中学2年生のMちゃんは、最近、アンドロイド系の音楽ばかり
レッスンに持って来ます。
アンドロイドの曲もいいけれど、やっぱりクラシックの曲が
きちんと弾けるようになってほしいな~と、常々思っていました。
そこで「そうだこういう時こそ、Mちゃんにショパンを弾かせてみよう
」
と思い付きました。
ちょっと暗い感じの曲が大好きなMちゃんは、何を弾かせたら喜ぶかな~
ショパン初心者のMちゃんなので、まずはワルツかマズルカかな~
等と思い、色々悩んだ結果、ワルツの7番にしようと思いました。
この曲の魅力は、1小節弾くと、次も、次も~と弾きたくなるような
メロディーの美しさです。
レッスンをするにあたり、私も久しぶりに弾いてみたのですが、
弾きながら、すぐにショパンの世界に入り込むことが出来ました。
やっぱりショパンは素敵
ワルツ7番は、6番(子犬のワルツ)や8番と共に、
ショパンが、36~37歳頃に作曲されたものです。
ちょうどその頃、ショパンは、恋人のジョルジュ・サンド(7月28日の記事)
との同棲を経て、色々な葛藤を感じていた時でした。
ちょうど二人の関係が、破局に向かう頃だったのかもしれません。
そのせいでしょうか、哀愁に満ちた旋律が、切なく心に染み渡ります。
Mちゃんも、すっかりこの曲が気に入った様子で
「是非弾きたいです」と喜んでくれました。
文学少女のMちゃんなら、きっと曲想を理解して弾いてくれることでしょう。
そして、この曲をきっかけに、ショパンが大好きになってほしいな~と
思っています。
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2時間