砂漠の音楽

本と音楽について淡々と思いをぶつけるブログ。

怠惰の神様サボリヌス

2021-12-08 17:48:21 | 日記
ブログを書いていないのでブログを書きます。

皆さんご無沙汰しております。
前回の記事は9月21日だったのですね。ついにこのブログにも「※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。」という表示が、広告とともに出現するようになりました。これもひとえに私の怠慢の成果です。ガハハ。どうだ、思い知ったか。

この2ヶ月何をしていたか。
端的に言うとすごく忙しかったのです。
それはもう忙しかったのです。


個人的なことで言うなら、転居したり実家に帰ったり。
それから人と会う約束がいくつかあって。
物理的にも精神的にも、落ち着くまでに時間がかかりました。

仕事が忙しいタイミングも重なって。
職場に実習生が来て面倒を見たり、会議や書類作成が多かったり、予約がどしどし埋まっていたり。
詳しいことは言えないんですけど、曜日によっては3月まで予約が埋まっています。アタマガオカシイ!!

なんでこんなに忙しいんだろう。
気づいたら週末が来て、気づいたら出勤して。気づいたら酒を飲んで、気づいたら寝てて。
気づいたらダブルブッキングして、気づいたら午前休取ったのに職場まで3時間かけて歩いて出勤して…。
今何のために何をしているのかを、次第に見失いはじめていました。気持ちにあまり余裕がなかったのでしょう、たいへん恐ろしいことです。

そして今、私のこころに去来しているのは「サボりなさい」という神様からのメッセージです。
ありがとう、怠惰の神様サボリヌス(大嘘)


さてこの2ヶ月。
いちおう本も読んでいたし音楽も聴いていたけれど、それについて深く考えて記事にするまでの気持ちにはならず。カレンダーに目をやると、はや年の瀬を迎えつつあるわけです。やんなっちゃうね。
そんなわけで今年面白かった本をざっと紹介。

小川公代
『ケアの倫理とエンパワメント』
著者は上智大学の先生。ヴァージニア・ウルフやワイルド、多和田葉子などの文学作品をもとに、近代~現代までのケアについての概念の変遷と、そこに対する筆者の省察が書かれています。フェミニズム思想の理解にもつながる、大変面白い本でした。これを機に初めてヴァージニア・ウルフを読みました。

村上靖彦
『ケアとは何か』
精神科医が書いている本。看護師へのインタビュー、在宅介護など、様々な現場でどのようにケアがなされているのか、ケアとは何を目指す営みなのかについて描かれています。読みやすくて、こちらもすごく面白かったです。

ヴァージニア・ウルフ
『自分ひとりの部屋』
小川先生の本に触発されて読みました。女性が創作を志すさい、どういう試練や困難が待ち受けているのか、創作には何が必要なのか。女子大学生に向けた講演をもとにしたエッセイです。空想とリアリズムの入り混じったような内容で、さすが近代を代表するイギリスの作家であるだけの、たいへん力強い本でした。

あとはチェーホフの短編をいくつか読んだのと、今はムジールの『寄宿生テルレスの混乱』を読んでいます。
転居する前は図書館が近かったので、夏頃にはふらっと行って勉強したりもしていたのですが、新しい家からは図書館が遠のいてしまいました。悲しいです。
あとコンビニも家から30秒の位置にあったのですが、転居したせいで徒歩で8分くらいかかる距離になってしまいました。まあ実家からコンビニに行くことを考えたらなんでもない距離ですけどね、実家だと歩いて2時間半かかったので。

そう、あれは高校2年生の夏のお話。
深夜に同じ部活の友達と「今からあそこのコンビニで合流しようぜ!」みたいな軽いノリで家を出て、2時間半かけてコンビニにたどり着き、その友達と夜中の3時半くらいに一緒にガリガリ君を齧りました。ものの数分もせずに解散し、帰宅したのは朝6時を回っていました。翌日の部活は筋肉痛でまったく使いものになりませんでした。
そんな僻地出身の私からしたら、徒歩8分にコンビニがあることがすでに奇跡です。


この前実家に帰ったら、やっぱり家の中だと電波が入らなくて。でもむしろ安心しました。
朝起きたら裏山でイノシシの鳴き声が響き渡っていました。でもむしろ安心しました。
どうもありがとうございました。