コロナ禍で、学校の様々な行事が中止になり、
この数年は合唱祭も中止になっていたようですが、
去年から、合唱祭の実施が復活したようです。
そんな中、タカシ君(中2)が、
合唱祭のピアノ伴奏者に立候補しました
それはとても嬉しい事なのですが、少々心配でもあったのです。
タカシ君は、休まずレッスンには来るのですが、
運動部がかなり忙しいらしく、中学に入ってからは ほとんど練習が出来ていません。
能力はあるのに、同じ曲を何ヶ月も練習しているような状態でした。
なので、きちんと弾けるのかな?と思っていました。
お家での練習が難しいなら、
「スペシャルレッスン」と称して、何度もレッスンに来て貰うしかないのかな?
そんな事を考えていたのです。
さて、クラスで歌う曲目が決まり、
タカシ君は楽譜を持ってレッスンに来ました。
ザッと目を通すと、それほど難しくなく、
おそらく 難しめのソナチネ程度のように思いました。
ただ、今時の曲らしく、細かいシンコペーションが随所にあります。
あと、左手のリズムも少々複雑で、
何箇所かは、右手と左手のリズムが微妙にズレています。
私は、その難しそうな処をピックアップして説明をしました。
そして、そこの箇所だけお手本を弾きました。
目と耳で理解して貰う為です。
さて次の週、タカシ君は1ページだけ譜読みをしてきました。
しかし、凄く辿々(たどたど)しく、
音やリズムの間違いが多く、私は途方に暮れました。
「練習はしたけど、難しくて。。。」
タカシ君は、申し訳なさそうに言いました。
あと、7ページもある その曲に対して気後れしているようです。
「タカシ君、この曲を分析してみた?」
「いいえ。」
「今までの曲の時にも説明したことがあると思うけど、
この曲も、同じメロディが繰り返してあるし、
ほら、このページと このページは、全く同じでしょ?」
「ほんとだ!」
「だから、7ページもあるなぁ、とビビらないで。
実質、4ページ弱を練習すると全曲弾けるんだもの。」
「はい、わかりました。」
そして1ヶ月後。。。
タカシ君は、見事に全曲が弾けるようになりました。
夏休みの間にコツコツと練習し、
難しい箇所はレッスンの時に質問して、
1ヶ月で、完璧に仕上げたのにはビックリしました。
「タカシ君、頑張ったね。
タカシ君は、やる時はやるんだよね。」
「はい。」
「あとは、もう少し音色とか、合唱とのバランスとかを考えて練習しようね。」
「はい、楽しいです。」
「じゃあ、2年生で1番上手な伴奏者を目指そうよ。」
「はい、伴奏者賞もあるらしいので。」
「あら、それは目指すしかないわね?」
「はい、目指したいです」
中学2年生男子、伴奏への情熱が止まりません
本番は、10月の終わり頃らしいので、
それまで一緒に頑張ろうね
お願いです
習い事をさせる事に対して
躊躇している多くのお母様達に
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