ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

ピアノの前に絵を描く訳

2024-10-08 | 広汎性発達障がい H君

ハル君(広汎性発達障がい)は小学2年生。

4歳直前の春から私の教室に通っています。

最初の頃は、鉛筆を持つ事が出来ず、短期記憶が苦手でした。

 

なので最初は、鉛筆を持つ事から指導を始めました。

あと、リズム打ちで短期記憶を鍛える試みもしました。

初めの頃は、手を叩く事すら難しい様子でしたが、

1年程根気よく指導をしたら、
2小節は完璧に覚えることができるようになりました。

 

2小節を覚える~と書くと、一見簡単そうですが、

例えば、4分の4拍子の場合、

タン タタ タン タタ | タタ タタ タン うん ||

こうなるので、慣れないと大人でも難しいと思います。

 

しかし今は、そんな時代があった事すら忘れてしまう程、
ハル君は何でも出来る様になりました。

最近のハル君のブームは、ちょっとした絵を描くことです。

レッスン室に入るなり
「僕、絵を描きたい!」と言います。

 

なので私は、紙と色鉛筆を用意して、好きに描かせるようにしています。

そうすることで、その後のレッスンが落ち着くからです。

3週間前は、トラの絵を描きました。

特徴を捉えて、感心する程上手でした。

 

2週間前は、クロワッサン。

生地の層まで丁寧に描いて、すごく美味しそうに仕上げました。

 

そして先週は私の顔。

「可愛く描いてね。」と言ったら、無言だったのは気になりますが(笑)

特徴を捉えて、実物より美人に描いてくれました

 

絵は、だいたい5分位で出来上がります。

出来上がったら、私はボードの上に飾ります。

ハル君は満足そうなお顔で出来た絵を眺めます。

凄く穏やかで、幸せそうなお顔です。

 

気の済んだハル君に

「さあハル君、今からはピアノの時間ですよ。」
と声をかけます。

 

「もっと描きたい。」と駄々をこねる時もありますが、
そんな時はキッパリと断ります。

「ここはピアノの教室ですよ。」

私がそう言うと、
大抵は「わかったよ。」と言ってくれます。

きっと、絵を描く事で、気持を落ち着かせているのだと思います。

 

ハル君の、ピアノの前のお絵描きタイム。

当分続きそうです。

 

 

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ストレスの表れなのかな

2024-06-02 | 広汎性発達障がい H君

ハル君(広汎性発達障がい)は小学2年生になりました。

前回、ハル君について、以下のような記事を書きました。
     ↓     ↓     ↓

【子どもがふざける理由】
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20240325

 

それから暫くの間は、集中してレッスンが出来ていたのです。

ところが、5月の連休が終わった頃から、
再び集中出来なくなってきたようです。

 

ハル君は、弾き易い箇所は速く、
弾き難い処はたどたどしく弾く癖があります。

なので、私がお手本を弾いて見せていたら、
私の手を振り払って、自分で弾こうとしました。

私は、勝手に弾き始めたハル君に

「お手本を聴くことは大事なことなの。
聴くことで上手になるので、聴いてね。」

と言いました。

でも、私が少し弾き始めると、
今度は違う場所で、メチャクチャ弾きを始めました。

 

なので、今度はハル君の目を見て言いました。

「勝手に弾くと上手になりますか?」

ハル君はニヤニヤしています。

「ハル君なら、きちんと聴けますね。」

「はい。」

そうは言うものの、
やはり私のお手本は黙って聴くことは出来ず。。。

挙げ句の果てには「疲れた。」と言って、
ソファーにゴロンと横になってしまいました。

 

確かに最近は、寒かったり暑かったり変な気候で、
私自身も気怠さを感じているし、

集中力が途切れたり、
疲れるのもしょうが無いのかな。

でも最近は、こんな感じのレッスンが続いているけど、
学校ではどんな感じなのかしら。。。

 

するとお母様がお迎えに入って来られました。

「今日は、どんな様子でしたでしょうか。」

「気候の所為でしょうか、疲れているみたいですね。」

「実は最近、学校の先生に色々と指摘されることが多くて。。。」

お母様はそう言いながら涙ぐんでしまいました。

 

「そうなのですね。」

「学校でも勝手な行動を取って、先生を困らせているみたいですし、
家でも私の言う事を全くきかないし、
もうどうしたら良いのか分からないんです。。。」

「男の子は幼いので、
3年生位までは勝手な行動を取る場合が多いのです。
なので、それほど御心配は無いと思いますが、
私も色々と考えてみますね。」

 

3歳から療育に通い、
保育園では加配の先生が付いていたハル君。

小学校は普通級に入り、
問題無くやっていると聞いていました。

なので、私も安心していたのですが、
最近の勝手気ままさは、ストレスの現れなのでしょうか。

しばらく様子を見ながら、
対応の方法を考えようと思います。

 

 

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子どもがふざける理由

2024-03-25 | 広汎性発達障がい H君

小学生になって、自己主張が強くなってきたハル君(小1・広汎性発達障がい)。

お母様は何時も、
「言うこときかないんです。どうしたらよいですか?」
と心配していらっしゃいます。

確かにレッスンの時も、
私の指示を無視してふざける事が多いのです。

以前も、こんな記事を書きました。

     ↓     ↓     ↓

【反抗的になる理由】
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20230928

 

ハル君が反抗的になるのは、自分に自信が出来たから~

そう思っていたのですが。。。

 

最近、ある絵本作家さんのYouTubeを見て、
もしかしたら。。。と思った事がありました。

【子どもがお母さんの前でふざけるのは、お母さんに笑ってもらいたいから】

という内容でした。

お母さんを喜ばせたい!
お母さんを笑顔にしたい!

そんな気持が、ふざけたり、言うことを聞かない表現に顕れるのです。。。

 

私はハル君のお母さんではありませんが、
習い始めた時から、とても懐いてくれています。

しかも、3歳から習っているのですから、
肉親のような気持になっているのかも?

そう思って、先日のレッスンの時に、
いつもと違う対応をしてみました。

 

ハル君は椅子に座るなり、思いっきりふざけ始めました。

最近読んだマンガの内容を説明し、
笑いながら登場人物の物真似を始めたのです。

いつもの私ならば、

「そうなんだ。それは面白いね。」と一旦共感し、
その後すぐに「さあ、弾いてみましょう。」と言うのですが、

先日は、ちょっと対応を変えてみました。

しばらくハル君の物真似に付き合ったり、
くすぐったりして、ハル君を笑わせたのです。

 

すると、ハル君は凄く嬉しそうな表情で、大きく息を吐きました。

凄く満足そうな溜息でした。

 

そのタイミングで

「さあ、弾いてみましょう。」と言ってみました。

すると、ハル君は嬉しそうなお顔で課題を弾きました。

「あら、上手に弾けたね。
でも、もっと上手に弾く為に、1度右手だけ弾いてくれますか?」

普段のハル君ならば、
「やだ!  両手で弾けるもん。」と言って反抗する事が多いのですが

その日は素直に私の指示に従ってくれました。

 

今まで私がレッスンの時に気をつけていた事は、
「相手のペースに乗らない」ということ。

発達に凸凹がある子は、拘りも多く、
一旦喋り出すと止まらなくなる事が多いのです。

なので教師は、
子どものペースに引きこまれないように、
一旦共感したら、すぐに気持の切り替えをしなければならない。。。

講座や書物で、こう教えて頂きましたので、
そのように指導をしてきました。

 

しかし今回、とことんハル君のおふざけに付き合った結果、
凄く言うことを聞いてくれました。

私がハル君のおふざけに付き合ったのは、
時間にして、3分~4分だったと思います。

ハル君が笑い、私も笑う。

そんなひとときがハル君の気持ちを満足させ、
その後のレッスンを集中出来るのなら、

その3分は、決して無駄ではないはず。

 

【子どもがふざけるのは、相手を笑顔にしたいから】

そのように発信してくれた絵本作家の方の言葉が、身に染みた出来事でした。

 

 

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反抗的になる理由

2023-09-28 | 広汎性発達障がい H君

ハル君(小1)の事を記すのは久しぶりです。

ハル君は、年長さんまで療育に通い、
保育園では加配の先生が付いていました。

しかし小学校は普通級に入学し、今に至ります。

 

私の教室に入って来た時(年少の3月)は、

鉛筆が持てない、手拍子が打てない~等
困難な事もあったのですが、

今は何でも出来る様になりました。

そして今は、普通学級で立派に過ごしています。

 

さて、そんなハル君ですが、
最近レッスンの時に、反抗的な態度を取るようになりました。

 

「ハル君、右手だけ弾いてちょうだい。」

「両手で弾きたいから、右手だけはイヤ

 

「ハル君、もう1回弾いてね。」

「僕、今1回弾いたから、もう弾きたくない

 

毎回、そんな感じです

7月位から、こんな感じが続いていました。

 

すると先日、お迎えにいらした御母様も

「最近ハルは、全然言うことをきかなくて。。。
本当に困っているんです。
どうしたらよいですか?」

と話してくれました。

 

「男の子は、だいたいこんな感じですけどね。」

「そうですか?」

「はい。息子達も、全然言う事を聞きませんでしたよ。」

「しょうがないんでしょうか?」

「あと。。。もしかしたら、
ハル君は自分に自信が付いたのかもしれませんね。」

「自信が。。。」

「はい。小学生になって、僕は何でも出来るんだ!という自信です。」

「そうですか。」

「自信が付いたから、
お母さんや先生の言うことを聞かなくても何でも出来る!と思っているのかも。」

「だから反抗する?」

「う~ん。。。
私はそうじゃないかな?と思っているのですが、どうでしょうか。」

「でも、あまり反抗したら、キツく叱ってくださいね。」

「はい、分かりました。
私も男子の母なので、叱る時はキツく叱りますよ~
ハル君、ビビっちゃうかも

こんな感じの会話をしました。

 

 

しかし、本当のところはどうなんだろう。。。

他にも原因があるのかな?

学校でのストレスとか???

 

でもハル君は、反抗する反面、よく笑うのです。

笑いすぎて、レッスンが出来ない時もあるし。。。

だからやっぱり、ストレス~と言うより
自信から来る態度なんじゃないかな?

。。。と私は思っています。

 

 

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仕方無いよね、決まりだからね

2022-12-20 | 広汎性発達障がい H君

先週のレッスンの時、
3拍子の曲を4拍子で弾いてしまったハル君(年長・広汎性発達障がい)

さて、今週はどうかな?

私は、楽しみにしていました。

 

ハル君は、得意そうなお顔で弾き始めました。

すると。。。

先週4拍子で弾いていた曲は、
きちんと3拍子で弾けていました。

素晴らしいです

私は、ハル君を褒めました。

 

しかし、

ド レ ミ|レ ミ ファ|ミ ソ ド|レ -  

の4小節目、

レ ー  箇所が、左手とうまく合いません。

どうしても右手につられて、
左手の伴奏も間延びしてしまうのです。

初心者の場合、
特に何らかの発達障がいのお子さんは
このようになるケースが多いように思います。 

右手と左手で、違う動きをするのが難しいのです。 

 

ハル君が右手を弾いて、私が左手。

次に、ハル君が左手を弾いて、私が右手。

それぞれ2回ずつ、4回弾いた途端、

ハル君が「もう疲れた」と言いました。

 

ハル君は、体幹が少し弱いので、
レッスン中にも、「疲れた。」と言う事が多いのです。

今までは、そこで無理強いしないように心掛けていたのですが、

そろそろ頑張らせたいな、と思い

「ハル君、来年は何年生になりますか?」と尋ねました。

ハル君は「1年生です」と答えました。

 

「ハル君、もうすぐ小学生になる子はね、
歳の数だけ練習する、って【決まり】なのよ。
ハル君、何歳だっけ?」

「6歳。」

「じゃあね、6回するのが【決まり】なのよね。
どうする?」

 

ハル君は、暫く考えて、

「6回弾く」と言いました。

「あら~えらいね。
ハル君は、【決まり】を守る良い子ですね。」

「はい

 

そう言うと、ハル君は、もう2回弾きました。

全部で6回、歳の数だけ、ちゃんと弾きました。

 

「ハル君、お家でも、毎日6回練習出来ますか?」

「。。。。。」

「でもね、仕方無いよね。決まりだからね。」

「分かった。やるよ。」

 

ハル君は、【決まり】を守ってくれるかな?

どうかな?

次回のレッスンが楽しみです 

 

 

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