白旗城址 2024.11.12
白旗城は、標高440mの急峻な白旗山上に赤松円心(則村)が築いた山城です。
建武3(1336)年、円心は後醍醐天皇と対立した足利尊氏に味方し、白旗山上に城を築き、そこで西国へ敗走する尊氏を追撃してきた新田義貞が率いる6万の軍勢を釘付けにします。
義貞は、昼夜を問わず絶え間なく50日余り攻め続けましたが、要害堅固な白旗城を落とすことはできず、勢力を盛り返した尊氏に退却を余儀なくされました。
この時の武功により、円心は播磨国の守護として室町幕府の重鎮となりました。
また、白旗城も1441年の嘉吉の乱で赤松宗家が滅びるまで、赤松氏の主要な城の一つとして固守されました。
南北朝時代から戦国時代(14世紀~16世紀)にかけて、戦乱の中で白旗城は何度も歴史の舞台に登場しますが、記録の上では一度も落城したことがない、難攻不落の名城です。
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