ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

きょうだい児さんのレッスン

2021-04-29 | 障がい児教育

K君(小5)は、いわゆる きょうだい児さんです。

お兄ちゃんのルイ君は、
特別支援中等部に通っていますし、

弟のハル君も、2年前から療育に通っています。

 

そんなK君は 非常に真面目な性格で、
ピアノの練習も、1人で黙々とするそうです。

6歳離れた弟君をとても可愛がっていて
お家では、よくお世話もしているとのこと。

 

そんなK君がピアノを始めたばかりの頃
お母様が

「レッスンの時間は、
先生が自分にだけ向き合ってくれるのが
Kは、凄く嬉しいみたいです。」

と仰ったことがありました。

 

なので私は、レッスンの時に、
K君の話をじっくり聞くようにしています。

K君は、学校の事や友達の事を
楽しそうに話してくれます。

そして、一生懸命に喋った後は、
すごく満足そうなお顔をしてくれるのです。

 

 

ところが最近は、K君のレッスンの時に、
弟のハル君が、ずっとレッスン室に残っています。

今年になってレッスンを始めたハル君は
レッスンが とても楽しいらしく、
自分のレッスンが終わっても、

「ボク、K君がピアノの時、ここで絵を描いてる。」
と言って、ずっとレッスン室に居たがるのです。

 

そんなハル君が可愛いので、
私は構わないのですが(むしろ嬉しい

K君の気持ちはどうかな?と先日思ったのです。

ハル君は、静かにしているのですが、
それでもK君は、何となく落ち着かないんじゃないかな?

 

なので今度は、レッスンの順番を変えてみようかな?

それとも、自分のレッスンが終わったら、
ハル君には、すぐに退室してもらおうかな?

色々と考えようと思います。

 

 

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4月のレッスンで心掛けていること

2021-04-25 | 発達性協調運動障害児

昨日は、1年生のダイスケ君(協調運動障害)のレッスンでした。

何時も、ニコニコ笑顔でレッスンに来るダイスケ君ですが、

昨日は、車から降りるなり大きな声で泣いていました。

どうやら車の中で寝ていたらしく、
急に起こされたので、機嫌が悪くなったようです。

 

玄関に入ってからも大声で泣きながら、
「ピアノ休みます。」と言いました。

「あらそう、じゃあ、今日はピアノは休もうね。
ソファーに座って、ゆっくりお話ししよう。」

私がそう言うと、
ダイスケ君は、渋々お部屋に入ってきました。

 

私は、約束通り、ダイスケ君をソファーに座らせて

「今日は、ピアノはやりません。
そのかわり、何しようかな?」と言いました。

「ららみ先生が、何か絵を描いて。」とダイスケ君。

「ららみ先生が描くの?」

「うん。」

「じゃあ、まず最初にダイスケ君が何か描いてくれないかなぁ?」

 

すると、ダイスケ君は暫く黙っていましたが、

レッスン室に飾っていたデッサン画を見て
「ダイスケ君、あの絵を描く。」と言いました。

 

その絵は、私がデッサンを習っていた時に描いた
女性の絵だったのですが、

ダイスケ君は、その絵を見ながら
画用紙に絵を描き始めました。

上手に描けたので

「ダイスケ君、上手に描けましたね。」

と褒めると、とても満足そうでした。

ご機嫌が治ったので

「ダイスケ君、1回だけピアノを弾きませんか?」

と尋ねたら、

「弾かない。」とのこと

 

でも、そうだよね。

今日はピアノは弾かないお約束でレッスン室に入ったんだものね。

 

 

その後は、お約束通り、お話ししたり、
絵を仕上げたりして過ごしたのでした。

 

4月は、みんなが疲れています。

新しい学校、新しいクラス、新しい先生。。。

特に特性を持った子達は、新しい環境が苦手です。

馴染むのに、とても時間がかかるのです。

昨日のレッスン生 6人も、
ほとんどの子が集中力が続かず、
心ここにあらず~の様子でした。

そんな時は無理をさせずに、
リラックスさせる事を第1にレッスンをしています。

 

おまけ~ダイスケ君の 素敵な言葉

風にそよいでいる お庭の木を見ながらひとこと

「先生、見て
葉っぱがダンスしているよ

相変わらずロマンチストなダイスケ君です

 

 

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聴音のすすめ

2021-04-23 | ピアノ教室

だいぶ前のレッスン生のことです。。。

 

Kちゃんは、中2からレッスンを始めました。

一般的に言うと、中学生から始めるのは、
少々遅いピアノデビューだと思いますが、

ピアノを始めるのに適齢期は無いので、
楽しくレッスンを続けていました。

 

数ヶ月経ったある時、
そう、8分音符の曲を弾くようになった頃です。

あれ?と思うような事がありました。

あれ?と思う事は度々続き、
もしかしたらKちゃんは、
音符の長さが分かっていないのかも?。。。

と思いました。

音の長さが、あまりにも曖昧なのです。

 

勿論、次の課題を出すときに、
間違いやすい箇所や、説明するべきことは
伝えていたつもりでした。

でも、もう中学生だから分かっていて当然~と思い、
サラッとした説明にとどめていたように思います。

でも、Kちゃんは、
2分音符、4分音符、8分音符の違いが
明確には分かっていなかったのです。

 

私は、すごく反省しました。

中学生だから~という先入観を持たずに
小学生と同じ様に、音符の長さから
丁寧に確認するべきでした。

 

なので、Kちゃんには、
丁寧に音符の説明をした後で、
聴音をする事にしました。

耳から入った音を、
自分自身の手でノートに書き写し、

そして、そのノートを見ながら
自分で弾いてみる。

この繰り返しは、
音の長さや音程の習得に本当に効果があります。

そういう理由で、
小学生には必ず聴音をやらせていたのに。。。

中学生だから~という理由で聴音をやらなかった事は、
本当に申し訳なかったと今でも思います。

 

さてKちゃんですが、

聴音をするようになって、音の長さもしっかりマスターし、
その後のレッスンはスムーズにいきました。

聴音、おそるべしです。

 

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ペダルを踏む時、スリッパはどうする?

2021-04-20 | 音楽&ピアノ

M先生から、久しぶりに電話を貰いました。

M先生というのは、かつての教え子です。

~と言っても、最初に教えたのは
音大受験の為のソルフェージュなのですが、

お互い同業者になってからも付き合いは続き、
声楽科出身のM先生は、私が地元を離れるまで、
ピアノを習いに来てくれていました。

 

そんな関係なのですが、
M先生は、今でも時々私に電話をしてきて、
色々な事を質問します。

ピアノ奏法についての時もありますが、
たいていは、親御さん達との関わり方等がほとんどです。

そして、結局は雑談になって、
お互い大きな声で笑っておしまいになるのです。

なんだか楽しいな~と思います。

そして、有り難い事だと思っています。

 

 

さて、今回の質問は、
「子供にペダルを踏ませる時に、スリッパは履かせたままですか?」

という内容でした。

「う~ん、私の教室では、
そもそもスリッパを置いていないからね。」

「そうなんですか。」

「うん、子供はスリッパを履いていない方が
ピアノを弾きやすいんじゃないかな?と思って。」

「確かに。」

「それに、スリッパを履いているとペダルって踏みにくいよ。
ペダルに慣れていないうちは特に。」

「そうですね。」

 

 

そうなんです。

私の教室には、スリッパがありません。

その方が、足許が安定すると思うからです。

また、ペダルの指導の時は、
足の何処を使って踏んでいるのかを
時々チェックする必要があるのですが、

例えば親指あたりでペダルを踏んでいたとしても
スリッパを履いていると、それもなかなか指摘できません。

それに私の教室では、聴音などのワークを
低いテーブルに正座して行わせていますので、
スリッパが無い方が、一連の流れがスムーズになるのです。

 

そんな理由で、教室にスリッパを置いていないのですが、

私自身がペダルを付けて仕上げの練習をする時は
スリッパを履きます。

以前、スリッパ無しで練習をしていたら、
足の裏にペダルダコ?が出来てしまい、
凄く痛い思いをしたからです。

足の裏には、今でもうっすらと その名残があります。

沢山練習した勲章かな?と思っています。

 

 

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ピカピカの制服と有名な曲

2021-04-15 | ADHD児 頑張るT君

テツ君(ADHD児)は、中学生になりました

中学生になって初めてのレッスンを
私は楽しみにしていました。

どんなお顔で来るかな~

 

 

さて、「こんにちは。」と入って来たテツ君は、
ピカピカの制服姿でした

黒い詰襟の制服です。

 

「おおっテツ君、かっこいいね

「。。。。。」

「制服を着て来てくれてありがとう
先生、うれしいよ

「あっ、はい。 着替えるのが面倒くさかったので。。。」

「凄く似合うね~」

「。。。。。」

テツ君は、固まってしまいました

 

さて、レッスンですが、

最近ずっと練習していた
キャサリン・ロリン作曲の「アラベスク」が上手に仕上がったので、
次に練習する曲を話し合う事にしました。

「次は どんな曲にしようかな? 何か希望はありますか?」

と尋ねたら、テツ君は暫く考えて

「有名な曲が弾きたいです」と言いました。

 

出た~っ有名な曲~

 

 

子供はみんな、本当に有名な曲が大好きです。

有名な曲を練習すると、モチベーションが上がるみたいです。

それに。。。

この春から、お兄ちゃんのヨウ君が、
『エリーゼのために』を弾き始めたので、
テツ君は、羨ましかったのだと思います。

俺も、なんか有名な曲が弾きて~って(笑)

 

「有名な曲? 例えば?」

「木星とか弾きたいです。」

「ああ、ホルストの木星ね。良い曲だものね。
どこかで聴いたの?」

「小学校の時、クラスの子が弾いていました。」

「それはかっこいいね。
それで弾きたくなっちゃったんだね。」

「はい。」

「う~ん、でもね。
あの曲は もともとオーケストラの曲だから、
とても弾きにくいのよ。」

「そうなんだ。。。」

「臨時記号も沢山出てきて、
左手が相当難しいけど大丈夫?」

「。。。。。」

「同じく有名で、もう少し弾きやすい曲があるのだけど。」

私は そう言って、
ソナチネの第7番(クレメンティ作曲)を弾きました。

この曲は、最近、某番組で流れることがあり、
他の生徒さんも、喜んでいたのです。

 

「この曲なんかどう?」

「あっ、はい。聴いたことがあります。」

「じゃあ、この曲に決めちゃう?」

「はい、決めます!」

 

。。。と云うわけで、

テツ君は今度から、
ソナチネの第7番を練習することになりましたとさ。

めでたし、めでたし

 

 

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