Q:敢えてお聞きしますが、
「ビュンとクラブヘッドの重さをリリースしてそれを打撃に」
するスイングに適したクラブは、
「軽いヘッド、ストロングロフト、低重心、硬いシャフト」になるのでしょうか?
私と同じ、
上肢に障害がある身障者ゴルファーは、
片腕一本でスイングする方が多いのですが、
彼らのお話を伺っていると
「ヘッドの重さをリリースして打撃」していると思われるのです。
相手のお話を理解する上で、
そういったスイングに適したクラブのことも知っておきたいと思いまして・・・
ハミングバードさんのクラブが、
そのようなスイングにまったく不適合なのは、重々承知しております。
A;ご質問ありがとうございます。
片手(片腕)スイングをすると 問題になるのは
➀ヘッドの遅れがフェースの開きになり易い
②入射が緩くなるので スピンが少ない
③アプローチショットで 特にラフやバンカー等…
強く振らないと上手く行かないが距離感と相反し易い
なのでは 無いかと思います。
軽いヘッド~ 硬いシャフトの方が
先端感覚が薄い分、片手でも扱いは楽⁈…ですが、
その本当の意味合いは
行き着くトコロは 自分の『運動能力次第』
というコトになるのではないか、と思います。
例えば…シャフトの硬さ案件ですが、
アイアン(5番-38in)をサンプルにすると
❶ダイナミックゴールド SR 325cpm 超硬い
❷軽量スチールNS950 SR 300cpm 硬い
❸悶絶アイアン 150cpm 超柔らかい
❷と❸の間には 150cpm もあります。
悶絶アイアン仕様にしますと ヘッドが重く感じる可能性がありますし
柔らかい →→ヘッドの遅れ →→フェースの開き ですが、
アイアンで言いますと 200~220cpmクラスのモノ
ドライバーで言いますと 180~200cpmクラスのモノですと
さして ヘッドの『重量感』は増えません。
(振った感じ 重い! とは感じにくい と思います)
シャフトの硬さは あまり硬いと
スイング造りや感覚にもよくありませんし
振り易い❓(とは思いませんが) = ヘッド(重さ)感が無い から
と言って 結局、先端を速く振れば 同じ意味合い
になるのではないかと思います。
先先の故障などを考えますと 柔らかいけど 程良く 位の
トコロが良いのではないかと思います
次にヘッド重量案件(#5I基準)ですが
❶スチール用軟鉄アイアン(市販品) 240g
❷悶絶アイアン 重量級バージョン 320g
こちらも 80g程の開きがあり
悶絶アイアンでは重くて辛いかも知れませんが、
片手打ちの問題③-アプローチショット、特に
ラフやバンカーの問題を考えると
ある程度の重さが有った方が楽で
・#5アイアン標準長さ基準で 270~280g
・ウエッジ基準で 320~330g
・ドライバー44in 310g前後
のモノが良いのではないかと思います。
😶ヘッドの性格(特性)…ですが、
⚠入射が緩く スピンがかけ辛い
⚠スピードが上げられず 高さが取れない
⚠速く振ると 開き易く、つかまえが苦手
等を総合すると
重心距離の長く無いモノ の方が良いと思うのですが、
クラブヘッドは形状の制約により
👉低重心~ 深い重心 のモノは 重心距離が長く モーメント高
👉高重心~ 浅い重心 のモノは 重心距離が短い モーメント小
傾向が強いです。
✋つかまり…脱スライス・脱右 重視であれば
重心の近い 多めのロフト
✋上がり、高さ 重視であれば
重心の遠いモノ
勿論、その方の腕力や握力、振れるスピードにもよりますが、
上記重量(例 #5アイアン 270~280g)
低重心 深重心 重心距離長め の場合 👉270g
高重心 浅重心 重心距離短め の場合 👉280g +ロフトやや多めのモノ
…のような構成が良いのではないかと思います。
また 入射角度が取り難いスイングパターンの為、
やや短めのクラブ
握力を補助する目的で 目一杯太いグリップ
(テニスのラケットサイズで良いのでは…)
などの 工夫が有効と思われます。