風邪を引いてしまった。
だるい・・・。
心音は学校を休むことにした。
***
ピンポーン
心音ー、
今日の課題持ってきたよー!
仲良しの紗希が
家にきてくれた。
はーい!今でるね。
何で私が・・・面倒くさい
早く出てきてよ、寒い
え、今の何?
ありがとう・・・。
折角持ってきてやったのに
この反応・・・イライラするなぁ
うん!早く風邪治るといいね!
嘘だけど
えっ、嘘!?
思わず口にでた。
ん?どうしたの?
何でもない・・・。
そう?じゃぁ、またね ー!
何でもないのかよ
びびらせんじゃねー
ま、またね・・・。
紗希は笑って手を振って行った。
***
何だったんだろう、今のは、
まさか・・・・
心音は怖くなって次の日も
そのまた次の日も、
ずっと学校を休んだ。
その間にも、
家族の聲や見舞いに来てくれた
友達の聲は止まなかった。
でも、学校にいるよりは、
聲が少なかったから、
何とか耐えられた。
しかし、
このままいられるのも
時間の問題だった。
***
ピンポーン
お見舞いに来たよ。
あがってもいい?
小雪だ。
珍しい友達が来たな。
? 小雪からは何も聴こえない
もしかしたら・・・
うん。上がって。
相談も聞いてもらって良いかな?
***
心音はあったことを
小雪に話した。
・・・そうだったの。
小雪からは、
何も聴こえないね。
小雪といると落ち着くよ!
・・・あ、これ
前に好きだって言ってたやつ。
食べて。
そう言うと小雪は
バックの中から、
クッキーを取り出した。
ありがとうっ♪
いただきまーす!
心音はクッキーを
頬ばった。
・・・
うっ・・・
な、何・・・をし・・た・・の・・・?
何って・・・
ただ、やりたいことを
しただけよ。