時にはブラボーと言えないこともある。
優しすぎる。
「たそがれ清兵衛」「隠し剣鬼の爪」
そして「雨あがる」、と優しい侍の
つつましい生き方を描いた作品を続けて見た。
山本周五郎や藤沢周平に恨みは無いし
寺尾聡は嫌いではないし永瀬正敏も
よかった。真田広之は大好きだ。
「雨あがる」
前に見て印象が薄かったのでもう一度見てみた。
貧乏人たちの宴会がちょっとくさくないですか。
侍と妻のやりとりが不自然だし。
妻、言葉少ないながらも押し付けがましい。
色気はない。
三船から太い声と豪快な容貌を取って、
ぎゅっと押したような息子が出ている。
吉岡秀隆は侍らしくなさすぎるし。
大小差してるんだからもっと腰を据えろ!
腹で呼吸せい!と言いたくなった。
ベネチュアでスタンディング・オベーションが起こったとか。
大体海外のスタンディング・・ほど当てにならないものはない。
これを見終わって晴々とする人たちもいるのだろうか。
そういう映画を作るようにと黒澤監督が言ったとか。
ほんとは凄い腕を持っているが、それはひ・み・つ・で、
人を押しのけない、出世も望まない、
目の前にいる女を大事にして生きていく・・マイホーム侍たち。
・・なにかふっきれないものを感じるのは
私だけかも。悪口ばかりですみません。
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