先日のルイ君(特別支援校・高2)のレッスンの時の事です。
ルイ君はレッスン室に入るなり、なんだかボンヤリしています。
「あれ? ルイ君どうしたの? なんだか元気が無いね。」
「はい、今日は、ダメです。。。」
「眠たいのかな?」
「はい、眠たいです。」
「ピアノのレッスンは出来そう?」
「無理です。。。」
「そうなんだ。
じゃあ、今日は漢字の練習でもしてみる?」
私がそう言うと、ルイ君は急に顔を輝かせて
「はい」と言いました。
ルイ君は漢字が大好きで、おそらく漢検の準1級位の知識があります。
読み書きばかりではなく、
偏や旁(つくり)等の部首にも詳しくて、
その知識には毎回ビックリしてしまうのです。
先日も【肇】や【馨】と書きながら、
その意味と部首を説明してくれました。
そんな時のルイ君は、本当に生き生きとしていて、
本当に漢字が好きなんだなぁ、と思いました。
「ルイ君は漢字博士ですね。」
「はい。でも、漢検の3級は落ちました。」
「え~っ! 何でだろうね?」
「漢検の試験の時、質問の意味が分からないからです。」
「あ~そうなんだ。
質問の意味が分からなかったら、どうしてよいか分かんなくなっちゃうね。」
「はい。僕、読解力が無いんです。」
「読書すると読解力が付くけど、本は読まないの?」
「あぁ、あまり読みません。」
「図書館や本屋さんに行って、好きな本を選んで読んでみる?」
「はい、そうします。」
ルイ君にはそう言ったけど、
知的に遅れがある子に、読解力を付けるにはどうしたら良いのだろう。。。
私は、元特別支援校教師の友人に相談しました。
「特別支援校の高校生なんだけど、
読解力を付けるにはどうしたら良いのかしら?」
「一般的には、本を読みなさい~と言われるけど、
特別支援校の生徒には難しいこともあるんだよね。」
「学校で読書の時間とか、
お薦めの本の紹介とかは無いのかしら?」
「支援校の場合は学力の差が激しいので、それは難しいのよ。」
「あ~確かにそうかもね。
じゃあ、ある程度の学力があるルイ君なんかは、どうすればよいのかな?」
「ルイ君の興味のありそうな本を誰かと一緒に読んで、
質問をしてあげるのが良いと思う。」
「例えば?」
「知的に遅れがあると、読む事だけに集中する事が多いのね。
つまり読んでいても、内容は上の空になっちゃうの。」
「なるほど。」
「だから、一緒に読みながら、
『このセリフは誰が誰に言った言葉ですか?』と聞いて、
頭の中を整理させながら読むことが大事だと思う。」
なるほど
そうすると、自然と内容を把握できるし、
内容を把握できると、読書の楽しさを味わえます。
その結果、読解力も付くのでしょう。
しかし、一緒に読む誰かを探すのが難しいかも。
学校では無理だし、お母さんは、そこまでの余裕は無いでしょうし。。。
私がレッスンの時に時間を割いても構わないのですが、
そうするとピアノのレッスンが疎かになってしまいます。
漢字が大好きで学究肌。
そんなルイ君の読解力を伸ばしてあげたいなぁ。
どうしたら良いのかしら。。。
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