桑炭会 島根県伝統の炭焼き 

松江市八雲町で伝統的な八名窯を継承し炭焼き、販売をしています。
メインテーマは自然環境保全。

四国遍路旅、10日目

2021年04月09日 17時41分12秒 | その他

初夏を思わせるような天気、お寺巡りをしていると出会う人の数は知れているし屋外の緑の多い場所、しかも喧騒のないとくれば自然にコロナのことを忘れてしまう。お参りした印、納経帳への記帳をするため納経所に行くと【コロナの注意書き、アルコール消毒などなど】ここで現実に引き戻される。お寺によっては鐘を突くと他人との間接接触を避けるため禁止、手水は全部の寺で禁止、落とし数珠も禁止。これでは余りにも寂しいのではないか、と考えられたのかどうかは分からないが、代わりに趣向のある飾り手水でもてなして頂ける寺もある。お寺にはお寺さんのコンセプトがあり庭、門かけ松、四季の花、はたまた為すがままの自然体のお寺と様々な姿がある。

    ビニール袋に水を入れ活けられている花が吊り下げられている

   お化けが参道からお出迎え、以上 出釈迦寺

            

           道隆寺のオブジェと花

最終目的地は高野山であるがコロナの状況を考慮すると今、行くべきではないと判断し、お礼参りを含めて11か所を回り今回の遍路を終えることにした。残り3日、頑張ろう。


四国遍路旅、9日目

2021年04月08日 20時41分58秒 | その他

いい天気の中、只管にお寺を巡る。今日の山登りは雲辺寺と箸蔵寺、ともにロープウェイに乗って行く。コロナの影響で遍路も激減、ここでも何度も紹介しての通りロープウェイの乗客も同様。20人くらいは運べるゴンドラに客は二人、それでも運ばなければならない。運賃は二人で3400円、運転経費は真っ赤に違いないと、要らぬ心配をする。山の上まで運んで貰い安心していると酷い目に合う。待ち構えるのは年寄りの大敵、階段。ここの階段は念がいっている。階段の端に般若心経が一文字ずつ書かれている。文字のない階段を含めて280段近くを上がるだけでも大変なのに、声を出して唱えながら上がる。一番上に着くと足腰、喉までへろへろになる。

明日は540段の祖谷寺に挑む。


遍路寺の花

2021年04月07日 20時49分31秒 | その他

お寺の敷地内にある野生、手植えの花も春を謳歌している。

いつものように名前は分からず、もちろん野生か否かも

          大人のこぶし大のおおきさ

               普通サイズ


四国遍路旅、8日目

2021年04月06日 21時45分07秒 | その他

お寺さんの山には炭焼きに適したカシがたくさん目につく。中には苦戦しそうな大物もある。八雲の山には椎の木が勢力を延ばしているが、こちらでは八雲ほどではないように見える。尤も、目の利かない俄炭焼師の見立てでは要を得ないのも無理はない。お寺さんの周辺には杉、銀杏、椎などの大木、桜、紅葉などの中木、柘植、皐月,躑躅などの低木との組み合わせが多い。大窪寺のように遍路の八十八番目で結願のお寺としてではなく紅葉スポットとして紹介されることもある。遍路始めの頃は桜満開だったが今は葉桜と遅咲き八重でも、これが満開なら凄いだろうとおもをさせる寺は沢山ある。八十八か所の内もう59か所、別格は二十か所中8か所を終わり、中盤以降に突入する。難所の話はあれこれ出てくるが別格のことは少なく、案外楽に回れそうに思ってしまうが実は、それは甘い。別格10番興隆寺は駐車場につくと赤い橋の欄干が優しく迎えてくれる。8時過ぎの山寺は日差しのある所と木立の下では温度の違いが大きい。ひんやりとした中を進むと長い階段が続き、上につくと次の試練が待ち構えており強化鍛錬は己のため、人のためならずと激励しながらも心の中はもう『許して・・』

       やっとこさで境内に到着、西山興隆寺

次に向かったのは、これまた難所の60番横峰寺、交差不能の狭い道をくねくね上がって行くのに森林組合経営の平野林道有料道路を利用する。利用料は1850円なり。高いか安いかは自分で歩いて行ってみればよく分かる。ナビによるだろうがこの道路を選択せず別のとんでもないルートをえらぶ機種がある。実は我が家のものがそうで、歩き遍路の山道の入口に連れて行かれたことがある。荊妻と二人で1時間ばかり歩いてみたが帰れなくなりそうになったのでギブアップしたことがある。今回はその時の経験を活かし難なく到着。この後にも三角寺、仙龍寺と難所を回り『えらかっなぁ~』

 


四国遍路旅、7日目

2021年04月06日 19時09分31秒 | その他

伊予市の宿を出て、四国でコロナが今一番危惧されている松山市内のお寺を中心に回る。市内ではあるが市郊外ばかりで繁華な所には縁はない。増してやコロナ騒動の中心は飲食店街、所謂ところの夜の繁華街なのでリスクはかなり低いだろうと勝手に決め込む。強気と弱気の交差する検討の結果、松山市内は込み具合、参拝者の層をみて般若心経なしですませることも可とすることにした。また、出発を30分繰り上げ7時30分。毎日の四国の感謝推移と内容をチェックしながら対応を決めるようにしているが、可否の振り子は収まらないまま遍路を続けている。一昨日の雨以来、曇天に加え寒さが戻り、旅の始まりの時のような暑さが待ち遠しい。門前町の印象は人が込み合い賑わいと活気を連想する。昔のことは知らないが八十八か所のお寺さんにも同様のことはあったと思う。近年の状況でも小ぶりながらそれはあった。しかし、今年は昨年と比しても衰退は顕著にみられる。恐らくコロナによる客の減少からだと思われる。店の家賃や地代などは恐らく店主のものだろうから固定費の負担が大きいことによる理由ではないと推察する。石手寺の参道にある店も2・3が細々と開きあとはシャッター通りのような歯抜けで実に寂しい状態。それはそうだと思う。参拝者はごく少ない団体とこれまた数人としか出会わない程度の数では商いは成り立たない。

                   何々庵と呼ばれるような佇まいの浄瑠璃寺

            石手寺

               太山寺

いずれの寺も人影なくお寺さんの写真が撮れる