いつも見る予報では雨は無いと思っていたらどうも雨が降ったらしく道路が
少し濡れている。空は雲に覆われ日差しは薄い中、車を走らせると小さな雨
粒が疎らにつく。家から炭小屋までの数分間の間にそれもなくなり一応、
いい天気。途中の池にはシベリアからだろうか見慣れない鴨の番(つがい)
が浮かんでいた。高齢者集団の桑炭会、明け方の情報は詳しい。
どうも6時頃にはいい雨が降り今日の作業は大丈夫かと心配に及ぶほどだ
ったそうだ。薪ストーブには火が入り、それを囲みお茶を飲みながらの四
方山話に花が咲く。
本日の作業、貰い物の大物を炭木サイズに裁断、雑木の処理を午前中
に、午後には雨の影響もなくなるので山行きと2班に分かれることとなった。
大物カシは難敵だ。やっとの思いで炭木サイズに切っても薪割機で割れ
るようなものではないから人力で3分割する試みが行われた。
昔取った杵柄ではないが切れ目を入れて楔(くさび)を打ち込むがびくと
もしない。切れ目を少しずつ深くしてみるが楔は跳ね返されてしまう。
もう少しで縦割りになるくらいの切れ目を入れてやっと割れる、強い強い
木だ。昔の人はチェーンソーもないのよくやっていたもんだな―と改めて
感心する。
山行き隊は続きの仕事で残っている大小のカシを5本伐採、枝打ち・裁
断したところで作業は終了。この作業で1窯弱の材料を確保。
5時前、山を下っていくと紅葉とはならないが季節は移ろうとしているこ
とを落ち葉の絨毯からも見て取れる。
大物カシと雑木の処理
山行き隊の奮闘