しっとう?岩田亜矢那

神戸で活躍するタレント「あやにゃ」こと岩田亜矢那さんを勝手に応援する非公認ファンサイトですか?

意味がわかると怖い話2745 「謎の行商人、陳4」

2018年10月11日 07時06分18秒 | 意味がわかると怖いコピペ
私『じゃーねぇ、真希。また明日ー。』


私は親友の真希と別れ、バイト先へと向かっていた。


昨日から真希の様子がおかしい。
身体的なことではなくて、雰囲気というか、なんというか…。

一昨日までは特に違和感は無かったんだけど、昨日から、真希でいて真希で無いような……。

自分でも訳が分からない、そんな感覚に陥っていた。
それでも、やっぱり真希はカワイイ。


真希とは、大学のテニスサークルで知り合った。
外見はとても可愛いくせに、それを鼻にもかけず、
誰とでも分け隔てなく話し掛けてくれた。

そんな真希に、私は憧れも抱いていた。

気さくな真希と親友になるまでに、時間は掛からなかった。


あーあ。
私も真希みたいに可愛いかったらなぁ……。

そんなことを思いながら、私はバイト先の
【ドクマナルド】へと足を運んでいた。


ゼミの講義が長引いてしまったこともあり、辺りは既に暗くなりつつあった。

バイトの時間までは、軽く1時間くらい余裕があった為、なんとなく普段通らない道を歩くことにした。

改めてバイト先周辺を歩いてみると、今まで気付かなかったオシャレなお店を知ることが出来た。

今度は真希を誘って来てみようかな。


細い路地を歩いていると、街灯の下で何やらぶつくさと独り言を呟く男性がいた。


黒のスーツ、黒のサングラス、黒の鞄、黒のシルクハットを被った、全身黒一色の、遠目からでも怪しさ100%の男性がそこにいた。

その風貌からは、決して近付いてはならない危険度の高い人物だと私の脳が直感してい


男『アイヤー、またダメネー!!これで50回目ネー!そこ行くお嬢さん、ちょっとだけ手伝て欲しいネ!』


……んっ?


私『…え?私?』

男『他に誰がいるネ?』


辺りを見渡したが、私以外通行人はいなかった。


私『…、どうされたんですか?』

男『シェイシェイ、アル!実は、この大事なスーツの第二ボタンがほつれて取れそうなのネ。
緊急措置で、針の穴に糸通そうとしてたネ!』

私『こんな所で裁縫、ですか?』

男『そうネ。もう1時間近く針と糸とを交互に見てるネ!
右肘と左肘よりも見てるネ。
全然糸が通らないアル!!』

私『サングラス、外せば?』

男『誰かさんみたいに、キャラ崩壊するネ。では、コレネ、任せたアル!』


男性は強引に私に針と糸を渡してきた。

私はすんなりと針に糸を通すと、男性に渡した。


男『アイヤー、お嬢さん、毛先がとても器用ネ!』

私『手先だよっ!じゃあ私はこれで。』

男『これ、お詫びネ、受け取るヨロシ。』


そう言うと、男はスーツの第二ボタンを取り外し、私に渡してきた。


私『えっ!?な、なんで?』

男『第二ボタン、女子喜ぶネ。これ風習ネ。』

私『いや、それ学生に限ったことだし、いらないしっ。そもそも、コレ取り付けようとしてたんじゃないの!?』

男『気が変わったネ。』

私『いや、変わらなくていいからっ。』


私は気味が悪くなり、その場から離れようとした。
すると


男『…待つネ……。』


男性が低い声で私を呼び止めた。

その低い声のトーンからは、今からこの男性に身の毛もよだつような恐ろしいことをされるのではないか、と私に思わせ


男『まだ自己紹介してないネ…。ワタシ、陳ゆうネ。子供からはよく陳、』

私『私、バイトあるんで、失礼します。』

陳『……、時間は取らせないネ。お嬢さん、何かお悩み事ないカ?』


陳と名乗る男性は、私から時間を奪っておきながら、そう言った。


私『悩み、か。無いと言えば嘘になるかな…。』

陳『嘘、よくないネ。嘘で人生塗り固める日々、虚しいだけネ。』

私『ちょっ!塗り固めてないし、いきなり初対面の人に対して失礼だし!』

陳『さっさと言うネ!こっちだって時間ないネ!』

私『あっ、す、すいませんっ。』


………ん?

なんで私が怒られて、しかも謝らないといけないの!?

目の前の陳と名乗る男性は、鼻息を荒げながら私を見ている。

…仕方ない、さっさと話してこの場を離れるしかないようだ。


私『…もっと、可愛くなりたい……。』

陳『定年制度が65歳から70歳に延びるのは、確かに深刻な悩みネ。でも、そればっかりは陳でもどーすることも出来ないネ。むしろ、ワタシも被害者ネ。』

私『違うっ!!どんな耳してんのっ!?もっと可愛くなりたいって言ったの!』

陳『大きな声出して、恥ずかしくないカ?』

私『誰のせいよ、誰の!』


そう言うと、陳はしゃがみ込み、持っていた黒い鞄をゴソゴソと漁りだした。

私もしゃがみ込み、陳に話し掛けた。


私『なにしてんの?』

陳『もっと可愛くなりたいネ?そのお悩み、解消出来るモノ、あるかもしれないネ。くくく。』


陳は鞄の中から何かを取り出した。


陳『あった、あったネ。コレ、ネ!』


陳が取り出したのは、何の変哲も無いファンデーションだった。


私『ただのファンデじゃん。』

陳『ただのファンデーションと違うネ……。』


陳の声が一段と低くなった。また、サングラスの中の眼光も怪しく光る。
その様子から、ただのファンデーションでは無いことが分か


陳『税込みで5980円ネ。ただ、と違うネ。』

私『高っ!バカじゃないの!?』

陳『くくく、嘘ネ。本当は1980円ネ。』

私『…嘘、ついてんじゃん…。』


陳はファンデーションを手にしながら説明し始めた。


陳『寝る前に、このファンデーションでお顔をヌリヌリするネ。優しく、ゆで卵を握り潰すようにゆっくりと、ネ。』

私『…や、優しい?』

陳『その時に、可愛くなりたい、近付きたいと思う理想の人物を強くイメージするネ。』

私『う、うん。…それで?』

陳『そのまま安らかに眠ったように死ぬヨロシ。』

私『死んだように眠る、ね!!』

陳『むしろ死ぬネ。』

私『お断りだよっ!』


渋々、財布からお金を取り出し、ファンデーションを受け取った。


陳『可愛くなること50%間違いなしネ!』

私『半々かっ!』


バイトの時間に間に合わなくなる為、陳に別れを告げ、バイト先へと向かった。


バイトが終わり、一人暮らしのアパートへと帰宅した。

お風呂に入り、しばしSNSサイトを見た後、翌朝も早くから講義がある為寝ることにした。

あ、そうだ。

明日の講義の準備をしようと鞄の中を整理していると、何かが床に落ちた。

すっかり忘れていたが、あのファンデーションだ。

騙された感たっぷりだったが、好奇心に負け、ファンデーションを顔に塗り始めた。


私『真希みたいに綺麗になりたいなぁ。』


そして私は眠りへと落ちた。



翌朝、鳥の鳴き声で目を覚ました。
時計を見ると、既に家を出なければならない時間を針が指していた。


ウソっ!? やばっ!!


慌ててクローゼットにかけてあった服を適当に手に取り着替え、化粧もせずにすっぴん状態のまま家を飛び出した。

擦れ違う人達が、走る私の顔を見る。

うわぁー、すっぴん恥ずかしいーっ!!


電車の中では、終始下を向いたまますっぴんを隠していた…。


大学までやってきた時、見慣れた後ろ姿を発見した私は、小走りで彼女の元へと駆け寄った。


私『おっはよー、真希!』


真希が振り返る。

が、いつもの笑顔はそこに無かった。
あったのは、青冷めた彼女の表情と、おはようの代わりに呟かれた言葉だった。



真希『な、なんで……なんで真希が…』




私は、真希の言っている言葉の意味が分からなかった。




陳『アイアイヤーっ!!困たネ!あのファンデーションの説明間違えてたネ!!あのファンデーション使用してしまうと………、ま、ワタシには関係無いネ。ポケモソの続きやるネ。』

〔旧阪神タイガース〕本拠地最終戦、金本監督挨拶で辞任は明言せず!も辞任に向けフロントと折衝中か?

2018年10月10日 20時44分14秒 | 虎ブロ
ただ、きっどさんがひっかかったのは
 「選手たちは来年必ずたくましく帰ってくれるものと信じております
との台詞。
監督である自分を筆頭に、ベンチもたくましく帰ってくるとは言っていない。

これは、例によって
「選手は頑張れ、自分達はてきとーにする」
という責任逃れなのか?

いや、きっどさん的には
「選手達はきっとたくましく帰ってくるけど
 その面倒を自分達がみるかどうかは言えない」
という意味を含んでいるような気がする。

つまり、現時点ではまだ明言出来ないが、
フロントと辞任という名目の解任に向けて、
条件闘争に入っているのではないか?

という昨日の記事のひとつの証左になっているのではないかと。

事実上の解任だけど、
それでは球団としての体裁が悪いだろうから
(自分の経歴にも傷がつくし)
辞任したるから、
その分、違約金寄越せ!と。
その金額の、
金本としては残り2年分満額2億4000万円プラスアルファ、
球団側は、辞めるんやし、せいぜい1年分の1億2000万円を慰労金の名目で。
あと、球団代表付アシスタントディレクターとかの役職で、
年間500万くらい捨て扶持やるわ、
口封じ料や、これで球団批判は控えろ!と。

本当の最終戦、CSの裏のナゴドのドラ戦は、
岩瀬・荒木の引退試合なので、
金本如きの辞任騒動で邪魔出来るゲームではない。

そうなると野村のときのように12月に入ってからなー、
この場合、金本一派が、今までように主導権を握れないとは言え、
ドラフト会議に関わる事となる。

秋季キャンプもあるし、
とっとと出て行って欲しいなー。


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《解説編》意味がわかると怖い話2744 「47回目の誕生日・謎の行商人、陳3」

2018年10月10日 08時13分05秒 | 意味がわかると怖いコピペ
「謎の行商人・陳」シリーズ第三弾。

謎の行商人・陳は、様々なアイテムを持ち歩き、困っている人を助けるというキャラである。
当然、アイテムの用途、使い方も熟知している。

母親との電話を切った語り手・優斗はどうなったのか。
もう一枚の説明書には何が書いてあったのか。

陳の台詞に、
『母親と話したり、会ったりすることが出来ない……、というのは冗談ネ』
という部分がある。

つまり、母親と会えるということです。
そして、通話番号の『09046494219』の語呂読みで、
「よろしく死にいく」となります。

電話を切ると、母親の元に「逝ける」携帯電話だったのである。
母親の台詞にも、
『ココアを温めて待っている』と、ある。
母親も息子に来て欲しいことを望んでいるのである。

おっちょこちょいな陳さんは、上記の大事な内容が書いてある説明書を「うっかり」渡し忘れてしまった、
そう「うっかり」。。。


〔旧阪神タイガース〕辞任か?解任か?違約金を巡る金本監督vs球団の攻防

2018年10月09日 23時03分36秒 | 虎ブロ
如何に厚顔無恥な金本電力であっても、
これだけネット上で炎上していれば、
エゴサーチ監督としては、これ以上続けられない事は感じているだろう。

それは坂井オーナーら球団フロント側も同じ。

問題は昨オフに3年契約を結び直してしまった事。
若し球団側から契約破棄して解任した場合、
12球団一の高年俸とも言われている1億2000万円×2年、
2億4000万円を金本電力に支払う義務が発生するのだ。

ダントツの最下位と言う悲惨な結果を残してしまった場合、
それでも普通は監督自らその座を去る辞任と言う方法をとるものだけど、
それが出来ない事情が金本電力にはあるのだ。

選手時代から手を出していた怪しげな商売での失敗、
更にはその関係で怪しげな人物に騙されて、
8億円もの借金を抱えていると言う。

金本電力には金が必要なのである。

ましてや、これだけの無能振りが露呈してしまった現状では、
野球解説者に戻っても、誰も聞く耳持たない、
鼻で笑われるだけである。
よう、なんな他の監督の批判してたなぁと。

怪しげな商売は失敗し、
監督の座も追われる、
野球解説者としての道も閉ざされた、

金本電力、どうしても目先の金が必要なのだ。

藤田平事件のトラウマもあるので、
球団としても解任なんて事を荒立てたくない、
出来るだけ金本電力自ら、その座を去って欲しい。
それは金本電力自身の最後残ったイメージダウン守る事にもなる。

どちらから言い出すか、
そのチキンレースの時間はもう終わった。
今は、最終的に慰労金と言う名目に変えた違約金を支払って、
金本から辞任する方向で話を詰めているところだろう、
最後はその慰労金の金額の闘争か?

発表のタイミングはCS中の最終戦の前日か?
甲子園の最終戦前日か?

いよいよXデーは近い!

〔旧阪神タイガース〕「CS進出する高橋監督は辞めるのに」と絶対に負けられない戦いだった最下位金本監督

2018年10月09日 20時59分27秒 | 虎ブロ
昨日、最下位が確定してしまった。

それでも金本電力にとって絶対に負けられない戦いがここにはあった。

それは
「CS進出する巨人の高橋監督が自ら辞めるというのに、
 最下位のお前がのうのうと留任するてか?」
と更に追い討ちかけられたく無い為にである。

チキン金本は、SNSを常にチェックしている
エゴサーチ監督である。

でもきっちり負けるのである。

目の負傷と無理をすると選手生命に関わる糸原をスタメンから強行出場させてでも。
消化試合にも関わらずベテランである愛人をスタメンに出し続けてでも。
もうすっかり登板過多となって肘、肩が心配な望月をまたつぎ込んででも。
そして相変わらず岩崎を投げさせて、
今シーズン61試合目の登板である。

リリーフ陣の登板が増えるのは、去年の旧タイガースのように勝ちパターンが続くとき。
今年のように最下位でも60試合登板を超えるというのは、
もうなんでも、かんでも岩崎を投げさせれば良い。
肩を壊しても知ったこっちゃない、って事である。

思えば、この最後の阪神vs巨人戦。
CS進出を賭ける最後の決戦になる。
巨人は菅野を始めとする先発投手も告ぎ込んでくるから、
旧タイガース不利!
なんて言ってたけど、ウチにとっては純粋な消化試合なった、
筈なのに、金本電力にとって、個人的に
「絶対に負けられない試合」となった。

でもきっちり負けるのである。


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意味がわかると怖い話2744 「47回目の誕生日・謎の行商人、陳3」

2018年10月09日 08時30分03秒 | 意味がわかると怖いコピペ

『優斗、いつも見守っているからね。』



母さんが夢の中に現れてから、3週間が過ぎた。


今まで心に霞(かすみ)がかっていた靄(もや)のような物が、その一言で完璧に消えたと言ってもいい。

だけど………。

もう一度、せめてもう一度だけ、母さんに会いたい。

まだ、母さんに伝えてないこといっぱいあるんだよ。



母さん、母さん………。



暦の上では既に秋になっていたが、まだまだ残暑が残る暑い日だった。



大学の授業を終えた俺は、友人達と別れ、父さんと弟の待つ家路へと向かった。


あ…、そういえば、今日は母さんの誕生日だったな。
生きてたら47歳、か。
プレゼント、何がいいかな…。

毎年、母さんの誕生日にプレゼントを買っては、仏壇に置くのが恒例になっている。

感想はいつも聞けてないけど。
当然か。

今年は、母さんの好きだった
【ビートルズ】のCDアルバムにしようかな。


そう考えた俺は、赤らむ空の下、普段通る道を変え、CDショップへと向かった。



俺『優斗、いつも見守っているからね…か。』


ふいに、あの時の母さんのセリフが思い出され、自然と俺の口から漏れていた。


『お兄さん、ゆーと言うカ?』


ん?
なんだ?


はっとした俺は、辺りを見渡した。

そこには、壁に寄り掛かりながら
黒のスーツ、黒のシルクハット、黒のサングラス、黒の鞄を持った男性が俺の方を見ていた。

その風貌からは、
まるで、今にも銀行を襲撃しようとしている凶悪犯のような殺気を俺に感じさせ


男『ワタシの息子も、李(リー)言う名前ネ。』


俺『あの、人の独り言、盗み聞きしないでくれませんか。それに、名前同じじゃないし……。』


男『お兄さん、どこか上の空で寂しそうな目をしてたネ。』


赤の他人にまで分かるような顔をして歩いていたのか、俺は…。


男『というのは冗談ネ。』


俺『……。』


男『ワタシ、陳ゆうネ。連続してワタシの名前呼んだら駄目ネ。こないだも』


俺『あの、用があるんで失礼します。』


陳『人の話は最後まで聞くのが礼儀ネ…。まぁ待つネ。少し時間ちょうだいネ。』


自らを陳と名乗る男はそう言うと、俺に近付いてきた。


陳『今日はお兄さんにイイ物あるネ。母親への誕生日プレゼントに丁度いいネ。』


!!


俺『な、何で、今日が母さんの誕生日だって、知っているんですか!?』


陳『くくく。ワタシ、何でも知っている設定ネ。』


俺『設定…?』


陳『そんなことはどうでもいいネ。とりあえず、見ていくヨロシ。』


怪しげな中国語(?)を言いながら、陳はしゃがみ込むと、持っていた鞄の中をゴソゴソと漁りだした。


陳『コレ、どうネ。コレ、猫の言葉が分かる、ワンリンガル言う物ネ。とても便利ネ。』


俺『犬の言葉が分かるんじゃないんですね。そもそも猫飼ってませんし。』


陳『アイヤーッ!!……ならコレ、ごみネ。』


俺『ごみになるような物を勧めないで下さい。』


陳『次はコレネ。コレは……』


陳が鞄から出す物は、そのほとんどがガラクタばかりで、うんざりした俺はその場所を離れようとした。


俺『すいません、本当に用があるので俺はこれで失礼します。』

陳から離れようと足を動かした時、


陳『ここでお別れしたら、二度と母親とは話したり、会うこと出来ないネ……。』


そのセリフに一瞬ドキリとし、恐る恐る陳の顔を見た。
その眼光の鋭さからは、それまでの冗談を言う中年男性ではなく、背筋を凍らせられる様な感覚を俺に与え


陳『というのは冗談ネ。』

俺『………。』


陳に背を向け、足を動かした。


陳『待つネ、待つネ!』


俺『なんなんですか一体。もう、放して下さいよ!』


腕を掴む陳の腕を振り払おうとした俺の目に映ったのは、陳の目から流れる一粒の涙だった……。


俺『あ、いや、…すみません……。』


陳『……うそ泣きネ…。』


おもいっきり陳の腕を振り払った。


陳『分かたネ!今日はタダでお兄さんに特別な物、プレゼントするね!!』


くそっ!

タダ、という言葉に俺は釣られてしまった。


陳『ここで会ったのもナニカの設定ネ。』


俺『…縁、じゃないんですか…。』


陳『そうとも言うネ……、あった、あった、コレネ!!』


陳が鞄から出したのは、今は珍しい折り畳み式ではない、古い形の白黒の液晶をした携帯電話だった。


俺『ケータイ…?』


陳『コレ、普通の携帯電話とチガウネ……。』


陳の口調とトーンが変わった…。
その雰囲気からは、今度こそ冗談ではなく、明らかな寒気を俺に感じさせ


陳『今度は本当ネ…。』


俺『…そ、そうですか。』

陳は、その携帯電話の機能を説明しだした。


陳『この携帯電話、一回だけ限定で、死んだ人と話が可能、ネ。心に想い続ける死者と話が出来る交信機器、ネ……。』


な…!!


俺『そ、それは本当ですかっ!?』


陳が、口の端を上げてニヤリと笑う。


陳『……説明書にそう書いてあるネ。』


俺『読み上げただけですかっ!!』


陳『でも、機能については嘘つかないネ。』


陳が携帯電話を俺に渡して来た。

はは…、このケータイがあれば、また母さんと話すことが出来る…?
本当に、母さんとまた…。
…母さん…。


陳『とても嬉しそうネ。その喜びを、東京ドーム3個分で例えてみるネ。』


俺『あなたが例えてますけどっ!!』


陳『レモンだと何個分アルカ?』


俺『ビタミンですかっ!!』


どうやら、本物のようだ。


陳『喜んでくれてよかたアル。一回限りネ。よく決めてから電話するネ。』


俺『はい!陳さん、ありがとうございます。』


陳『もっと感謝するネ。ワタシ、これから息子とポ○モンするから帰るネ。ゆーともさっさと帰るヨロシ。目障りネ。』


俺『…す、すいません。あ、ありがとうございます。』


俺は陳と別れ、自宅へと帰宅した。



自分の部屋に入り、アイスココアを一口飲んでから、ベッドに横になった。

そして、先程受け取ったケータイを取り出した。


改めて説明書を読む。


俺『えーと、通話を開始するには、想い続けている死者を強く意識すること、通話開始する番号は…09046494219、か。』


番号の語呂が陽気なのか不吉なのかは、さほど気にも止めず、沸き立つ興奮を抑えるとケータイの数字キーを押していた。



トゥルルル、トゥルルル



繋がったっ!?


トゥルルル、トゥルルル



ガチャッ……ザーザーザーザー………


一昔前の、テレビの砂嵐に似た音が耳に流れる…。


ザーザー……プッ……



『……ゆ…優斗…なの…?』



俺の胸の鼓動が高鳴るのが、はっきりと分かる。

その声は、あの日の母さんの声だった。


俺『か、母さん?…本当に、母さん…?』


『優斗、優斗なのね。……ええ、母さんよ。私はあなたの母さんよっ。』


優しい母さんの声。
本物だ、本物の母さんだ。


俺『…母さん…母さんっ!!』


母さん『優斗っ。』


20歳になったというのに、俺は子供のように泣きじゃくった。
俺の耳を伝い、母さんの優しい声が俺を包んでいた。



―――4時間経過―――




母さん『それでね、吉田さんたら、優斗くんは今、小学何年生~?だって。笑っちゃうわよね。もう高校生になったわよ、って言ったらとても驚いてたの。』


俺『ああ、そう、なんだ……。』


母さんのマシンガントークは続いていた…。
気が付くと、あれから4時間が経過していた…。


…耳がジンジンと痛い……。


母さん『ああ、あと、お隣りに住んでた田中さんのお婆ちゃん。こっちの世界でも相変わらず』


俺『か、母さんっ。俺、明日試験なんだ。そろそろ勉強しないと、マズイかなぁ、って……。』


母さん『あらそう。残念ね。母さん、もっと優斗と話がしたかったけど、仕方ないわね。分かった。母さん、優斗のこと待ってるわね。』


俺『母さん、本当ゴメンよ。母さんと話が出来て、俺、嬉しかったよ!』


母さん『何を言っているのよ、優斗ったら。またココア、用意しておくからね。』


俺『ははは。アイスでいいよ。俺がそっちに行く頃には冷めてるだろうから。』


母さん『そんなことないわよ。温かいココア、用意しておくからね。』


俺『ありがとう、母さん。じゃあ、…またね。』


俺はケータイを切った。




ガタン、ゴン……


一つの携帯電話が床の上に落ちた。





陳『アイヤーッ、なんたることネーッ!!もう一枚、説明書あったネ!!これ読まないとあのお兄さん……、まぁ、いいネ。ワタシには関係ないネ。』

カヌレ堂 Canelé du Japon

2018年10月08日 22時06分55秒 | ダイエットよりスイーツ!
カヌレ堂のカヌレ。
ちっちゃくて可愛いから女子に大人気?!

なにわ筋沿い、千日前通からちょっと下った場所にある。




店内は、お客さん1人が辛うじて立てるくらいのスペースしかない、
めちゃめちゃこじんまりしたお店。




たぶん一番人気はレギューラー6種に季節の2種類のセットで1740円。

季節のカヌレ、今月はオレンジ紅茶とかぼちゃ。




予定個数が売り切れると閉店しちゃうので事前予約が懸命。

〔旧阪神タイガース〕最後の望み糸原まで負傷退場!そして最下位確定へ

2018年10月08日 19時22分56秒 | 虎ブロ
自打球がワンバウンドして顔面へ。
これはアカンやつや。

全ての若手選手達が伸び悩む中、
唯一の及第点を取っていた糸原まで、
これで居なくなりそう。

大山の輝きは一瞬で、とっくの昔に
大山きゅんに逆戻りしている。

正捕手の座を掴んだ筈の梅ちゃんだけど、
来シーズン矢野SGが一軍に戻ると共にマスクは坂本の物に。

つまり金本終身監督は今年一年間かけて、
いや三年間かけて、
結局何一つ残さなかった事となる。

4回表終了時で6-0のビハインド。
試合終了と同時にシーズン最下位確定が濃厚。

それでもまだ、金本終身監督と檜風呂は、
契約を盾に居座るつもりか?

二人の私設応援団長の金村さんよ、
いったい、どうなるんですか?


《解説編》意味がわかると怖い話2743 「謎の行商人・陳2」

2018年10月08日 08時52分41秒 | 意味がわかると怖いコピペ
「謎の行商人・陳シリーズ」第2弾。

『そのサングラス、女性スケスケに見えるネ。衣類身につけててもスケスケ、ネ。』

サングラスは衣服だけでなく、内臓まで透けて見える物だった。

『一生取り外し出来なくなる』

ので語り手は人を見る毎に、
グロい画像を見せられ続ける事となり、自殺した。

WBSSバンタム級トーナメント1回戦 モンスター井上尚弥に世界が震撼す!リングサイドに紗綾が!

2018年10月07日 23時15分20秒 | スポーツ


今夜はご飯食べに行ってたので、録画しておいたのを
「なかなか尚弥の試合始まらないなー」
と早送りしてたら、止め損ねて試合終わってた。
CXも、アホやないんで早く試合が終わる見当で番組を編成してたんだけど、
その目論みは甘かった。

世界が震撼した。
これは世界最強を決めるトーナメント。
相手は咬ませ犬ではない。
いやそれどころかパヤノは元スーパー王者。
それがたったパンチ二発で、両足揃えてダウンとは!

まだ、震えが止まらない
正にモンスター!

向こうの山ではバーネット対ドネアと言うビックネームが控えるが、
香川さんはロドリゲス対モロニーと言う無敗対決の勝者と、井上尚弥の準決勝が事実上の決勝戦と言う。

他の試合、WOWOWでやるかなー?



ひとつ気になったのはリングサイドに紗綾が居て、
それがカメラにしきりと抜かれてた事。

きっどさんは紗綾のファンだし、
この日もめちゃ可愛いかっあけど、
世界が注目する、これだけのビックマッチ、
リングサイドには、もっとビックネームを揃えられなかったか?
フジテレビの新ドラマ、
例えば織田裕二と鈴木保奈美の月9コンビとか?

MCが共演する中村アンなのが気に入らんとか??


意味がわかると怖い話2743 「謎の行商人・陳2」

2018年10月07日 07時50分58秒 | 意味がわかると怖いコピペ
俺は、変態だ。

変態といっても、重度の変態ではない。
むっつりな変態だ。

今日もクラスの女子を、妄想の中で裸にして一人ニヤニヤしているのを気持ち悪がられた。

健全な思春期の高校生だから、仕方ない。

はぁー……。

女性の衣類が透けて見えるような能力があればいいのになぁ………。

今日も俺はそんなアホみたいなことを考えていたのだった。


(キーンコーンカーンコーン♪)

学校の授業が終わり、皆、部活や帰宅の途へと向かう。

特に部活に属していない俺は、鞄を肩にかけると友人達と少し喋った後、帰宅することにした。


何故か、今日に限って普段通学路として使用している道が、道路工事の為、封鎖されていた。

ちっ、無駄な工事すんなよ。税金対策がっ。

仕方なく、歩いてきた道を戻り、遠回りになる別ルートから帰ることにした。


カラスが鳴く、夕暮れ時。
普段通らない、人通りの無い路地を歩いていると、
全身黒のスーツ、黒のシルクハット、黒のサングラス、黒の鞄を持った紳士風の中年男性が道路脇の壁に寄り掛かりながら、俺の方を見ていた。


俺は目を合わせないよう、ケータイを出し、メールを打つ振りを決め込んだ。

その男性の風貌からは、いかにも裏社会を暗躍する巨大組織の殺し屋集団を俺に彷彿とさせ


男『お兄さん、シカト良くないネ。』


男は、前を通り過ぎようとした俺に変な中国語(?)で話し掛けてきた。

俺『う…、なんすか?』

仕方なく足を止め、話し掛けてきた男の方へと向き直った。

男『よくぞ立ち止まてくれタ。ワタシ、陳ゆうネ。連続してワタシの名前言ったら駄目ネ。』

俺『はい?』

陳『この間、子どもに』

俺『それで、俺に何か用すか?』

陳『何でワタシの話、阻止するネ。』

俺『いや、嫌な予感したんで。』

陳『まぁ、いいネ。お兄さん、見たところ、変態ネ。』

陳と名乗る男は初対面の俺に対して、そんな失礼な発言をしてきやがった。

俺『ちょ、なんすか、急に。失礼だな。』

陳『顔、見れば分かるネ。ワタシと同じ臭いするアル。』

俺『加齢臭はまだ出てないけどな。』

陳『カレライスの臭いと違うネ。雰囲気ネ。お兄さんに、イイモノ紹介するネ。』


そう言うと、陳と名乗る男は黒い鞄のファスナーを開け、中をゴソゴソし始めた。

俺『あの、俺、帰りたいんで。じゃ。』

俺は不審者、陳から離れようと踵(きびす)を返すと、


陳『帰っても、Hなビデオしか見ないネ。時間の無駄ネ。』

俺『決めつけんな!それにビデオって古いし。』

陳『ここで帰たら一生後悔するネ。』


陳の眼光とその発言に、俺は少しゾクリとし、渋々話を聞くことにした…。



…………。


立ち止まってしまったことに対して、俺は後悔した。

鞄の中には、見事なまでに下らないガラクタばかりが入っていた。


陳『コレなんてどうネ?広辞苑100冊分の単語が詰め込まれてる辞書ネ。卑猥な単語には既にマーカーしてあるネ。』

俺『広辞苑100冊って、全部一緒じゃねーか!悪いけど、キャッチセールスはお断りなんで。』

陳『優しい接客と対応がワタシのウリ、ネ。』

俺『キャッチコピーなんて聞いてねぇよ!』


本気で飽きれ果てた俺は、なんと言われても帰ることを決意し、踵を返した。

陳『待つネ、待つネ。お兄さん、とてもワガママ。地獄に堕ちろネ。』

俺『いちいち失礼だな。』

陳『仕方ないアル。今日だけ特別ネ。ワタシが今つけてるサングラス、あげるネ。』

そう言うと陳は、かけていたサングラスを取り外した。

俺『いいよ、他人のサングラスなんて。汚いし。』

陳『このサングラス、ただのサングラスと違うネ…。』


陳の口調が変わった。眼光も鋭さを増したように感じる。
その威圧から、得体の知れない恐怖に似た感覚を俺は感じ

陳『3980円ネ。タダと違うネ。』

俺『金取るのかよ!』

陳『本来、4000円の所、20円も安くしたネ。太っ腹ネ。』

俺『世間では、それをケチって言うんだがな。』


いよいよ俺は苛立ちしか感じなくなり、踵を返そうとすると

陳『待つネ!分かたアル。無料にするネ!』


陳の顔が近い…。


俺『分かったよ。じゃあ受け取るよ。』

陳『そのサングラス、女性スケスケに見えるネ。衣類身につけててもスケスケ、ネ。』

陳が厭らしい顔つきで笑う。

俺『べ、べつに、だから何だよ。興味ねーし…。』

陳『今はまだ夏ネ。海にはいっぱい女性いるネ。サングラス、怪しまれないネ。ムフフ、ネ。』


俺の喉を生唾が通過する。

俺『わ、分かったよ、サンキュー。じゃーな。』

陳『また会えるのを楽しみにしてるアルー。』


俺は陳に軽く別れを告げて、帰宅した。


はぁー…。
時間を無駄にしたな。

何が、裏社会を暗躍する巨大組織の殺し屋集団、だ。

単なる胡散臭いペテン野郎じゃねぇか。

さて、どーしたもんかね、これ。

俺はベッドの上で、陳から受け取ったサングラスを手に眺めていた。



ーーー土曜日ーーー


来てしまった…。

そこは夏の日差しが反射する青い水が一面に広がる海だった。

夏休みを利用した家族、カップル、女子高生、女子大生、OL美人達が海に入り、夏本番を満喫していた。

陳の言葉が頭から離れなかった俺は、一人で海に来てしまった。

どんだけ変態なんだ、俺。

早速、鞄から陳に貰ったサングラスを装着し、いざ、女性の裸とのご対面……


な、なんだ、これ……
スケスケってレベルが……
オェェエエエエッ!!

俺はその場で吐いた。


くそ、騙された!
こんなサングラス、粉々にしてやる!!



日曜日、自宅の部屋で首を吊って亡くなっている男子校生が発見された。




陳『アイヤー、あのサングラス、ワタシ以外の人つけると、一生取り外し出来なくなること、言うの忘れてたネ。…まぁ、いいネ。』

〔旧阪神タイガース〕侍ジャパンU-23代表・馬刺し島田に救われ、鬼門甲子園での連敗脱出

2018年10月06日 18時16分59秒 | 虎ブロ
金本派閥のフロントが、
金本残留を既成事実にするべく、
和田打撃コーチ招聘やら、
矢野SGヘッド昇格やら、
檜風呂の二軍監督配置換えやら、
必死に金本内閣改造情報を流しているけど、
今日もし負けていたら、もう持たなかった。

唯一の拠り所、「大山きゅん確変」もすっかり終わりを告げている、
ヒットやタイムリーこそ出ていたものの、
数試合前から四番の重圧で、すっかりバッティングは小さくなっていたし。

最下位マジック2は変らないまま。
ドラフトも近いので、早々に辞めて頂きたい。

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