第3回の旨い店ベストシリーズも越年をしてしまいましたが、
とうとう最終部門を迎えました。
今迄ベストシリーズを3回やりましたが海外部門は今回が初めて。
2013年から海外編をアップ始めてから46軒。
訪れた国で17ヶ国のレストランに行ったことになります。
(訪問国はポルトガル、スペイン、マレーシア、台湾(台北)、フランス、韓国(釜山・慶州)、
ベトナム(ダナン・ハノイ・ホーチミン)、南アフリカ(ケープタウン)、
アメリカ(アトランタ)、アラブ首長国連邦(ドバイ)、ノルウェー(オスロ)、
スウェーデン(ストックホルム)、フィンランド、クロアチア(ザグレブ・ドブロブニク)、
スロベニア(ブレッド・リュブリャナ)、中国(北京)、ミャンマー(ヤンゴン)でした。)
この中で1位~3位は比較的すぐに決められましたが、4~9位は甲乙つけがたく、
故に国、都市を幅広く選んでみました。
又、料理の味についてですが、自分の舌がすっかり日本そのものになっているせいか、
いまいち繊細さ、深みをあまり感じることができず、
正直これはものすごく旨いといったものにあまり出会うことがありませんでした。
ということで、今回はどうしても味より雰囲気を評価してしまう所があったのは
仕方がなかったかなーと思います。
第1位 龍朝軒(ベトナム・ホーチミン)
~番外編228~ 2018-12-14付
ここは超ハイクオリティなザ・リベリーサイゴンのホテル内にある
ホーチミン1の中華レストラン。
広東料理中心で2015年6月にオープンした比較的新しい超高級店だ。
お店に入る前からその品のあるバブリーさにビックリ。
ホテルと同じ大理石をふんだんに使ったエントランスロビー。
まさに豪華絢爛を絵に描いたような中華レストランだ。
ここは大人のセレブレストランでドレスコードがある。
又、12歳以下の子供は入店不可。
料理ももちろん美味しいの一語に尽きるが食器がまた素晴らしい。
最後に出たデザートの豚の顔のカスタードまんじゅうがとてもかわいらしく印象的だった。
「龍朝軒」は雰囲気といい、料理、器、すべてが超一流だった。
第2位 鼎泰豊(ディンタイフォン)(台湾・台北)
~番外編152~ 2017-5-24付
1958年に創業。
今や正に世界に羽ばたくディンタイフォンとして16ヶ国に127店舗(?)。
台湾に12店舗、そして日本で22店舗も展開している。
ニューヨークタイムズが世界の人気レストラン10店の1つに上げている程だ。
当店は点心料理の超有名店で小籠包(シャオロンパオ)が看板メニュー。
有名店だがその名に恥じない美味しさを提供している。
1996年(平成8年)に初めて東京「タカシマヤタイムスクエア」に出店
(2016-11-15付ブログ参照)。
ここ台北101店も台北一番の大型店なのに開店前からすごい行列。
アツアツの肉汁たっぷりの小籠包は文句なく旨かった。
第3位 SEEDSレストラン(ミャンマー・ヤンゴン)
~番外編288~ 2020-1-7付
ミャンマー・ヤンゴン市内のイヤン湖近くのレイクハウスレストラン。
スイス人ご夫婦が経営している欧州料理、中央ヨーロッパ料理の
ロマンチックで優雅で現代的な特別な空気感を持ったお店だ。
このご夫婦の料理人生の旅の航海の結果、たどりついた所がここだとか。
当店はヤンゴン市内のレストランで第1位にランキングされているというのも
納得できる素晴らしいレストランだった。
特に今回は暗くなってからお伺いしたため見ることができなかったが
夕日の風景は本当に素敵だとか。
料理の方も盛り付けがとても洗練されていて上品で実に美しい。
又、食器も素晴らしい。
ここのプライベートダイニングオプションは「魔法」と「ユニーク」だそうだ。
正直ミャンマーでこんな高いレベルの素敵な料理が食べられるなんて感激でした。
第4位 ル・グラン・カスケイド(フランス・パリ)
2015-2-24付
パリ郊外、ブローニュの森の中のフレンチレストランというだけで
映画の中の世界を想像してしまうが、
行ってみればご覧の通りのおとぎの夢の世界の建物だった。
ぼんやりとライトアップされたアールヌーヴォー様式の1850年築のクラシカル建物。
これを見ただけで参ってしまう。
店内に入れば19世紀の貴族の館で食事するようなゴージャスな雰囲気。
そして料理の方はメインがフレンチ小鴨のロースト。
見た目にも色鮮やかで盛り付けもフレンチのセンス、文化を感じてしまう。
ここはミシュラン星付のレストランだけのことはあった。
第5位 ハイッコマナー(フィンランド・ボルヴォー)
~番外編210~ 2018-9-18付
ここはボルヴォーの市内中心部から約6kmの静かな景勝地にある
スパ&ホテルの中にある宮殿のようなレストラン。
ゴージャスで重厚な内装とスタイリッシュな雰囲気が上流階級の邸宅のようだ。
エンタシスの円柱のあるベランダから見た風景は広大で優雅、
なんてロマンチックな所なのだろうとうっとりしてしまう。
人のぬくもりを感じさせるチャーミングなウエイトレスさんのもてなしで
ホンワカとした心地になったのを思い出した。
お料理の方はフィンランドの主食であるジャガイモと
いかにも北欧っぽいスモークしたトナカイの鹿の肉とラップランドチーズ。
いかにも今、外国にいるのだという実感のランチタイムだった。
第6位 RESTORA Zlatom Ribica(クロアチア・スプリット)
~番外編270~ 2019-9-13付
クロアチア・スプリットにある海鮮シーフード、地中海料理のレストラン。
窓越しにはアドリア海の明るく素敵で素晴らしい眺望が広がり、
それを見るだけで豊かな気持ちにさせてくれる。
魚介は近くの市場から仕入れる新鮮な食材を使い、
メインの名物スカンピ(手長エビ)のグリルは何匹でも食べられるほどの逸品だった。
盛り付けもさりげないラフさの中に
一匹手長エビを立たせた工夫が美的にアピールしてきた。
どうやら当店は数々の賞を獲得した評判の店らしい。
こんな遠いクロアチアの地で地元の方から浦和レッズの話が出てきて
ちょっとした旅の出会いのハプニングがあったことも+αの評価となった。
第7位 リーガル シーフード(アメリカ・アトランタ)
~番外編157~ 2017-7-6付
当店は1950年(昭和25年)に開店した老舗シーフードレストラン。
2013年のUSA TODAYの調査でNo1ベストシーフードレストランを受賞。
他にも多くの賞を獲得している。
又、写真に掲載したニューイングランドクラムチャウダーは
1981年以降すべての大統領就任式に提供されている名誉あるスープだそうで、
今年1月20日のジョー・バイデン大統領就任式にも出されるのだろう。
これは全く知らなかった秘話だ。
他にも名物シュリンプ、オイスター、フィッシュ&チップスなど、
シーフードが大好きなアトランタ市民の人気店になっている。
又、ハンバーガーも旨くて思わず親指が立つほどの逸品だ。
第8位 ワイルド ロータス(ベトナム・ハノイ)
~番外編132~ 2016-12-19付
現地でベトナムの卓話をしてくれた浦和出身の外務省の方がセットしてくれたレストラン。
ここは100年前に建てられた高級官僚の家でフランスビィラに
ベトナムエッセンスを加えたハノイを代表する高級レストランだ。
店内はオリエンタルなインテリアでまとめられ、
ヨーロッパのテイストも取り入れられた上品さがあり、
まるで個人の邸宅に招かれたようなディナーだった。
コンセプトは「古き良きベトナムと各国の料理との融合」。
そしてこの日のメニューのタイトルが「スパイスルートジャーニー」。
見た目にも美しく、盛り付けも繊細さがあり、独創的な料理は日本人の味覚によく合う。
ハノイに行ったら是非行ってほしいオススメのレストランだ。
第9位 SHガーデン(ベトナム・ホーチミン)
~番外編227~ 2018-12-11付
またまた3軒目のベトナム料理店。
お世話になった鹿島建設の人がセットしてくれた
カジュアルな雰囲気の南国風ベトナム料理店だ。
メニューにも日本語が書かれてあり、日本人にも受けているようだ。
3枚目の写真のレトロな木造エレベーターも印象的でお店のプラスインパクトになっている。
料理の盛り付けは大雑把だが、野菜などの飾り物は立派だ。
以前、番外編で紹介したベトナム・ハノイからの留学生・ダン君が経営している
ジャスミンレストランで、生春巻、揚げ春巻、フォーなどをご馳走になったが、
ベトナム料理は香草を除けば日本人の口に合う。
ここのCPは分からないが庶民的で味は旨く、オススメのベトナム料理店だ。
第10位 名物オムレツ(フランス・モンサンミッシェル)
2015-2-21付
フランスのモンサンミッシェルは日本人が大好きな観光地。
ここの名物はオムレツだ。
オムレツ発祥の地はラ・メール・プーラルという店で
1888年、疲れ果てた巡礼者の身体を癒すためプーラルのおばさんが考察して、
現在でも世界中で有名なレシピだ。
ふっくらサクサク、バター、ミルクの生クリーム、
胡椒、この地特産の塩で焼き上げるのもので、
まるでスフレのようで日本人が好みそうな料理。
そんなことでラ・メール・プーラルは東京、横浜にも出店しているとか。
とにかく世界中でその土地の名物には、旨いまずいを越えて様々な物語があるものだ。
早くコロナが退散してくれるといいですねぇ
アメリカといったらやっぱりハンバーガーとクラムチャウダーですよねー。
それにアメリカソウルフードといったらホットドッグ、フライドチキン、グリルロブスターあたりかな?
外食で思いっ切りコロナも気にせず食べてみたいですね