和鋼博物館 2020.6.9
鉄の積み出し港だった安来港の近く、
古来、奥出雲で「たたら」という製鉄法によって生み出された鉄の歴史や文化、
産業をわかりやすく展示するミュージアム。
日本で完成した「たたら製鉄」
たたら製鉄は、粘土でつくった箱の形をした低い炉に、原料の砂鉄と還元のための木炭を入れて、風を送り、鉄を取り出す日本古来からの鉄を作る技術です。
6世紀後半(古墳時代後期)に朝鮮半島から伝えられ、江戸時代中期に技術的に完成しました。
昼夜にわたる鉄づくり(現在行われている日刀保たたらでは)砂鉄を集めて、炭を作り、炉を作ってから操業が始まります。
炉の下から風を送りながら、木炭と砂鉄をかわるがわる入れます。時間がたつとともに、砂鉄は還元され鉄になります。
さらに炭素を吸収してズクが炉の下の穴から流れ出ます。そして最後にケラができます。
1回の操業は、3昼夜、約70時間にもおよび、 炉の壁が侵食されて薄くなり、耐えられなくなったところで終了します。
炉の壁の成分と砂鉄が反応して生まれたフロ(スラグ)」は、 鉄の不純物を取り除き、再酸化を防ぐ役割をします。
「たたら製鉄」から生まれる鉄
そのようにして炉の底にできた鉄の塊は、砕いてノロや木炭を取り除いた後、
品質や大きさで数種類の等級の「ズク(銑)」や「ケラ(鉧)」などに分けられます。 硬くて脆いズクは、
「大鍛冶場」でさらに不純物を絞り出し、炭素量を調整して、生活に必要な道具の材料となりました。
ケラの中でも不純物の少ない良質な鋼「玉鋼」は日本刀の材料となります。
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