ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

読解力を付ける為には

2024-05-27 | 広汎性発達障がい児 R君のこと

先日のルイ君(特別支援校・高2)のレッスンの時の事です。

ルイ君はレッスン室に入るなり、なんだかボンヤリしています。

 

「あれ?   ルイ君どうしたの?  なんだか元気が無いね。」

「はい、今日は、ダメです。。。」

「眠たいのかな?」

「はい、眠たいです。」

「ピアノのレッスンは出来そう?」

「無理です。。。」

「そうなんだ。
じゃあ、今日は漢字の練習でもしてみる?」

私がそう言うと、ルイ君は急に顔を輝かせて
「はい」と言いました。

 

ルイ君は漢字が大好きで、おそらく漢検の準1級位の知識があります。

読み書きばかりではなく、
偏や旁(つくり)等の部首にも詳しくて、
その知識には毎回ビックリしてしまうのです。

先日も【肇】や【馨】と書きながら、
その意味と部首を説明してくれました。

そんな時のルイ君は、本当に生き生きとしていて、
本当に漢字が好きなんだなぁ、と思いました。

 

「ルイ君は漢字博士ですね。」

「はい。でも、漢検の3級は落ちました。」

「え~っ!  何でだろうね?」

「漢検の試験の時、質問の意味が分からないからです。」

「あ~そうなんだ。
質問の意味が分からなかったら、どうしてよいか分かんなくなっちゃうね。」

「はい。僕、読解力が無いんです。」

「読書すると読解力が付くけど、本は読まないの?」

「あぁ、あまり読みません。」

「図書館や本屋さんに行って、好きな本を選んで読んでみる?」

「はい、そうします。」

 

ルイ君にはそう言ったけど、
知的に遅れがある子に、読解力を付けるにはどうしたら良いのだろう。。。

私は、元特別支援校教師の友人に相談しました。

 

「特別支援校の高校生なんだけど、
読解力を付けるにはどうしたら良いのかしら?」

「一般的には、本を読みなさい~と言われるけど、
特別支援校の生徒には難しいこともあるんだよね。」

「学校で読書の時間とか、
お薦めの本の紹介とかは無いのかしら?」

「支援校の場合は学力の差が激しいので、それは難しいのよ。」

「あ~確かにそうかもね。
じゃあ、ある程度の学力があるルイ君なんかは、どうすればよいのかな?」

「ルイ君の興味のありそうな本を誰かと一緒に読んで、
質問をしてあげるのが良いと思う。」

「例えば?」

「知的に遅れがあると、読む事だけに集中する事が多いのね。
つまり読んでいても、内容は上の空になっちゃうの。」

「なるほど。」

「だから、一緒に読みながら、
『このセリフは誰が誰に言った言葉ですか?』と聞いて、
頭の中を整理させながら読むことが大事だと思う。」

 

なるほど

そうすると、自然と内容を把握できるし、
内容を把握できると、読書の楽しさを味わえます。

その結果、読解力も付くのでしょう。

 

しかし、一緒に読む誰かを探すのが難しいかも。

学校では無理だし、お母さんは、そこまでの余裕は無いでしょうし。。。

私がレッスンの時に時間を割いても構わないのですが、
そうするとピアノのレッスンが疎かになってしまいます。

 

漢字が大好きで学究肌。

そんなルイ君の読解力を伸ばしてあげたいなぁ。

どうしたら良いのかしら。。。

 

 

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ボク、ユーチューバーになるんです!

2024-05-20 | 発達性協調運動障害児

大好きな『恋人達のクリスマス』を練習し始めてから、
みるみる実力を付けてきたダイスケ君(小4)。

簡単なアレンジではありますが、
あっと言う間に全曲が弾けるようになりました

 

「ダイスケ君、こんなに弾けるようになって素晴らしいですね。」

「はい。毎日頑張りました。」

「難しいところも、よく練習出来ましたね。」

「はい。凄く頑張りました。」

「どうしてこんなに頑張れたのですか?」

「ユーチューバーになりたいからです

「えっ? ダイスケ君、ユーチューバーになるの

 

あれ?ららみ先生のお手伝いしてくれるんじゃなかったっけ?(笑)
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【あと100年頑張れそうです】
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20240318

 

 

「はい、ピアノが上手なユーチューバーになりたいです。」

「そうなんだ。凄いねぇ。」

「次は、『紅蓮華』を練習して、その次は『Lemon』を練習します。」

「えっ?ダイスケ君、『Lemon』知ってるの?」

「はい、ボク米津玄師の『Lemon』が好きなんです。」

「米津玄師の『Lemon』まで知っているなんて凄いね。
でも、あの曲は難しいんだよぉ。」

「ボク、難しい曲の方が頑張れるんです。」

 

確かに

ダイスケ君は、(教育芸術社の)バイエルはなかなか難航していて、
特に両手で弾く迄が凄く大変だったのです。

遅々として進まず、
このままでいくと、6年生になっても「バイエル第1集」かも?
~と心配していたのですが、

最近の躍進ぶりには、本当にビックリしてしまいます。

「恋人達のクリスマス」はト長調なので、
ファの音にシャープ(♯)が付きますし、

その他にも臨時記号が沢山出てきます。

その上、シンコペーションが随所に出て来てリズムも複雑なのです。

そんな曲を両手で弾いてしまうのですから、本当にビックリです。

特に腕を交差してアルペジオを弾くところ等は、
最近までバイエルの初めを練習していた子とは思えない程です。

 

何かの特性を持ったお子さんは、スイッチが入るまでが大変ですが、

一旦スイッチが入ってしまうと目覚ましい上達をすることがあります。

まさに今のダイスケ君がそんな感じです

 

次は『紅蓮華』、その次は『Lemon』
そしてその次は何だろう?
これからのダイスケ君が、本当に楽しみです

 

 

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救護施設のこと

2024-05-14 | 読書、文学など

「よるべない100人のそばに居る。」という本を読みました。

滋賀県の「ひのたに園」という【救護施設】で働く青年が書いた本です。

 

 

 

【救護施設】と云うのは
「住まいなし・仕事なし・身よりなし」の人を受け入れる福祉施設のことで、
「最後のセーフティーネット」と言われているそうです。

全国に186カ所あるらしく、
調べてみましたら、私が住む県にも複数の【救護施設】がありました。

 

入居者はさまざまな事情を抱えています。

ホームレスをしていた人、
刑務所を出所した人、
病院から退院された人、
派遣切りにあった人、
ひきこもり状態にあった人、
特殊詐欺被害にあった方など。。。

年齢も経歴も千差万別で、
事情のある方々が身を寄せる場所のようです。

 

筆者の 御代田太一さんは、
東京生まれ、東京育ちの29歳です。

この本は、筆者が
滋賀県の【救護施設】に就職する経緯や、

入居者達と関わる日常が、
あたたかい眼差しで描かれています。

 

私が1番感心したのは、筆者の入居者への接し方です。

入居者1人1人に優しい眼差しを向けながら、
それぞれの人生を尊重している様子が伝わってくるのです。

まだ20代なのに、
その絶妙な距離感に、私は凄く感動しました。

 

この方自身は、どのような生い立ちで、
お母様は、どのように育てられたのだろう。。。

そんなことも思いつつ読みました。

 

そしてまた、世の中には様々な事情を抱えた方々がいるのだ、ということも
この本を通して知ることが出来ました。

 

【救護施設】の存在を知る為にも、
そして、1人の青年の福祉に対する熱い思いに共感する為にも、

多くの方に読んで頂きたい、と思います

 

 

 

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マサ君が来ない土曜日

2024-05-11 | 自閉症児 M君の不思議

もう何年も前から、

「高校を卒業したら、ピアノも卒業します。」

と言っていたマサ君(18歳)。

本当に、3月の末に辞めてしまいました。。。

 

【白日】が、まだ完成していなかった為、

もう暫くの間、レッスンに来ないかなぁ。。。

そんな希望を持っていたのですが、
有言実行のごとく、本当に辞めてしまったのです

 

 

最後のレッスンの日、私は敢えて普通のレッスンをしました。

いつものレッスンをする事が、
マサ君の心の安定に繋がる事を知っているからです。

マサ君は自閉症なので、
いつもと違う事に対して、拒否反応を示すことがあります。

いつもと同じ声かけ、いつもと同じレッスン。

最後のレッスンも、その方が絶対良いのです。

 

ところが、レッスンが終わった頃、
お母様が玄関に入ってこられました。

すると、マサ君は

「ママ、何で入って来るの?」

「もうっ来ないでください

「車で待ってて

そう言って怒り出しました。

 

「マサ君、そんなに怒らないでください。
先生はママに会えて嬉しいよ。」

何度も私はそう言ったのですが、
マサ君は、ママが玄関に入ってきた事で頭がいっぱいになってしまったようです。

 

こんな顛末?を迎えたので、
私は感傷に浸ることも出来ず、

「マサ君、またね。
約束通り、いつかうどん屋さんに行こうね。」

そう言って、マサ君を見送りました。

次のレッスンが控えていたので、
お母様とゆっくりお話しすることも出来ず、

実にあっさりとしたお別れになってしまいました。

 

うどん屋さんに行く約束の記事
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【高等部を卒業したらバスに乗って来ます。そして。。。】
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20220329

 

 

今日は土曜日。

3月までは毎週、マサ君が
「ただいま~」と言ってレッスンに来ていました。

「『ただいま』じゃなくて、『こんにちは』ですよ。」

と言うと、
「はい、分かりました。」とマサ君は答えます。

しかし、次の週には再び
「ただいま~」と入って来るのです。

ここ数年は、
マサ君が『ただいま~』と言う事に私自身も慣れてしまい、
思わず「お帰り~」と言ったりしていました(笑)

マサ君のレッスンは10年にも及びましたので、
このような微笑ましい思い出がいっぱいなのです。

 

昨夜私は、右手の爪の端が割れてしまい、指に絆創膏を巻きました。

私が絆創膏貼っていると、マサ君は必ず

「先生、怪我したの?痛い?」と聞いてくれました。

すっかり治って絆創膏を外しても、
次の週も、その次の週も、1ヶ月位は、そのように聞いてくれました。

マサ君は、とても優しい子なのです。

 

今日は土曜日。

そんな事を思い出し、鼻の奥がツンとしました。

10年間もの長い間、毎週会っていたマサ君。

もう来ないんだね、寂しいなぁ。。。

 

マサ君が来ない土曜日には、まだ慣れることが出来ません。

 

 

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自閉症の画家・石村嘉成さんの原画展が素晴らしかった!

2024-05-07 | 自閉症の画家・石村嘉成さん

ゴールデンウィークの或る日、
岡山市の天満屋で開催されている石村嘉成さんの個展に行ってきました

 

まず、絵の大きさにビックリして息を飲みました。

そして、色彩の豊かさ

 

石村さんの純粋な感性で表された動物の数々は、
どの絵もエネルギーに溢れていて、それでいて優しいのです。

どんな動物も愛おしく描かれていて、
石村さんの動物に対する愛情が伝わってきましたし、

動物自身が放つ優しさも感じられました。

 

 

猿の親子 作品

 

カメレオンの親子 作品

 

 

ナマケモノの親子 作品

 

 

クマの親子 作品

 

 

いつも、石村さんのオフィシャルサイトをチェックしていますので、
彼の絵は何度も観ているのですが、

やはり原画の迫力、素晴らしさは格別でした

鑑賞しながら涙が出ました。

 

今回の原画展では、

全長26メートルにもなる「アニマルヒストリー」や、

<iframe style="height: 100%; left: 0; position: absolute; top: 0; width: 100%;" title="息子の展覧会も最終盤 の記事内画像 | 石村和徳オフィシャルブログ「息子は亡妻からの贈りもの」Powered by Ameba" src="https://ameblo.jp/p/embed/ishimura-yoshinari/image-12851398209-15436059495.html" frameborder="0" sandbox="allow-popups allow-scripts"></iframe>

 

 

 

四方、および天井にまでキューブ状の絵が展示してある「キューブルーム」等、

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<iframe style="height: 100%; left: 0; position: absolute; top: 0; width: 100%;" title="息子の展覧会も最終盤 の記事内画像 | 石村和徳オフィシャルブログ「息子は亡妻からの贈りもの」Powered by Ameba" src="https://ameblo.jp/p/embed/ishimura-yoshinari/image-12851398209-15436059552.html" frameborder="0" sandbox="allow-popups allow-scripts"></iframe>

 

見どころも沢山あります 

 

お近くの方も、お近くじゃない方も(笑)
是非足を運んでくださいませ。    

 

石村嘉成展は、
     5月12日(日)まで、
     岡山市の天満屋デパート6階・葦川会館にて開催中ですビックリマーク

 

 

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