朝6時半に280℃だったから昨日の夕方からは20℃しか上昇していないのに8時
過ぎになると305℃と1時間半ほどで25℃も上昇した。窯の内部はそれゆけドンド
ンのお祭り状態にあるようだ。9時では340℃となりいよいよ消火作業の段となる。
内部の煙突では煙を見ることはできないが外部では若干ながら薄い青い煙が確
認できる。内部からの煙というより暖かい水分が外気に触れて水蒸気となったもの
とも考えられる。仮に窯内部からの煙だとすれば炭木ではなく炭木の下に敷く敷
木がくすぶっていることもある。煙突内部が白くなっていること、温度が340℃であ
ることから頭の見立てでは消火をしても差支えないとの判断で作業に取り掛かっ
た。通風口と煙突を抜いて泥で外気を遮断して火が点いている炭の火を消す。
もし外気と完全遮断されなければ炭は火のついたままだから、いずれ灰になって
しまい私たちの取り分はゼロということになる。念のため閉鎖した箇所に後刻、灰
と泥を混ぜたものを塗る『目塗り』という作業を行う。
日程的には少し厳しいかもしれないが29日に窯出しを行う。消化してから4日くらい
だと未だ窯内部は温かく、場合によっては常夏を味わうかも。
見た目には煙は出ていない
煙突内部が白くなってきた
通風口の閉鎖
煙突を抜いて煉瓦で蓋をして泥で固める
泥を塗り外部と遮断された煙道