ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

すげ~!ほんとに毎日練習してる!

2025-01-28 | 広汎性発達障がい児 R君のこと

先日、生徒さん達とのLINEのやりとりについて記事にしました。

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【LINEの返信に成長を感じる日々です】

https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20250114

 

今日は、LINEにまつわる出来事を、もうひとつ記しておきたいと思います。

 

高校2年生のトウマ君。

小学生の頃からピアノを習っています。

レッスンは休まず真面目に来るのですが、
練習は???という感じです。

 

さて、トウマ君とルイ君(支援校・高2)のレッスン日が重なった或る日のこと。

ルイ君が、レッスン室に入って来るなり、
「先生、僕、毎日練習しました」と言いました。

「そうでしたね。今週はよく頑張りましたね。」と私。

ルイ君から、毎日練習の報告が来ていたのです。

 

するとトウマ君が、

「え~っ 毎日練習したの?」と感嘆の声をあげました。

「うん、ルイ君は毎日練習したんだよねぇ。」

「はい、毎日練習しました

 

「そうだ  ルイ君、
先生に送ったLINEを トウマ君に見せてあげてくれますか?」

「はい、見せます。」

ルイ君は、LINEの画面をトウマ君に見せました。

 

トウマ君は、LINEの画面を見て

「すげ~  ほんとに毎日練習してる」と言いました。

「ね?  ルイ君は 本当に毎日練習しているんだよォ。」と私。

「しかも、毎日文章を変えてる」とトウマ君は凄く感心しています。

「そうなの。
ルイ君は、毎日文章も工夫してLINEくれるんだよね?」

「はい、毎日文章を変えています。」と、ルイ君は得意そうです。

 

「あら~トウマ君、これは負けられないんじゃない?」

「負けられませんね。」

「これを機に、新生トウマに生まれ変わっちゃう?」

「あ、はい、なんとか。。。」とトウマ君は苦笑い。

 

その後、トウマ君は、たまにですが
「今日は練習しました。」とLINEをくれるようになりました。

練習が、ほぼゼロだったトウマ君にしては大きな進歩です。

なんか嬉しい。。。

 

そしてルイ君には

「ルイ君、生徒さんのお手本になってくれてありがとうね。」と伝えました。

「はい、どういたしまして。」と、ルイ君は嬉しそうです。

 

レッスンに於いて、他人と比べることは避けなければなりませんが、

今回のことは、お互いにとって良かったかな?と思っています。

 

 

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紅蓮華はどんな気持で弾きますか?

2024-12-09 | 広汎性発達障がい児 R君のこと

ルイ君(特別支援校・高2)は最近、
「鬼滅の刃」より【紅蓮華 】を練習しています。

先週のレッスン迄に、6割は両手で弾けるようになりました

6割は両手で弾けるようになったものの、
本人は、あまり楽しそうではありません。

「ルイ君、この有名な曲が弾けるようになった気分は如何ですか?」

「はい、嬉しいです。」

「では、ルイ君は どんな気持でこの曲を弾いていますか?」

「。。。。。」

「それでは質問します。
この曲は、楽しい気持の曲ですか?
それとも、力強い気持で弾く曲ですか?」

「楽しい気持の曲です。」

「ルイ君には楽しい曲に聞こえるのですね。」

「はい。」

「それでは先生が、今から楽しい気持でこの曲を弾きますね。」

 

私は【紅蓮華】を、
ノリノリの身振りを付けて、少し速く軽めの明るい音で弾きました。

するとルイ君は
「ありえねぇ~」と言って笑いだしました。

「おかしいですか?」

「はい、おかしいです。」と言いながら、ルイ君はゲラゲラ笑いが止まりません。

 

「じゃあ、どんな風に弾けば良いですか?」

「力強く?」

「そうですね。そんな気持が相応しいと思います。」

 

「それでは、どんな苦労も乗り越えるぞ~の気持で弾いてみましょうか。」

私がそう言うと、ルイ君は何度も工夫しながら【紅蓮華】を弾いてくれました。

 

「ルイ君、曲の内容を考えながら弾くと、どんな感じですか?」

「凄く楽しいです。」

「そうですね。
ピアノは、明るい気持で弾くと明るい音が出るし、
力強い気持で弾くと力強い音が出ますね。」

「はい。」

「気持と音が繋がっていて不思議ですね。
でも、気持によって音が変わるって楽しいですよね。」

「はい、楽しいです

ルイ君は満面の笑顔でそう答えてくれました。

 

こんなに素晴らしく反応してくれるのですから、
今後はルイ君と、もっと曲想についても話し合っていきたいな、と思いました。

 

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ここは対義語のように難しいんです

2024-07-30 | 広汎性発達障がい児 R君のこと

ルイ君(支援校・高2)のレッスンの時のことです。

梅雨の頃は、気圧の関係なのかな?
レッスンも集中出来ず、どうしようかなぁ。。。と思っていたのですが、

最近は機嫌良くレッスンが出来る様になりました。

 

ただ、ほんの2小節なのですが、
リズムの取り方が曖昧で、適当に弾いている箇所があったのです。

ルイ君は、速く弾く箇所や、
シンコペーション等の複雑なリズムのフレーズは難なく弾けるのですが、

付点2分音符や全音符等、
長い音符が苦手なようで、いつも数え方が曖昧になってしまうのです。

 

「ルイ君、ここの箇所の数え方がちょっと惜しいですね。」

「。。。。。」

「この箇所の音の長さを、よく考えてみてくださいね。」

「ここ、僕にとっては、対義語のように難しいんです。」

 

そう、ルイ君は漢字が得意で、
知らない漢字は無いんじゃないかな?と思う程の実力があります。

ところが、漢検を受けるといつも失敗。

何で?と思うのですが、

ルイ君が言うには、
漢検の試験問題の『質問の意味』が分からないのだそうです。

        ↓     ↓     ↓

【読解力を付ける為には】
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20240527

 

このような経緯があるので、ルイ君にとって、
難しい箇所 イコール 対義語 というイメージになるのでしょう。

なかなか面白い発想だと思います。

 

その後、何度も何度も特訓して、
曖昧だったリズムが正しく弾ける様になりました。

「ルイ君、頑張りましたね。」

「はい。」

「正確に弾けるようになって素晴らしいです。
ほんと、ルイ君は素晴らしいなぁ。」

「はい。僕は天才ですから

そう言って、ルイ君はニッコリ笑いました。

 

 

知的に遅れがある子でも、
根気よく指導すると、必ず進歩することが出来ます。

この子には無理でしょ、
そう思う事が、成長の妨げになっている事もあるんじゃないかな?

そう思うことも多いのです。

 

ただ、支援級や、支援学校は集団生活ですから、
先生達の意識が高くても、カリキュラム的に難しい部分があるのだと思います。

とても残念なことです。

 

その点ピアノのレッスンは、完全にマンツーマンですので、
その子に応じた対応が出来ます。

指導案は私が作り、
その時々に応じて変更しても、誰からも文句は言われません。

有り難いことです。

だからこそ様々な情報を取り入れ、
出来る限りの工夫をしなければなりません。

これからも、各々に寄り添ったキメの細かい指導をしていきたいと思います。

 

 

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読解力を付ける為には

2024-05-27 | 広汎性発達障がい児 R君のこと

先日のルイ君(特別支援校・高2)のレッスンの時の事です。

ルイ君はレッスン室に入るなり、なんだかボンヤリしています。

 

「あれ?   ルイ君どうしたの?  なんだか元気が無いね。」

「はい、今日は、ダメです。。。」

「眠たいのかな?」

「はい、眠たいです。」

「ピアノのレッスンは出来そう?」

「無理です。。。」

「そうなんだ。
じゃあ、今日は漢字の練習でもしてみる?」

私がそう言うと、ルイ君は急に顔を輝かせて
「はい」と言いました。

 

ルイ君は漢字が大好きで、おそらく漢検の準1級位の知識があります。

読み書きばかりではなく、
偏や旁(つくり)等の部首にも詳しくて、
その知識には毎回ビックリしてしまうのです。

先日も【肇】や【馨】と書きながら、
その意味と部首を説明してくれました。

そんな時のルイ君は、本当に生き生きとしていて、
本当に漢字が好きなんだなぁ、と思いました。

 

「ルイ君は漢字博士ですね。」

「はい。でも、漢検の3級は落ちました。」

「え~っ!  何でだろうね?」

「漢検の試験の時、質問の意味が分からないからです。」

「あ~そうなんだ。
質問の意味が分からなかったら、どうしてよいか分かんなくなっちゃうね。」

「はい。僕、読解力が無いんです。」

「読書すると読解力が付くけど、本は読まないの?」

「あぁ、あまり読みません。」

「図書館や本屋さんに行って、好きな本を選んで読んでみる?」

「はい、そうします。」

 

ルイ君にはそう言ったけど、
知的に遅れがある子に、読解力を付けるにはどうしたら良いのだろう。。。

私は、元特別支援校教師の友人に相談しました。

 

「特別支援校の高校生なんだけど、
読解力を付けるにはどうしたら良いのかしら?」

「一般的には、本を読みなさい~と言われるけど、
特別支援校の生徒には難しいこともあるんだよね。」

「学校で読書の時間とか、
お薦めの本の紹介とかは無いのかしら?」

「支援校の場合は学力の差が激しいので、それは難しいのよ。」

「あ~確かにそうかもね。
じゃあ、ある程度の学力があるルイ君なんかは、どうすればよいのかな?」

「ルイ君の興味のありそうな本を誰かと一緒に読んで、
質問をしてあげるのが良いと思う。」

「例えば?」

「知的に遅れがあると、読む事だけに集中する事が多いのね。
つまり読んでいても、内容は上の空になっちゃうの。」

「なるほど。」

「だから、一緒に読みながら、
『このセリフは誰が誰に言った言葉ですか?』と聞いて、
頭の中を整理させながら読むことが大事だと思う。」

 

なるほど

そうすると、自然と内容を把握できるし、
内容を把握できると、読書の楽しさを味わえます。

その結果、読解力も付くのでしょう。

 

しかし、一緒に読む誰かを探すのが難しいかも。

学校では無理だし、お母さんは、そこまでの余裕は無いでしょうし。。。

私がレッスンの時に時間を割いても構わないのですが、
そうするとピアノのレッスンが疎かになってしまいます。

 

漢字が大好きで学究肌。

そんなルイ君の読解力を伸ばしてあげたいなぁ。

どうしたら良いのかしら。。。

 

 

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発達障がい~毎日練習することの効果

2023-10-30 | 広汎性発達障がい児 R君のこと

最近は、夕方になると、ほぼ毎日、
「今からピアノの練習をしまぁす。」
とルイ君(特別支援校・高1)からLINEが来ます。

私も、出来るだけすぐに
「さすがルイ君 頑張ってね
と返信します。

そんなやり取りをするようになって、1ヶ月半が経ちました。

     ↓     ↓     ↓

【LINE失礼します~と毎日LINEが送られてくるようになりました】
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20230915

【LINEがもたらした嬉しい習慣】
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20230921

 

 

ピアノの練習をすることが習慣になったルイ君。

そのことについて、ちょっと訊いてみることにしました。

 

「ルイ君、最近は毎日練習をして素晴らしいですね。」

「はい、毎日練習しています。」

「練習をするようになって、何か変化したことはありますか?」

「。。。。。」

「集中力はどうでしょうか?」

「集中力は。。。身に付きました。」

集中力が【身に付いた】

ルイ君はこのように、
時々、大人っぽい言葉をチョイスします。

語彙力があるのです。

 

「気分の落ち込みはどうですか?」

私が尋ねると、ルイ君はハッとしたような顔になって

「気分の落ち込みは無くなりました

と答えたのです

ルイ君は、結構気分が落ち込む事が多く
レッスンの途中でも、下を向いて暗くなることがありました。

最近は、そのような事が全く無いので

「気分の落ち込みはどうですか?」と訊いてみたのです。

 

「それでは、ピアノはどうでしょうか?」

「ピアノは。。。上手になりました

ルイ君は、とても嬉しそうに答えました。

 

「そうですね。
最近、本当に上手になりましたね。」

「はい、上手になりました

「毎日練習するって、凄い効果がありますね。」

「はい、凄い効果があります。」

 

「それでは、そのことを自分でノートに書いてみましょう。」

私はルイ君にノートを渡して、以下の様に書かせました。

 

ピアノを毎日練習して変わったこと

1.集中力が身に付いた

2.落ち込むことが少なくなった

3.ピアノが上手になった

 

ルイ君は、綺麗な字でノートに書き記しました。

お迎えに来られたお母様にお見せしたら、
お母様は感激して涙ぐんでいらっしゃいました。

 

落ち込む事が少なくなった事は事実のようで、

学校から帰ると、時々1人で落ち込んでいたのが、
最近は情緒が安定しているとのこと。

「就職の事を考えると、
情緒の安定が課題だったので、本当に嬉しいです。」

とも述べていらっしゃいました。

 

毎日練習するだけで、これ程の効果があるとは

毎日練習することの効果、
そして音楽が精神に及ぼす影響について、
今回改めて感じたのでした。

 

 

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