昨日の不可解な危機から脱して今日は平穏な動きで今季最後の炭焼きを終
えた。凡人には出来かねる超早起きで窯のチェックは頃にして4時半、その値
は260度也。暫く温度の上りを待ち7時に通風孔を半分空けで精錬の準備に
入る。9時292℃で通風孔を全開、以降に煙突の枝を順次減らしていく。
11時には321℃になり煙突全開。この時点では13時30分になれば大体のこと
が見えるということにする。しかし実際は13時30分で348℃で青い煙が未だ出
ている状態だったのでもう2時間の様子見にする。
年寄りは集合となると時間よりも早く集まる習性があり15時チョイ過ぎに行って
見ると直ぐの間に全員集合となる。368℃の温度、煙突内部の白さ加減から収
束を始める。先ずは通風孔をを止めてガス抜きを始める。煙突からは何が燃え
ているのかと思わせるような煙が吐き出される。
勿論のこと、ここで出てくる煙は炭木や敷木が燃えるような臭いではなくタール
が燃える時の臭いらに近いが、それと断定できるものではない(説明を付け難
い臭い)
30分ほど様子を見ていたが変化がないので煙突を抜き遮蔽する。この窯の大
きさでこの時間が適切なのか否か分からないが前回より5時間ほど長い119時
間25分は今季最長た。目塗りは明日の朝にすることにして散会。
遅れ気味に始まったシーズン当初の炭焼きは5窯くらいできれば上出来として
いたが、材料提供頂いた場所、材ともに好条件だったため、遅れを取り戻すど
ころか恐らく最多の窯数になったと思う。情報を得るためには日頃から人と温
かく接する、裏切らない、当たり前のことの積み重ねなくしては為せない。
これ即ち感謝のこころ。
さて、炭焼きシーズンを終えた桑炭会、これでやれやれとはならない。明日は
残材を保管する『錣(しころ)』とまではいかないが屋根づくり、コロナに負けじと
花見、鯉のぼり揚げの準備と中々忙しい。それに家業でもある農事は背中を
押し続けるに違いない忙しい日々を余儀なくされる会員には少々辛い時期
が待っている。ボチボチといきまひょー
9時ごろ
15時過ぎ、通風孔閉鎖
煙突閉鎖