新選組ファンが卒倒しそうな内容・脚本。
これはあくまでも
中川信夫の怪談アレンジですので念のため。
見る影も無く荒れ果てた壬生の屯所を訪れた
官軍の中村半次郎(大瀬康一)が・
「新選組は我々にとって最も恐ろしい敵だった・」と
感慨深げに回想にふけるところから物語は始まる・・・
そもそも新選組のケチのつき始めは
芹沢鴨(田中浩)の粛清だった・・・
(半次郎の回想ですから念のため)
身内である芹沢の寝込みを襲う
沖田総司(松橋登)、山南敬助(中村敦夫)、土方歳三(管直太郎)。
鬼の土方は、命乞いをする女までも冷酷に斬ってしまう。
沖田は土方の命により芹沢の愛猫を斬ろうとした際、喀血。
その夜から早速、三人の前に芹沢と女の亡霊が現われるのだった。
管直太郎ならではのダーティ・ヒジカタの
鬼畜ぶりが炸裂。
血走った目が常人をはるかに超えたビームを発散。
そして
松橋登の沖田総司ははまり役!
血の粛清に動揺する隊士の中には
薩摩のスパイ(村井国男)が入り込んでいた。
勘定方の河合(古谷一行)に無実の罪を着せたり、
山南を切腹に追い込んだり
組を分断する工作活動を展開。
河合、山南の亡霊も加わり、幹部を脅かすが
ヒジカタの狂気はますますエスカレートし
脱走を企てるものを次々と切り倒す。
若さあふれる古谷一行が芝居する隙も与えられず、
あっという間に
管にばっさり斬られてしまうのには呆然→出た途端幽霊。
内部崩壊し、勢いが傾いた新選組は鳥羽伏見の戦いで惨敗し、
デカダン松橋登(沖田)は病床に現われた猫と、
山南の霊に誘われるように絶命する。
壬生の屯所、お化け総出の大団円。
新選組の末路を怪談仕立てにした、
たわいがないといえばたわいが無いドラマ。
俳優の達者な演技で面白く見た。
歌舞伎座テレビ室&毎日放送製作
中川信夫監督 宮川一夫脚本
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