フェースに残る打痕とソールのすり跡
その双方を照らし合わせると
おおよその自分のショット・スイング
というのは出てきます。
まずはフェースの打痕から。
ボールはロフトが立っているほど潰れます。
ロフトの大きなもの、
インパクトロフトが45度を超えるものになると
ボールには上方にこすれた痕が付き始めます。
そのロフトは丁度 9番アイアンとPWの境あたり
になりますから、それよりも下の8番、7番…
がこすったあとになっているのは
ロフトを開いて打っている証です。
と同時に ロフトの寝たものほど
ボールはリーディングエッジ(下方)になります。
ロフトが立っていると 打痕より下に空間が
出来ますが、8番アイアンより多いロフトのモノで
あると リーディングエッジに打痕が被っていて
良いほど下です。
大きなロフトのモノでも
打痕が上にある場合、ダフッているか
煽って振っている可能性があります。
ソールに付いてですが、
打痕とのコンビを見てみましょう。
地面からボールを打つクラブの場合
ソールの擦り傷の位置とボールの打痕位置が
ヒール~トゥ方向で似ているのが良好な状態です。
よくある例ですが、
その双方の傷・跡が揃っていないのに
ライ調整しても効果はありません。
ウッド形状のものでは
ソールのお尻の部分とリーディングエッジとで
前後どちらに「すり跡」が寄っているか
が弾道や高さ、飛距離を表しています。
上手にとらえられていれば
ソールの真ん中付近からリーディングエッジにかけて
前方への擦り傷になります。
飛距離不足、不必要な高さ、ゆるいだらしない球の場合
真ん中から後方(お尻)への傷になります。
また スイングの軌道も見て取れます。
ロフトの立っているものは概ね長いモノです。
長いクラブのソールの傷は
ヒールからトゥに向けて やや開いた感じです。
これがロフトが寝てくる(クラブが短く)と
だんだんリーディングエッジに垂直なものになってきます。
ただその角度が逆になるのは芳しくなく
体が大幅に開いたタイミング
体が上を向いたタイミングでのインパクトの可能性が高く
ソールのすり跡を見ながらの練習も役に立つでしょう。