昨日は、ヨウ君(6年生)のレッスンでした。
ヨウ君は、アスペルガーと、注意欠陥の診断を受けている男の子ですが、
お薬の効果で、毎週のピアノレッスンは、集中して受けてくれます。
そんなヨウ君は、5年生に習い始めてから、
一生懸命ピアノに向き合っていたのですが、最近は、少し停滞気味です。
もうすぐ中学生なので、塾に行き始めたことも原因かもしれません。
今日も、あまり練習せずにレッスンに来ました。
「あれっ? どうしたのかな? 」
「なんか、(練習することを)忘れてしまいました。」
「ヨウ君は、練習すると、とっても上手になるタイプなんだけど?」
「はい。。。」
私はヨウ君の手に眼を向けました。
ヨウ君は、6年生にしてはかなり小柄で、とても華奢な体つきです。
でも、指はとても長くて、私の指よりも長いのです。
「ヨウ君の指は、本当に長いね。」
私はそう言って、ヨウ君の手を触りました。
ヨウ君は、身体を触られるのが苦手ですが、今回は素直に触られていました。
「ヨウ君、オクターブ届く?
オクターブで弾くというのはね、手を広げて ドとドを同時に押さえることだよ。」
ヨウ君は、私の手を見ながら、オクターブでドを弾きました。
「凄いね 楽々届いちゃうね。
それでは、1の指でドを押さえたまま、5の指で、レの音を弾いてみて。」
すると、華奢なヨウ君の5の指は、ドから遠く離れたレの音を押さえました。
「凄いね~ 6年生で、こんなに届く子、初めてみたよ
凄い凄い
先生、ビックリしちゃったよ 。
こんな子は、絶対にピアノが上手になるから、頑張ろうよ」
そう言うと、ヨウ君は、本当に嬉しそうに頷いてくれました。
そして、塾が無い日は、なるべくピアノに向かうことをお約束しました。
音楽やピアノが大好きなヨウくんが、また熱心に練習するといいな~と、
ららみ先生は願っています