5月の下旬の或る日、
ヨウ君の最後のレッスンを行いました。
早いもので、ヨウ君も高校3年生。
受験に向けて頑張る時期です。
なので5月を最後に、
ピアノのレッスンは卒業することになったのです。
さて最後の日。
「ヨウ君、今日は何を弾きますか?」と尋ねました。
というのは、高3になってからは、
今まで練習してきた曲ばかりをレッスンしてきたからです。
なので、その前の週は、
「トルコ行進曲」と「エリーゼの為に」をレッスンしました。
受験生であるヨウ君にとって、
新しい曲を譜読みすることはストレスでしょうが、
得意な曲を弾く事は、
勉強の合間の良い息抜きになるでしょう。
そう思って、その様な計画を立てたのでした。
さて、最後のレッスン。
「さて、今日は何の曲を弾きますか?」
と私は尋ねました。
「今日は、インベンションにします。」とヨウ君。
ヨウ君は、おもむろにインベンションを弾き始めました。
私は横に座り、静かに聴きました。
ヨウ君には、7年間も毎週会ってきたな~
そう思いながらヨウ君の弾くピアノを聴いていたら、
何の前触れも無く、涙が出て慌てました。
私が泣いてどうするの。。。
ヨウ君は、すぐに泣くお子さんでした。
「先生は、先週と違う事を言っています。」
「先生とお約束したのに、沢山練習できなくてごめんなさい。」
そんな理由で、ハラハラと涙を流すのです。
感受性が強い為、繊細で傷つきやすいヨウ君。
そんなヨウ君も、だんだんと成長し、
中2になった頃から涙を流さなくなりました。
一方的な会話しか出来なかったのに、
今では、会話のキャッチボールが出来る様になりました。
小学生の頃は、支援級に居たのに、
今は中堅の高校で、立派な成績を修めています。
本当に素晴らしい成長だと思います。
「ヨウ君はレッスンの時、
私の言うことを真剣に聞いてくれて、
そしてそれを真面目に守ってくれてありがとうね。」
私がそう言うと、
「こちらこそありがとうございます。
先生の言う事には共感することが多かったので、
真面目に聞いて実行しました。」
と答えてくれました。
「そんなふうに言ってくれてありがとうね。
こちらこそ、ヨウ君に指導できて有り難かったよ。」
小学5年生の4月から大学受験前まで、
ヨウ君の成長を傍で見させて頂き、
一緒に笑ったり、悩んだりした事は、
私にとっても本当に幸せな時間だったと思います。
御縁には心から感謝です。
そんなヨウ君に望むことは。。。
まずは志望大学に合格しますように
音楽が、ヨウ君の人生に、
彩りを加えてくれますように
そして、心豊かな人生を歩みますように
心から願う次第です。
お願いです
習い事をさせる事に対して
躊躇している多くのお母様達に
このブログを読んで頂きたいと願っています。
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