✋ドライバーが他のクラブよりも
飛ぶ可能性があるのは
空中にあるボールを打つ と言うのもありますが、
『より少ないロフトを使うことが出来るから』 です。
長さが長いから ヘッドスピードが高い、は嘘ではないですが、
✋1インチ程度延長では ヘッドスピードに変化は起こりません。
例えば 過去、全米プロを優勝した ミケルソン選手は
47.5インチを使用していたそうですが
ロフト6.5°(従来のモノより少ないロフト) を
使用する「為」長尺にした可能性があります
ウッドの場合 1インチ長さを変えるのに
概ね12g程度のヘッド重量の変化があります。
45インチ 200g と同じバランス数値(スイングウエイト)の
46インチ を作るには 188g前後にヘッドをダウンウエイト
する必要があり、ヘッドスピードなどを含めた打撃力、破壊力には
全くと言ってよい程 変わりはないのです。
✋いまよりも 長尺にした場合、
さらなる 少ないロフト にする事が出来るのなら
飛距離を伸ばせる可能性はあります。
ただ そこには 少々疑義があり
驚くようなヘッドスピードがないのに
少なめのロフトを使っている(使えている)は
元々 こすって(開いて)ボールを打っている可能性が高く、
さらなる長尺にするコトによってより開き易くなったり、
入射角度がより緩くなって
弾道が高く、スピンが増える…
その結果、飛距離が上がらない、場合によっては落ちる可能性もあります。
長尺にする際、知っておいた方が良いことが幾つかあります。
➀まず ヘッド重量が下がるので
インパクトの衝撃を下げる機能が低下します。
(ヘッド重量はインパクトの衝撃を吸収する緩衝材でもあります₎
ですので 手首や肘 など クラブに近いトコロの部位に
今まで以上の衝撃を受けることになります。
➁メーカーはあまり公表しませんが、
実は44インチ位を境に ヘッドの投影面積よりも
シャフトの投影面積の方が増え始めます。
実害としては 風の吹く中で振り難くなる、
風の影響をもろに受け易くなります。
ヘッド重量が減るコトもありますが、
飛ばすには その長さを利用した速いヘッドスピードで
少なめのロフトを使える が長尺クラブの利点です。
「長さとヘッドスピード」と言う観点で見ると、
クラブのお陰で飛ぶ というよりは
自分の頑張りで飛ばす と言う側面が匂わないでもない…。
風の影響も同じで、ソコも使う方の体力に結構、依存しています。
短尺にするのが良い とは言いませんが、
安定して楽して飛ばす方法はほかにも幾つかあります。
『スピン抑制の手がある』のなら ほのかに短めの方が
断然、扱いに負担は少ない です。
ヘッドスピードが上がるらしい… という程度の理由…
その実態を考えると
あまり 短絡的に長尺…というのはお薦めしかねます。