ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

ペダルの指導をしている時にギョッとした話

2018-04-30 | ピアノ教室

一昨日のことです。

高校3年生のCちゃんに、ショパンのポロネーズを指導していました。

ペダルの指導をしようと思い、Cちゃんの足許を見てギョッとしました

Cちゃんの足の、親指の爪が半分ほど、血に染まっていたのです 

「Cちゃん、親指の爪、どうしたの

「はぁ、すみません。」

「痛くないの? そんなに真っ赤になる程

「昨夜、全部拭き取ろうと思ったんですけど、つい。」

「え~っ  昨日の夜、怪我したの?  そんなに血が出て大変だったね。」

「えっ?  ららみ先生、これ、ペディキュアですよ。
他の指は全部剥がれちゃったんだけど、親指だけ、半分残ってたんですよ。」

「えっ?  そうなの?  てっきり血が出ているのかと思って、ビックリしたよ~」

 

高校3年生のCちゃんは、お洒落がしたいお年頃 

なので、学校の先生に見つからないように、時々ペディキュアを塗って楽しんでいるのだそうです。

「だって、マニキュアは出来ないから。」とは、Cちゃんの弁です。

そう言うCちゃんは、お洒落な人が多いことで有名な、某有名大学を目指して勉強中

来年の春からは、バッチリお洒落が出来る様に、勉強頑張ってね

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知的障がい児R君・ピアノを始めてから、可愛いなぁと思う時間が増えました~お母様の言葉

2018-04-29 | 広汎性発達障がい児 R君のこと

昨日の記事で、広汎性発達障がい児ルイ君(5年生)のことを書きました。

ルイ君は、私のところでレッスンを始めて、もうすぐ1年になりますが、
何時もニコニコしていて、私はルイ君の笑顔しか見たことがなかったのです。

1度だけ「僕は、発表会には出たくないんです。」と涙を流した事がありましたが、
私がルイ君の涙を見たのは、その時だけです。

しかし、お母様の話によると、ルイ君は学校でも家でも泣くことが多く、
毎日の生活が、親も子もかなり大変だったらしいのです。

ところがピアノを始めてからは、ルイ君の情緒が少しずつ安定してきているのだそうです。

「ピアノに行くと、スッキリするんだ。」と、お祖母ちゃんにも語っているそうなので、
ルイ君には、ピアノが余程合っているのでしょう。

そして、お母様自身も、
「ルイが一生懸命にピアノの練習をしている姿を見たり、得意げにしている様子を見て、
ピアノを始めてから、ルイのことを、可愛いなぁ~と思う時間が増えました。」

と仰っていました。

 

これは、なんて嬉しい報告なのでしょう

お母様にとっても、ルイ君にとっても、ピアノがもたらす影響は、
これ程までに大きいものだったのです。

私は嬉しくて、思わず「ありがとうございます。」と云う言葉が口から出ました。

これからもずっと、ルイ君の成長を、一緒に見守っていきたいなぁ~と思ったのでした。

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発達障がい児教育~教師の想像力

2018-04-28 | 障がい児教育

(昨日の続きです 

そういえば。。。

先日来られたルイ君(5年生~広汎性発達障がい)のお母様から伺ったのですが、
最近ルイ君は、お家でも学校でも、泣いてばかりいるのだそうです。

ルイ君は、何時も笑っているイメージがありますし、
先日のレッスンの時も上機嫌でしたので、ちょっとビックリしました。

おそらく新年度になり、
担任の先生が替わったりして、気持ちが不安定になっているのでしょう。

以前教えていたノブ君(発語が難しい重度の自閉症)も、
毎年4月は、かなりイライラしていました。

 

発達障がいのお子さんは、自分の気持ちを言葉で表すことが苦手なので、
不安定な気持ちを、泣いたりイライラすることで表現しているのだと思います。

発達障がいのお子さん達は、健常児のお子さんよりも敏感ですし、
その分、感受性も豊かなのだと思います。

おそらく、私達が想像している以上に、様々なことを考えているのではないでしょうか。

その事を踏まえて、こちらも対峙しなければ~と思います。

だからこそ、私達教師の想像力も、磨き続けていかないといけないなぁ~と思うのです。

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新しい4月を何度も経験して子どもは成長していく

2018-04-27 | ピアノ教室

昨日はAちゃん(4年生)のレッスンでした。

送ってこられたお祖母ちゃんが
「今日、Aちゃんは疲れているみたいで。」と心配そうに仰いました。

どうやら今週は家庭訪問週間で、学校はお昼までなのですが、
最近Aちゃんは、帰ると必ずお昼寝をするのだそうです。

昨日も、無理矢理起こして連れて来たけれど、
レッスンをちゃんと受けられるか心配~と仰っていました。

 

「新しいクラスって、色々気を使うから、疲れるよね。」と聞いてみましたら

「疲れてるって訳ではないんだけど。。。」

「今度のクラスはどう?  良いクラス?」

「良いクラスじゃないって訳ではないんだけど。。。」

(4年生位になると、こんな遠回りな言い方をするのですよね

「きっと、慣れたら良いクラスなんじゃないかな?
今は、お互い遠慮したりして、本当の良さが分かっていないだけかもよ。」

「うん。」

 

こんな会話をしながらレッスンをしたのですが、
お祖母ちゃんが心配する程ではなく、いつも通りのレッスンが、きちんと出来ました。

Aちゃんだけではなく、4月はどの子も疲れています。

新しい担任、新しいクラス、新しい係~等、緊張が続いているからでしょう。

ゴールデンウイークが過ぎた頃には、みんなも新しい環境に慣れるのですが。

新しい4月を何度も経験し、そうやって子どもは成長していくのだと思います。

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大人のレッスン~力を抜くと2時間弾いても疲れない

2018-04-26 | 大人のレッスン

(昨日の続きです~

「今日は音楽室で2時間練習して来ました~」

とYちゃん(20代 小学校教諭)が言ったので

「あら~頑張ったね。 2時間も練習して疲れなかった?」と聞いてみました。

「全然疲れません。」とYちゃん。

授業を終えた後に、2時間もの練習をするのは、かなり疲れると思うのですが、
Yちゃんは涼しい顔で言うのです。

Yちゃんの若さもあると思いますが、1番の理由は、脱力だと思います。

 

Yちゃんは、大学1年生の時にピアノを初めて習いました。

全くの初心者だったのです。

大学生に(教育芸術社の)バイエルなんて、嫌がるかな~と心配したのですが、
Yちゃんは素直に私の指導に従ってくれました。

その時に、脱力を徹底的に指導したので、今では完璧に力が抜けています。

脱力することによって、長時間弾いても疲れませんし、
Yちゃんの音色は、とても美しいのです。

指を速く動かすことよりも、まず【脱力】だなぁ~と、改めて思ったのでした。

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