水神(帚木 蓬生(ははきぎ ほうせい))を一気に読みました。<o:p></o:p>
水の利用が大変不便で、水田も少なく農民の生活は苦しくてひどいものでした。<o:p></o:p>
その地の五庄屋が私財をなげうち、筑後川に堰(大石堰)をつくり、用水をつくる話です。
全体の文章は非常に平易な書き方をしているのに、農民の苦労がにじむ筆致でした。<o:p></o:p>
地元では有名な話なのですが、小説で読むことでリアルに感じることができました。<o:p></o:p>
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さらに、会話は筑後弁で書いてあるため、私の言葉も田舎の言葉に戻りそうな気がしました(筑後地方出身のためです)。<o:p></o:p>
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以前、秋田県大仙町の用水の調査などをしたことがあります。<o:p></o:p>
用水の配置は非常に高度な計画がされていました。<o:p></o:p>
総延長をできるだけ長くとること、かつ高低差にミスがあれば水は流れません。<o:p></o:p>
分岐点では正確に水を割り振る工夫も必要です。<o:p></o:p>
この技術を支えた、当地の和算の水準も、当時のトップクラスの数学でした。<o:p></o:p>
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最近はスマホばかり見て、読書時間減っていたので、ちゃんと本読まなきゃとかも思いました。<o:p></o:p>