
最古の文献は1011年5月22日に書かれたもので、
ドイツ王ヘンリック2世がブリクセン司祭アデルベロンに
城を譲渡した時のものと記されている。
城内にはグーテンベルクの活版印刷機が再現された部屋がある。
活版印刷は1445年頃に
ドイツのヨハネス・グーテンベルク(1398~1468年)によって
発明されたと言われている。
活版印刷技術は羅針盤、火薬とともにルネサンス
3大発明の1つとしてあげられ
ルネサンス、宗教改革、啓豪時代、科学革命の発展に寄与した。
ここの活版印刷では有料だが印刷機を使って自分の名前と
日付を入れた記念のカードを作ることができる。
城内の建物はそれぞれの中庭を中心に2階構造になっている。
上下階ともに、回廊と防衛塔がある
ロマネスク時代の城壁に囲まれている。
下階には印刷所、プリモジュ・トゥルバル記念室、
ギャラリー「ストルプ」、ハニーショップ、カフェが、
上階には礼拝堂、博物館、レストラン、鍛治工房があり、
下階、上階、の間にはワインセラーまである。
城内の展望テラスからはブレッド湖の全景、ブレッド島と聖マリア教会、
そしてゴレンスカ地方とカラバンケアルプス、
ユリアンアルプスの素晴らしい絶景眺望が広がっている。
展望テラスからこの景色が目に飛び込んできた瞬間、
皆「ワウォー」という感嘆の声が上がった。
イケメンの鍛治職人さんとコインのポスターと
なぜか色々な所で見たドラゴン。
職人さんの腰に巻いた道具を見ると職人さんというよりは
マイスターという言葉がよく似合う。
城内で最も重要な建造物である16世紀に建設された礼拝堂。
堂内は全体的にパステル調のロマンチックでかわいらしい教会だ。
壁にはフレスコ画が描かれ、よーく見渡してみたら
小さくキリストらしき顔が描かれていた。
こちらは青銅時代から今日までのブレッド近郊の
歴史を示す展示物がある博物館。
アンモナイトの化石があるのを見ると大昔、太古の時代
ここは海の底だったことがわかる。
又、7000年前の鹿の骨も展示されてあった。
展示室の一角に監視カメラのモニターが。
全体的に中世の時代の雰囲気の中でここだけが
現代の設備があってそのギャップの差に
思わずシャッターを押してしまった。
スロベニアの盛んな産業の1つに養蜂業がある。
自然を大事にしている緑の国スロベニアだけにすぐ納得してしまう産業だ。
当然おみやげの代表的な物の1つに蜂蜜がある。
実に沢山の種類(アカシア、栗の木、菩提樹、ソバの花etc)の
蜂蜜がこのハニーショップで売られていた。
蜂蜜の試食、テイスティングは初めてだ。
スロベニアは世界でも有名なはちみつ大国だった。
この写真の左上に宿泊したホテルと
早朝散歩でアップした建物、街並みが広がっている。