ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

中学2年 運動部男子、伴奏者に立候補!

2024-09-11 | ピアノ教室

コロナ禍で、学校の様々な行事が中止になり、
この数年は合唱祭も中止になっていたようですが、

去年から、合唱祭の実施が復活したようです。

 

そんな中、タカシ君(中2)が、
合唱祭のピアノ伴奏者に立候補しました

それはとても嬉しい事なのですが、少々心配でもあったのです。

タカシ君は、休まずレッスンには来るのですが、
運動部がかなり忙しいらしく、中学に入ってからは ほとんど練習が出来ていません。

能力はあるのに、同じ曲を何ヶ月も練習しているような状態でした。

 

なので、きちんと弾けるのかな?と思っていました。

お家での練習が難しいなら、
「スペシャルレッスン」と称して、何度もレッスンに来て貰うしかないのかな?

そんな事を考えていたのです。

 

さて、クラスで歌う曲目が決まり、
タカシ君は楽譜を持ってレッスンに来ました。

ザッと目を通すと、それほど難しくなく、
おそらく 難しめのソナチネ程度のように思いました。

ただ、今時の曲らしく、細かいシンコペーションが随所にあります。

あと、左手のリズムも少々複雑で、
何箇所かは、右手と左手のリズムが微妙にズレています。

 

私は、その難しそうな処をピックアップして説明をしました。

そして、そこの箇所だけお手本を弾きました。

目と耳で理解して貰う為です。

 

 

さて次の週、タカシ君は1ページだけ譜読みをしてきました。

しかし、凄く辿々(たどたど)しく、
音やリズムの間違いが多く、私は途方に暮れました。

「練習はしたけど、難しくて。。。」

タカシ君は、申し訳なさそうに言いました。

あと、7ページもある その曲に対して気後れしているようです。

 

「タカシ君、この曲を分析してみた?」

「いいえ。」

「今までの曲の時にも説明したことがあると思うけど、
この曲も、同じメロディが繰り返してあるし、
ほら、このページと このページは、全く同じでしょ?」

「ほんとだ!」

「だから、7ページもあるなぁ、とビビらないで。
実質、4ページ弱を練習すると全曲弾けるんだもの。」

「はい、わかりました。」

 

 

そして1ヶ月後。。。

タカシ君は、見事に全曲が弾けるようになりました。

夏休みの間にコツコツと練習し、
難しい箇所はレッスンの時に質問して、

1ヶ月で、完璧に仕上げたのにはビックリしました。

 

「タカシ君、頑張ったね。
タカシ君は、やる時はやるんだよね。」

「はい。」

「あとは、もう少し音色とか、合唱とのバランスとかを考えて練習しようね。」

「はい、楽しいです。」

「じゃあ、2年生で1番上手な伴奏者を目指そうよ。」

「はい、伴奏者賞もあるらしいので。」

「あら、それは目指すしかないわね?」

「はい、目指したいです

 

中学2年生男子、伴奏への情熱が止まりません

本番は、10月の終わり頃らしいので、
それまで一緒に頑張ろうね

 

 

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注文した楽曲の試作品を聴いてみた

2024-06-27 | ピアノ教室

今年の春、めでたく音楽大学に入学したトオル君。

 

【音大受験!】
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20221125

【入試の朝に。。。】
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20230821

【音楽とラーメンに入れるコショウの関係①】
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20240129

【音楽とラーメンに入れるコショウの関係②】
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/d/20240131

 

先日、トオル君から
「注文頂いていた楽曲の試作が出来上がりました
とLINEが来ました。

 

トオル君が音大に合格した時に、

「私の為にオリジナル楽曲を作ってね。
ピアノ曲で、4~5分の曲をお願いね。」

と、入学祝いを兼ねた御祝儀を渡して言いました。

そう、トオル君の人生の中で、
『初めて代金をお支払いして作曲依頼をした人』になりたかったのです

 

LINEに添付してあったデモを聴きました。

なかなかドラマチックな曲に仕上がっていたと思います。

なので、以下のことを尋ねてみました。

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー

この曲を作るに至った経緯をおしえてください。

この曲を通して、何を表現したかったのか?
聴き手に何を感じ取って貰いたいのか?

おしえてね。

ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

 

すると、以下の様な返事が来ました。

ー*ー*ー*ー*ー*ー

今回のタイトルと曲の内容だけでこの曲がどのようなストーリーかを考えるのはとても困難だと思います。

一応これはあえての情報の少なさです。

僕の中でのこの曲に対する解釈はありますが、それは聴き手の解釈に任せたいと思ってます。

ー*ー*ー*ー*ー*ー

 

おおっ

これはまるで、新進気鋭の作曲家のコメントのようではありませんか

なんかカッコイイ

でも、ちょっと生意気(笑)

 

それでも行間からは、自分に対する自信と気迫が感じられます。

きっと、とても充実した生活を送っているのでしょう。

10年以上指導したトオル君が、
私の教室を卒業してしまったのは寂しいけれど、

充実した音大生活を送っているのは本当に嬉しいことです。

沢山の事を学び、多くを吸収して、
トオル君が立派な作曲家になりますように

そう願っています。

 

 

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ピアノと動体視力と野球の関係は?

2024-04-29 | ピアノ教室

最近の子は、楽譜を見ながら弾く事を嫌います。

以前は、どの子も楽譜を見ながら弾いていたのに、
何故、最近の子は楽譜を見ながら弾く事を嫌うのかな?

凄く不思議です。

 

タカシ君(新中2)も、鍵盤ばかり見ながら弾いています。

先日も、

「その音、ちょっと違うね。楽譜を見てみて。」と言うと、

「えっと、今何処を弾いていますか?」と私に聞くのです。

自分自身で、何処の箇所を弾いているのか咄嗟に分からないのでしょう。

 

「タカシ君、楽譜を見ながら弾いてみて。」と伝えると、

「僕、楽譜を見ながら弾くと、手の場所が分からなくて弾けなくなるんです。」と答えます。

「楽譜を見ながら、鍵盤を見る。
つまり、交互に視線を移しながら弾くのは難しい?」

「やってみます。」

そう言って、タカシ君は再び弾き始めました。

 

「やっぱり難しいです。」

「難しいかな?慣れると、とても楽なんだけど。」

「指を見られないのが不安なんです。」

「そうなのね。
視線を交互に移しながら弾くのは、動体視力を鍛えるんだけどな。」

「。。。。。」

「動体視力が鍛えられると、良いことがあるのよ。」

「何ですか?」

「例えば野球。
動体視力が鍛えられると、瞬時にボールを認識出来るようになるしね。」

「そうなんですか?」

「うん、動体視力は部活にも活用出来ると思うなぁ。
最初は難しいかもだけど、ちょっと交互に見る練習をしてみて。」

「分かりました。やってみます

 

本当にやってくれるかな?

どうかな?

乞う御期待!でございます。

 

 

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レッスンの時間が5分短縮されたら。。。

2024-02-19 | ピアノ教室

1週間以上も前ですが、以下の様なニュースを見つけました。

 

     ↑     ↑     ↑

何故でしょうか? 今はこの記事が削除されているようです。

 

 

2027年から、
小中学校の授業を5分間短縮すると言うのです。

小学生は、現行45分授業を40分授業に。

中学生は、現行50分授業を45分授業に変更するとのこと。

 

まず最初に思ったのは、
時間が短縮される事により、
先生も生徒さんも混乱するんじゃないかな?ということ。

その事により、先生の負担が増え、
生徒さん達の学力は下がるんじゃないかな?とも思いました。

 

集中出来る時間が短いと言われている1~2年生は、
40分授業でも構わないと思います。

しかし、3年生以降で40分授業はどうでしょうか。

授業に乗って来たな~と思った途端、チャイムが鳴るような気がします。

 

私はピアノ教室の教師なので、
指導する時は、基本、マンツーマンです。

なので、学校の先生達とは異なる指導案を組み立てているとは思います。

それでも、日々のレッスンでは、
時間配分を考えながら、一方的な指導にならないように務めています。

 

生徒さんが自分で考える時間、

生徒さんが意見を言う時間、

そんな時間を大切に指導しているつもりです。

 

しかし、それが5分も短縮されたら。。。と想像すると、

今と同じ質のレッスンが出来るかしら?と不安になります。

短い時間で同じ内容を指導しようと思ったら、
じっくり考える時間を削り、
一方的な指導に偏るような気がするのです。

 

多分、学校の先生達も同じ思いではないでしょうか。

班の皆で考えたり、意見を述べ合う時間を削り、
知識の詰め込み的な授業になるような気がします。

そして、効率の良い授業を求めた結果、
思考力、応用力が育たないのではないか?と心配します。

 

今回の改正で、現場の先生方や、
何より生徒の皆さまが混乱しませんようにビックリマーク

文部科学省の皆さまには、
現場の先生方の意見を多く取り入れ、
無理の無い改正をお願いしたいと思います。

 

 

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音楽と ラーメンに入れるコショウの関係②

2024-01-31 | ピアノ教室

前回の続きです

 

「沢山の人が簡単に作曲できる今、
クラシックの名曲を聴いたり弾いたりすることは大事だと思う。
これから先、作曲する上で、何かのヒントになるかもしれないでしょ?」

「そうですか?」

「うん、私はそう思う。」

 

するとトオル君は突然、

「ラーメン食べる時に、コショウをかけるじゃないですか。」
と言い出しました。

「うん、かけるね。」

「だけど、一振りだけじゃコショウの味がしないですよね。」

「そうね。」

「だったらコショウかけた意味が無いですよね。」

「確かにそうだけど?」

「今、ここでクラシックの知識を得ても、
僕が作曲する上で、あまり意味が無いんですよ。」

「えっ?全く意味が無いの?」

「はい、無意味ですね。」

 

えっ?そこまで断言しちゃうの?

 

 

「そのコショウのたとえは、中々鋭くて良いと思うよ。」

「はい。」

「じゃあ、逆に質問するね。
トオル君がラーメン屋さんだとして、スープの出汁を取るとするでしょ。」

「はい。」

「その時、お客さんは、味の違いがあまり分からないだろうからって、
トオル君はブロイラーで出汁を取るの?」

「。。。。。」

「厳選された地鶏で出汁を取りたいな~って思わないかしら?」

「。。。。。」

 

トオル君は黙ってしまいました。

でも私は、この話をここまでにして切り上げました。

地鶏のたとえ話は、
見えないところで地道な勉強をしてほしいな~という私の願いでしたが、

今ここで議論したところで、あまり良い解決策にはならないと思ったからです。

 

ここまで頑なにクラシックの曲を弾きたくないトオル君。

そんな彼に、頭ごなしの指導は きっと逆効果です。

いつか彼が、クラシックをきちんと学ぼう!学ぶべきだ!と思った時、
その時が学ぶ時なのでしょう。

 

なので今、私が出来る事は、
難しいボカロの曲を、指や腕に負担をかけずに弾ける方法を指導すること。

彼が作曲した曲の、運指を一緒に考えること。

あと、ピアノ奏法の基本、音階の練習に付き合うこと。

これに絞ることにしました。

 

それにしても、トオル君って、なんて生意気

憎たらしい?

いえいえ、
こんな議論ができるようになって、凄く嬉しいです

 

 

 

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