桑炭会の大半のメンバーは稲作をしている。国の農家を生かさず殺さず政策に翻弄
されながら、これからの5年後、10年後の心配も重なる。
古の昔から人に実りの恵みを与えてきた稲は人様の悩みなど意に介することなく、今
年も収穫の始まりとなった。町内でも幾つもの品種が作られているようで、既に稲刈り
のピークを過ぎた地区もある。さっと覗いた感じで桑炭会の本拠地は、これからの田が
多いようだ。最近は農協に依頼してコンバインで一括処理の農家もあるが、天日干し
にこだわる人も未だ多い。全てが近代化、省力化されてしまったら風情という点では
味気ないものになってしまうだろう。
もうすぐ八十八の作業が集約された新米のお出ましになる。