決勝は銀河系軍団の大阪桐蔭
対
エース吉田が地方予選から1人で投げきった公立高校、しかも農業高校の金足農
見事な対比、第100回大会の決勝にふさわしい理想的なマッチアップ。
でも、吉田が崩れたらこんな一方的な結果に、
と予想していた人も少なくなかったのでは。
KK大会で金足農との因縁の、
八尾市では大悪人桑田がレジェンド始球式に出たとき
「僕も大阪大会で5連投した経験者として、もしも痛いところが出たらすぐに声を出してほしい」
と言ってたけど、たぶん判っていたんだろうな。
球数制限だとか、連投禁止とか、今大会から導入されたタイブレーク制度だとか、もっと日程に余裕を持ってとか、
球児の身体を慮って、いろいろな事を言う人がいるけど、
「球児にとって甲子園が全て」
プロに入ってからの為に肩を温存を、
なんて考えてる選手は、たぶん1人も居ない。
だいたい、この甲子園に集まった球児、いや地方予選に参加した選手達から、
最終的にプロに進むのはごくひと握り。
「箱根駅伝」と一緒で、甲子園が目標であり、野球人生のゴールなのである。
プロにも進んだ、ある有名投手が、甲子園で肩に故障を抱えながらも、
「もう肩が壊れてもよい、一生球が投げられなくてもよい、それでもマウンドに立ちたかった」
と言っていた。
それが甲子園なんやろうなあ。
そして「クラブ活動」と言うのであればそれが正しいのかも知れない。
就職に有利になるべく、技術をつける為の行為であるのなら、
そりゃクラブ活動でないわな。
先の事より、この灼熱の甲子園球場で燃え尽きる。
欧米人からみたらクレイジー、きっどさんも全く理解出来ないけど、
プロ入り後にはマイナスにさえなるかも知れないけど、
でもそれが日本の伝統芸能「高校野球」なんでしょうな?
そこに合理性・論理性を持ち込んだのが大阪桐蔭、
この教えに従って育った藤浪晋太郎と
昔ながらの高校野球的な根性論を引きづる金本終身監督と、
こりゃ合わんわな。