邦画ブラボー

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「雨あがる」

2005年12月08日 | ★人生色々な映画

時にはブラボーと言えないこともある。

優しすぎる。

「たそがれ清兵衛」「隠し剣鬼の爪」
そして「雨あがる」、と優しい侍の
つつましい生き方を描いた作品を続けて見た。

山本周五郎や藤沢周平に恨みは無いし
寺尾聡は嫌いではないし永瀬正敏も
よかった。真田広之は大好きだ。

「雨あがる」
前に見て印象が薄かったのでもう一度見てみた。

貧乏人たちの宴会がちょっとくさくないですか。

侍と妻のやりとりが不自然だし。
妻、言葉少ないながらも押し付けがましい。
色気はない。

三船から太い声と豪快な容貌を取って、
ぎゅっと押したような息子が出ている。

吉岡秀隆は侍らしくなさすぎるし。
大小差してるんだからもっと腰を据えろ!
腹で呼吸せい!と言いたくなった。

ベネチュアでスタンディング・オベーションが起こったとか。
大体海外のスタンディング・・ほど当てにならないものはない。

これを見終わって晴々とする人たちもいるのだろうか。
そういう映画を作るようにと黒澤監督が言ったとか。

ほんとは凄い腕を持っているが、それはひ・み・つ・で、
人を押しのけない、出世も望まない、
目の前にいる女を大事にして生きていく・・マイホーム侍たち。
・・なにかふっきれないものを感じるのは
私だけかも。悪口ばかりですみません。

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