見るか迷っていましたが、内山理名がやるというので
興味を持ちました。
登場人物は実名だし、
実際に大原さんの自宅を使っていることもあって
生々しいドラマだったあ。
ご本人が乗り移ったかのような
内山理名さんの渾身の演技が光っておりましたが
残酷で切ない話だった~~
普通の女でも上手く年を取るのは至難の技というのに
女優さんというのは孤独で因果な商売だな~と・・
関根あらため高橋恵子なんか、
お母さん役で見事に老け役やっちゃってるではありませんか。
「おさな妻」を考えると隔世の感!
大女優では
浅丘ルリ子様だって「デンデラ」で思いきった「老け」をやられていました。
京マチ子と山田五十鈴は濃い化粧で必殺に出ておられましたし
加賀まりこは早々と脇役やってます。
大原麗子はあくまでも主役で、
「麗子」でいたかったのでしょうか。
(吉永小百合がいますか・・・)
このあいだ「網走番外地 北海篇」で10代の頃の
男の子みたいなショートカットの麗子さんを見たばかりです。
可愛くて上手くて、だんとつに光っていました。
亡くなる少し前、
ワイドショーのレポーターが自宅をピンポンするのを見たことがありました。
ご本人がインターフォン越しに
「私、病気なんです~~」と言って泣き崩れて、
驚いたことには声が、あの甘い、ハスキーな声ではなく暗い、陰鬱な声だったのを覚えています。
そうとう精神的に参っていたのかと・・痛ましいです。
ドラマの中で
人が変わったように前田忠明にすごむ場面は圧巻でしたね。
これ、前田忠明が原作なんですってね。
映像で見る大原さんとのギャップに戸惑う迫力でした。
内山理名恐るべし!
生前好きだったという
孤独な鳥の詩はあまりに哀しくて、
頭にこびりついて離れません。
忘れないために書き留めておこう・・・
"孤独な鳥の条件は五つ
一つ 孤独な鳥は 高く高く飛ぶ
二つ 孤独な鳥は 仲間を求めない,同類さえ求めない
三つ 孤独な鳥は 嘴 (くちばし)を天空に向ける
四つ 孤独な鳥は 決まった色をもたない
五つ 孤独な鳥は しずかに歌う
サン・ファン・デ・ラ・クルス”
なんか実録ドラマってフクザツだわ・・・・
単なるドラマとして見られなくなってしまう・・・
出演作では、「居酒屋兆治」もいいですが、
吉永小百合、石坂浩二と共演した市川箟の「おはん」が好きです。
気が強くて情が深くて、飛び切り美しくて
麗子さんに重なるんですよね。
あらためて美しい女優、大原麗子様の
ご冥福をお祈りいたします。
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