朝6時過ぎのチェックでは283℃に上がっており、これまで遅れを取り続
けたがやっと通常コースに乗れると思わせた。煙突、通風孔ともに全
開にして最終段階突入。9時で295℃、これからは更にぐんぐんと温度
が上がるはずだが11時で304℃とスローペース。
いつもはこの時期、内外煙突ともに少し青味のある透明に近い煙が見
えるのに、今回は殆ど見えない。13時には310℃となり煙突内部の感想
が進み少し白っぽくなっていた。煙は目を凝らしてみると透明なものが
やっと見える程度。煙が全く見えないということは燃えるものがなくなった
と解釈でき、このまま続けると中のものが燃焼し続け焼失していく。
もう少し温度を上げたいが上昇幅は緩やかで望みは薄い。
等々の思いが巡り廻った結果『籠めてしまう』となり通風孔を閉鎖する。
ガスの燃焼で煙突から臭いにおいが出るはずなのに無臭、炭化が進み
過ぎた結果なのか。煙突を閉鎖後、目塗までやってしまい長い炭焼き
は終わりを告げた。
昔のデータをみると7日の炭焼きはあるが、点火後3晩越しとなっており、
それ以外は点火までの窯の温めに時間を要しているケース。
今回は点火後5晩もかかった異例中の異例。
4月2日に窯出しの予定、どんな炭になっているのか不安と期待の交差
する複雑な思い。
6時過ぎ
9時頃
11時半頃、煙は見えなくなっている
14時過ぎ