ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

6年間の成長を振り返り、感動!

2022-02-28 | アスペルガー児 Y君

ヨウ君(高1)は、
幼稚園の頃に、ASDと診断されました。

私の処に入門した時は5年生でしたが
その頃は、非常に繊細な少年で、

「毎日 練習出来ませんでした」
と言っては泣き、

「先生、先週と言っている事が違います」
と言っては泣き。。。

とにかく、涙、涙のレッスンでした。

 

また、「楽譜を忘れました」と言って泣くので
バッグの中を見たら
楽譜が逆さまに入っていました。

そう、楽譜が
いつもと違う入れ方がしてあっただけで、
楽譜を楽譜と認識出来ないような。。。

そんなお子さんだったのです。

 

ところが今はどうでしょう。

中学に入って、
普通学級で学ぶようになってからは、
メキメキと学力を伸ばし、

入学した中堅の高校でも
数学が得意なヨウ君は、
学友達にも一目を置かれ、
学校生活も順調のようです。

 

中学1年生の頃までは一方的な会話、

つまり、私が質問してヨウ君が答える~
と言った感じの会話しか出来なかったのが

徐々に徐々に
コミュニケーション能力が向上し、
今では、会話も弾むようになりました。

先月、私が怪我をした時も、
「先生、大丈夫ですか? もう治ったのですか?」
と心配してくれましたし、

すっかり礼儀正しい高校生になりました。

勿論、もう泣いたりはしません。

 

先日、お母様に

「ヨウ君、本当に大人になりましたね。
礼儀正しいし、成績も良いし、
理想的な高校生ですね。」

と伝えましたら

「おかげさまで、本当に成長しました。」
と、とても喜んでいらっしゃいました。

 

子供の成長は著しく、
想像を超える事も多々あります。

その成長を、長い期間 見守る事が出来る
ピアノ教師という仕事は、

なんて幸せなのだろう

と、しみじみ思います。

 

 

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クラスの人気者になる要素を沢山持っているのに

2022-02-22 | ADHD児 頑張るT君

先日の午前中のことです。

テツ君(中1・ADHD児)のお母様から
LINEが来ました。

 

「最近、また学校に行けなくなりました。
今日は期末試験だったので行きましたが
きっと帰宅したら荒れるでしょう。
ピアノも行けるかどうかわかりません。」

とのことでした。

 

「了解しました。
御無理の無いように。
その場合は、(兄の)ヨウ君を2枠レッスンしますね。」

とお返事しました。

 

 

さて、夕方になり、玄関に現れたのは、
制服姿のテツ君でした。

しかも、ニコニコしています。

レッスン室に入るなり

「僕、今日は制服で来ました。」と言いました。

いつもはジャージで来ているのです。

 

「うん、凄く似合うね。カッコイイ
写真撮っちゃおうかな。」

「ダメですよ。盗撮もダメですよ。」

「う~ん、撮りたいな。」

「ところで先生、
僕、何故制服で来たか分かりますか?」

「えっ?何で?着替えずに来たからかな?」

「違いま~す。
いつも着替えずに、学校のジャージで来てるでしょ?
今日はテストだったんです。」

(うん、知っていたよ)←心の声

 

「そうなんだ。
疲れているのに来てくれて有り難う。」

「はい。」

 

「ところでテツ君、ピアノの練習は出来たかな?」

「はい。片手ずつだけど、練習しました。」

「あら~約束を守ってくれてありがとうね。」

「はい。先生と固い約束をしましたから。」

と言って、テツ君はニヤッと笑いました。

 

テツ君は、レッスン室に入ってから
こんな調子で ずっと上機嫌でした。

期末試験が、思いの他上手くいったのかな?

レッスンも、集中して出来たし、
理解も早かったのです。

 

テツ君を指導しながら、いつも思うこと。

それは。。。

この子は、人気者になる要素を沢山持っているなぁ。。。

ということです。

 

まず、受け答えが面白い

ちょっと天然なところも味があるし、

足が速くて、その上、
菅田将暉に似たイケメン君です

 

テツ君は、クラスの人気者になる可能性を
沢山、沢山秘めているのに、

何故、学校生活に躓いてしまうのかな。。。

テツ君が純粋過ぎるのか。

それとも、学校との相性なのか。

 

テツ君に接する度に、
色々と考えてしまいます。

テツ君がいつか本領を発揮して、
明るく楽しい毎日を送る日が来ますように。

そう願っています。

 

 

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「オウム返し」の意味

2022-02-18 | 自閉症の作家・東田直樹さん

東田直樹さんのTwitter(2月18日)より

 

自閉症者は質問に対して
「オウム返し」をするとよく言われます。

僕の場合、
これは相手の真似をしているわけではなく、

自分が言おうとすることがわからなくなるために
返事がオウム返しになってしまうのです。

オウム返ししながら
過去の記憶の中から同じような場面を思い出そうとしています。

~~~~~~~

 

あ~そうなんだ!と思いました。

オウム返しは、
レッスンの場面でも よくあります。

真似をしているのではなく、
思い出そうとしているとは。

勿論、全員に当てはまる事ではないと思いますが。

 

レッスン中の会話の中で、
オウム返しがあった場合、

これからは、
その様な事も踏まえて対応しようと思います。

 

 

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僕は300点を目指します!

2022-02-12 | 広汎性発達障がい児 R君のこと

ルイ君(特別支援校・中2)は、
キャサリン・ロリン作曲の
【アルゼンチン】を練習しています。

根気強く練習した結果、片手ずつなら、
かなり上手に弾けるようになってきました。

なので先日は、
両手で弾くことに挑戦させました。

1小節ずつ無理の無いように、
励ましながら少しずつ、少しずつ。。。

 

特訓の甲斐があり、なんとか8小節は
両手で弾けるようになってきました

 

途中、ルイ君の集中力が途切れてきたので、

私は「今、86点の出来映えだったね。」
と言いました。

ルイ君は、少し嬉しそうでした。

弾いた曲に対して点数を付けると、
男の子は急にやる気が出る事があるので、
ちょっとした作戦でした

 

「今は、86点だったけど、
ルイ君は、何点を目指したいかなぁ?」

「。。。。。」

「何点だったら嬉しい?」

「僕は、300点を目指します

「え~っそれは相当凄いね。」

「はい。」

「じゃあ、もう1回弾いてみる?」

「はい。」

 

ルイ君は、急にやる気が出て来ました

なので、ルイ君が弾く度に、

「ルイ君、今は278点だったね。」とか

「惜しい今のは、291点だった。」

等と言って励ましました。

 

その日、ルイ君は結局、
298点まで上り詰めたので?

「300点まで、あと2点だから、
お家で沢山練習して300点目指してね。」
と伝えました。

ルイ君は、嬉しそうに
「はい」と大きな声で返事をしてくれました。

 

 

ルイ君のレッスンが終わる頃、
次の順番のマサ君(特別支援校・高1)が
レッスン室に入って来ました。

そして、ルイ君と私のやり取りを
黙って聞いていたのですが。。。

 

ルイ君のレッスンが終わると、
マサ君は大きな声で

「先生、僕は1000点を目指します
と言いました

 

おおっ高みを目指す、
やる気に満ちた生徒さんの

何と多いこと

 

 

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2年目の目標

2022-02-07 | 広汎性発達障がい H君

前回、入門して1年経った
ハル君(広汎性発達障がい児)について書きました。

今日は、2年目の目標を
書いておきたいと思います。

 

まず、手の強ばりを取りたいと思います。

だいぶ良くなったものの、
ピアノを弾く時、ハル君の指は
どうしても強ばってしまいます。

指が上へ反ってしまうのです。

1音1音、ゆっくり弾かせたり、
お手本を、何度も見せたり。。。

この指導は、とても根気のいることですが、
少しずつでも改善していけばいいな、と思っています。

 

次に、正しい姿勢で弾ける様にさせたいと思います。

ハル君は、ピアノの椅子に座ると、
どうしても左に身体が傾いてしまいます。

何度注意しても、改善しないので、
おそらく、体幹が弱いのかな?

 

特性を持った子達は、
大抵(不思議と)体幹が弱いので、

これは、普段の生活でも
お母様に気を付けて頂くしかないのかな、
と思います。

トランポリン等の運動が効果的、
と読んだ事がありますが、
実際は、どうなのでしょうか。

思いっきり外遊びさせるのも
ひとつの方法だと思いますが、

コロナ禍の今は、
色々な意味で難しいのかもしれません。

 

 

ところで、入門当時からハル君には、
ベネッセの幼児用ワークブックをやらせていました。

鉛筆を持つ練習の為です。

1年間続けて、先々週、
ちょうど2冊目が終わったので

「ハル君、これでワークブックはお終いです。
これからは、ピアノの練習を頑張りましょう。」

と伝えました。

すると、ハル君は
「いやだ~ 先生とワークをするの」と言うのです。

その時は、なだめて納得してもらったのですが、

先週は、レッスン室に入るなり

「ワークがしたいです」とキッパリ言いました。

 

そうなんだね。

そんなにワークが気にいっちゃったんだね。

せっかく勉強する意欲が芽生えているのに、

そして、それを自分の言葉で
一生懸命伝えようとしているのに、

お断りするのも可哀想かな。。。

そう思って、また来週から
知育ワークを一緒にすることになりました

 

 

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