鉄板焼 くぬぎ
京都市栗山区田口華頂町1 ウェスティン都ホテル3F
TEL 075-771-7111
年中無休
宿泊1日目のディナーは幹事さんのセットによりウェスティンホテル内の
鉄板焼屋さん「くぬぎ」であった。
ここは隠れ家的なレストランでホテル内にある為、
街の喧騒から抜け出した落ち着いた髙級店であった。
店はU字型のカウンター席のみで15席と家族的雰囲気。
我々だけで10席を取り、なんとなく貸切り状態に成った。
木のぬくもりあふれる店内はお客様それぞれに適した接客ができ満足度大だ。
テーブルの上にはデンと松阪牛と神戸牛の塊が置かれ、迫力がある。
どうやらこれは見せ牛肉で他の客用だとか。
髙級食材とダイナミックなパフォーマンスで魅せる「くぬぎ」の鉄板焼。
和牛と新鮮な魚介類を季節野菜とともに楽しめる
その手さばきを見ていると、ある意味鉄板焼はエンターテイメント料理だ。
手が込んだ髙尚な先付。
生春巻を手で巻いたような料理だが、詳しくは忘れた。
海の幸のテリーヌ、バルサミコの香り。
にこごりの中に魚介が納められているような料理だ。
サー、鉄板焼の始まりだ。
最初はロブスターと旬の京野菜の小松菜。
鉄板のヘラとナイフ、フォークを使って見事な手さばき。
とてもリズミカルで思わず見入ってしまう。
ロブスターは部位ごとに分けられ焼く時間を変えていく。
これでまずいはずがない。
ただなんとなく鉄板焼は集中力に欠けてしまう。
続いて伊勢志摩産の鮑とアスパラガスの鉄板焼。
この段階になると食する方に神経が行き、
鮑の調理を撮ることを忘れてしまった。
この料理はなんといっても鮑の肝が絶品の味だった。
いよいよ本日のメインイベント。
神戸牛のサーロイン、松阪牛のフィレの鉄板焼のスタート。
それぞれ客の好みの焼き方にし、
網の上に置いてあるのが当店のミソのように見えた。
付け合わせの野菜は玉葱と青唐辛子、2種類の茄子。
最後に香り付けとしてフランベした。
ガーリックチップは付け合わせというより酒の肴。
これを最初に作っていたが、ようやく出てきた。
ステーキ用の味噌だれ、ゆずポン酢、わさび、
京都松野醤油、京都丹波の赤ワイン塩にお好みで付けて食する。
ここでも色々な味を楽しめる。
グリーンサラダは旬の京野菜を使っている。
当店は「旬の京野菜提供店」の認定を受けている。
この認定は旬の京野菜を使用し、
その素材が持つ旨みや風味を引き出す料理を提供するお店で、
京野菜を常時3品以上、年間で10品目以上使用しているなどの
厳しい条件を満たした店舗に与えられる。
私の大好物のガーリックライスが〆で出てきた。
この中にも小さく切られたステーキが入っている。
これも作る手さばきは見事。
フライパンと違って返しができないだけに技が必要だ。
京野菜5点少々と味噌汁。それぞれの器もとても良い。
向い側の客にもフライパンの上でフランベ。
これはショータイムだ。思わずカメラを向けたくなる。
どうやら向い側のファミリーは中華系の香港人か?
日本に来るアジア人は皆リッチな人達に見える。
一昔前では無かった光景で、いかにも経済発展が急に進んだ現れだ。
夕張メロンなどのデザート。
こじんまりしたこのレストランの奥には京都ならではの坪庭が。
全ての料理が終わった後、又々驚かせられた。
それは使用した鉄板の掃除。
鉄のヘラでこれでもかと徹底した拭き取りをしていた。
鉄板に付いた味取りが大事と言っていた。