14年間指導したミノ君(19歳)が、
ピアノのレッスンを辞めて、1年半が経とうとしています。
ミノ君は今年の春、無事に高校を卒業し、
今は浪人生活を送っているそうです。
出席日数がギリギリだったので卒業を心配したのですが、
その点は、良かったな~と思っています。
高校生を卒業するまでは、お母様の方から時々連絡があり、
近況などをお知らせくださっていたのですが、
浪人生になってからは、ほとんど連絡が途絶えていました。
でも、あれは夏の頃だったと思いますが、
「ミノルは予備校にも行かず、ずっと家にいます。
私は不安で仕方がないけど、どうしようもないのです。」
とメールが来ました。
その時は、ただお母様を励ますのみの返信しか出来ませんでした。
私も、頻繁にミノル君の事は思い出していたのですが、
あまり私の方から色々と言っても、逆効果かな~と思って、
そっとしていたのです。
実は、私はミノ君に読んでもらいたい本がありました。
春頃から、ずっとそう思っていたのですが、
わざわざ届けるのもどうかな?
かえって、落ち込ませるかな?
それより何より、受験勉強の妨げになるかしら?。。。
色々と考えては、躊躇していたのです。
でも、先日、私は勇気を出して、ミノ君の家に行きました。
そして、その本と手紙をポストに入れて帰りました。
手紙には
「受け取りましたの電話もメールもいらないからね。
読みたくなかったら読まなくてもいいからね。」
と書き添えました。
昨日の夜、ミノル君からメールが届きました。
「本と手紙をありがとうございます。
自分は元気にやっています。
寒くなってきたのでお元気にお過ごしください。」
と書いてありました。
私はすぐに返信しました。
「おおっミノル君
メールをどうもありがとう。
メールはいらないよ~と書いたけど、やはり貰うと嬉しいですね。」
それだけを書きました。
なんだか嬉しいやりとりでした。
その後で、お母様からは、
本の御礼と、家にずっと居るミノル君の事が心配~と、
久しぶりにメールが来ました。
勿論私も心配ですが。。。
小学校から頻繁に不登校になり、
その度に、何度も立ち直ったミノ君。
そんなミノ君の底力を信じて、
今は、見守るしかないのかな~と思っています。