ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

通信制高校に転校して1ヶ月が経ちました

2025-02-04 | 不登校

テツ君(高1)は今年の1月、
中堅の私立高校から、通信制の高校に転校しました。

悩みに悩んだ結果です。

 

小学生の頃から不登校気味だったテツ君は、
中学に入ったら、益々登校が難しくなり。。。

ほとんど保健室登校の状態でした。

それでもテツ君は勉強を頑張って、高校合格を手に入れたのです。

なので、高校に入学した時は本当に嬉しそうにしていました

 

ところが、入学したばかりの頃はテツ君自身も

「せっかく合格したのだから、なんとか頑張ろうと思います。」

と言っていたのですが、

「1日行くと、次の日から暫くは行けなくなるんです。」

と言うようになり。。。

とうとう単位数が足りなくなった時点で、転校を考えるようになりました。

そして、悩んで悩んで出した結論が、
通信制の高校に転校する~という結論でした。

 

転校が決まった頃、テツ君は清々しい顔で

「これで、虚無的な時間を過ごしている~という引け目から解放されました。」

と私に言いました。

悩んでいる最中はレッスンの合間に、
ぽつりぽつりと心境を語っていましたので、

テツ君のホッとした顔に、私も安堵しました。

 

さて、テツ君が転校して暫く経った先月の下旬。

テツ君はピアノの椅子に座るなり

「やばいんですよ。」と言いました。

「えっ?何が?」

「レポートが多くて。」

「そうなんだ。」

「無理ですよ。」

「そう?」

「多過ぎるんです。」

「う~ん。。。でも頑張らないとね。」

「頑張ってますよ。」

「偉いね。」

「頑張ってはいるけど、多すぎてやばい

「テツ君はね、昔から1度スイッチが入ったら凄いでしょ?
ほら、僕100回弾くまで帰りませんとか言っていたじゃない?」

「アハハ。」

「あの時は、椅子から降ろすの大変だったのよ。」

「覚えてますよ。」

「100回弾くまで帰りません!の勢いで頑張れ

 

 

そんな会話をして10日位経った頃かな、
テツ君からLINEが来ました。

 

“レポート、終わりました"

“おおっさすがテツ君
頑張りましたね   素晴らしいです"

と、すぐに返信しました。

 

悩みながらも、確実に成長しているテツ君。

なんだか嬉しい出来事でした

 

 

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テツくんが「聴いてください。」と言っていた曲

2024-12-15 | 不登校

今春、晴れて高校生になったテツ君。

最初の頃は張り切って登校していたのですが、
暫くしてから、再び登校出来なくなりました。

2学期が始まった頃から色々と悩み、
通信制高校へ転校する事も考えていたようです。

     ↓     ↓     ↓

通信制高校の面談の前に
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20241026

 

 

そんなテツ君ですが、
とうとう、通信制の高校への転校を決意したようです。

この数ヶ月間、テツ君は自分の将来について真剣に考え、
とても悩んでいました。

レッスンの度に
「先生はどう思いますか?」と尋ねられ、

私も、多少はアドバイスしたものの
「テツ君が自分で決めることが、1番大事だよ。」と伝えてきました。

 

そして先週、自分の気持ちをまとめ、
新たな一歩を進める覚悟が出来たようです。

テツ君は、
どこにも行かず、ずっと家に居ることに罪悪感を感じていましたので、
転校することで、その気持ちが和らげば良いな~と思います。

私自身も安堵した次第です。

 

 

そんなテツ君が、帰り際に、ある曲を紹介してくれました。

米津玄師の【飛燕】です。

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この曲は、米津玄師さんが、
【風の谷のナウシカ】から影響を受けて作曲したようです。

しかし私には、
テツ君の今の気持を代弁しているようで、なんだか切なくなりました。

純粋過ぎて苦しんでいる若い子の気持が、よく表れていると思います。

 

4分弱の曲です。

よかったら聴いてみてくださいね。

 

 

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不登校の大学生とドライブ・座る位置について

2024-10-17 | 不登校

先月のある日、
大学生の男の子と2人で、海の見える街までドライブしてきました。

えっ?何で

 

実は、その男の子のお姉さん(息子の同級生)に頼まれたのです。

お姉さんが言うには、
その男子大学生・フミヤ君は、長い間休学しており、

来年復学しないと除籍になるのに、
家族とも喋らず引き籠もり、

復学する兆しも無く。。。

 

そんな弟の将来が心配でたまらないお姉さんに、

「このままでは弟が心配なので、何とかして下さい。」

と言われたのですから、
私も何とかしないわけにはいきません。

 

以前、同じマンションに住んでいたので、
フミヤ君の事は よく知っていました。

小さい頃は、何度もウチに遊びに来ていました。

でも、よく知っているとはいえ、
「話があるから、オバサンの家においで~」と言ったら、

フミヤ君は身構えるでしょう。

 

なので、
「オバサンね、久しぶりに海が見たいんだけど、
運転に自信が無いから、フミヤ君、一緒に行ってくれないかな?」

と誘ってみました。

 

誰にも心を開かない~と聞いていたので、

きっと断られるだろうな。。。と思っていたのですが、

意外にも、「いいですよ。」と返事が来ました。

 

 

。。。と云う訳で、私とフミヤ君はドライブへ。

オバサンが隣に座るのは嫌だろうな~と思ったので、
私は後ろの席に座りました。

あと、斜め後ろに座ったのは意味がありました。

それは ちょうど、レッスン中の生徒さんと私の位置に似ています。

この位置だと、お互いの顔が見えないので、
生徒さんは緊張せずに、何でも話せるのです。

 

 

さて、何の話をしようかな?

最初は天気の話かな?。。。と思ったのも束の間、

いきなりフミヤ君のお喋りが始まりました

 

偶に、夜中に1人でドライブしていること。

結構遠くまで行くこと。

そんな時は車の中で眠るんですよ。。。と、話し出し、

その時に観た景色、食べた物、遠くの街の道路事情まで

一気に喋ります。

私は相づちを打つだけでした。

 

あれ?  誰とも喋らず、鬱っぽいって聞いていたのに?

だから、何とか病院に行かせたいってお姉さんは言っていたのに?

 

目的地に着いて、少し歩いたり、一緒に食事をしたのですが、

その間も、フミヤ君は ずっと喋っていました。

自分のスマホで撮った 綺麗な景色の写真を見せてくれたりもしました。

 

そして帰りの車中では。。。

好きな音楽について、熱く語ってくれました。

音楽(ゲーム音楽)についても凄く詳しくて、
色々な例を挙げて、様々に語ってくれたのですが、

ごめんね、オバサン、ゲーム音楽は詳しくないのよ

私がゲーム音楽に詳しかったら、
フミヤ君も、もっと楽しかったでしょうに

 

そんな感じで、ドライブは終わりました。

フミヤ君は楽しかったのかな?

オバサンに気を遣って6時間も喋り続け、
グッタリしているんじゃないかな。。。

 

そう思っていたら、お姉さんからLINEが来ました。

「弟が、すごく良い顔で帰って来ました。
とても楽しかったみたいです。
また誘ってあげてください。」

 

そして、フミヤ君からもLINEが。

「お薦めの曲を送るので聴いてみてください。」

何と、ゲーム音楽が7曲も貼ってありました

 

 

今回私は、フミヤ君が大学を休学しいることを
全く知らないフリをしました。

多分、そんなことは他人に知られたくないでしょうから。

それから、なるべく相づちを打つだけにしました。

お説教じみたことを言わない予防線です。

そして、斜め後ろに座ったこと。。。

 

フミヤ君が機嫌良くお喋りしたのは、
案外、これが功を奏したのかもしれません。

今回を切っ掛けに、引き籠もりが少しでも改善したらいいなぁ。

もともと明るくて、とても良い子だったのだもの、

本来の姿に戻り、
復学して、残りの学生生活も楽しんでほしいなぁ~と願っています。

 

 

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不登校と医師の診断書

2024-09-29 | 不登校

高校生になって、張り切っていたテツ君。

どうやら6月頃から、再び学校へ行けていないようです。

 

「僕、最近学校へ行ってないんですよね。」

「えっ?そうなの?」

「行ったり行かなかったりしていたんですが、
とうとう化学の単位が足りなくなってしまって。。。」

「えっ?既に?」

「はい、だから通信制の学校も考えているんです。」

「通信制の学校も色々あるものね。
テツ君は通信制に転校してもよいな~って考えているのかしら?」

「う~ん。。。ちょっと分からないです。」

「考え中かな?」

「そうですね。」

「あのね、単位が足りない時、
お医者さんの診断書があったら、進級条件が緩和されるって知ってた?」

「知りませんでした。」

「レッスンに来ていた生徒さんがね、
やはり単位が足りなかったのだけど、お医者さんの診断書で進級できた事があったのよ。
今までに2人も。」

「えっ?そうなんですか?」

「そうなの、学校に確かめてみてね。」

 

 

思い出すと、ミノル君にも同じ事がありました。

単位が足りず留年を心配している時、担任の先生に
「医師の診断書があったら猶予期間が与えられます。」
と伝えられたそうです。

しかしミノル君は、病院にすら「行きたくない!」と反抗し。。。

お母様から深夜に電話がかかってきて、

「明日病院に行かないと、留年が決定です。
ミノルは部屋から出てきません。
ららみ先生の言う事なら聞くと思うので、何とか説得してください!」

「分かりました。私が明日、病院へ連れて行きます。」


結局次の日、お父様が力ずくで病院へ連れて行き、
無事に診断書を頂くことが出来て、ミノル君は無事に卒業出来ました

 

 

そして、今年音楽大学に入学したトオル君も

高校3年生の時、
「もう、卒業は無理かもしれません。」とお母様が泣いていたので、
診断書についてお伝えしました。

「えっ?そうなんですね!  知りませんでした。
明日、病院に連れて行きます!」

そして、トオル君も、無事に卒業することが出来ました

 

 

ミノル君も、トオル君も、医師が付けた病名は
「起立性調節障害」だったそうです。

以上の事は、たった2人だけの事例ですし、
ミノル君やトオル君の高校だけの優遇措置なのかもしれません。

また、公立と私立では対応が異なると思います。

そのあたりを調べたのですが、よく分かりませんでした。

 

それぞれの高校によって対応が異なるとは思いますが、
事例の1つとして記しておきますね。

参考になれば嬉しく思います。

 

 

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不登校だったMちゃんが語ったこと・その3

2024-08-29 | 不登校

先週のある日、以前教えていたミカちゃんが遊びにきました。

ミカちゃんは大学3年生。

最後に会ったのは高校を卒業した頃だったので、
2年半振りの再会でした。

 

ミカちゃんは髪も染めて、流行りのメイクをし、
すっかり女子大生らしくなっていました。

4時間半もお喋りしたのですが、
話題は多岐に及び、至福の時を過ごすことが出来ました。

その時、ちょっと嬉しいことを言われたのです。

 

 

ミカちゃんは、小学6年生の時に不登校になり、
私はその事を、お母様から相談を受けていました。

幸いなことにミカちゃんは、毎週レッスンには来ていたのですが、
私はミカちゃんに不登校の事は何も言わないようにして いました。

触れてほしくないだろうな~と思ったからです。

 

ミカちゃんは、その頃の話を懐かしそうにしてくれました。

「私、ららみ先生のひとことで、学校に行き始めたな~と思い出したんです。」

「えっ?そうなの?」

「はい、お正月明けのレッスンの時、
ちょうど始業式の前日だったのですが、ららみ先生が

『ミカちゃん、明日は学校に行こうね。
明日は、みんなが新しい気持で学校に行くから、
久しぶりにミカちゃんが学校に来ても、きっとみんな何にも言わないと思うよ。
明日を逃したら、益々行きにくくなっちゃうからね。』

って言ったんです。」

 

「確かに、そんな事を言った覚えはあるわ。
何も知らない筈の私が言っても良いのかな?って随分悩んだ末に言ったから。」

「ららみ先生が言うように、勇気を出して新学期に学校に行ったら、
本当に誰も何も言わなかったんです。
だから、ららみ先生のひと言も良かったんですよ。」

「まあ、そうなのね。」

「それから中学生、高校生になって、学校に行きたくない時があったけど、
新学期の初日は、絶対に休みませんでした。
初日に休むと、ズルズルと行かない予感がしていたから。」

「そうだったんだ。
ミカちゃんに、そういうふうに言って貰えると私も嬉しいわ。
どうもありがとうね。」

 

 

私のひと言が、ミカちゃんの登校の切っ掛けになったのだとしたら、
それはとても嬉しいのだけど、

お母様の接し方も良かったのです。

以下の記事に、詳しく書いてありますので、よかったら御覧くださいね。

 

不登校だったMちゃんが語ったこと
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20171004

不登校だったMちゃんが語ったこと・その2
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20171005

 

 

今日は8月29日、もうすぐ新学期です。

憂鬱になっているお子さんは非常に多いと思います。

よほど辛い時は、決して無理はしないでほしいのですが、
ちょっとした切っ掛けで好転する場合もある、という例をお伝え致しました。

 

 

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