1月10日から解禁された日本海ニシン刺し網は、2月に入って大幅に漁獲を伸ばし、3月末現在で2,000トンに達した。前年同期の約1.5倍となり、2013年度から3年ぶりに大台に達した。
特に石狩湾漁協は1,477トンと前年の152%となり、過去最高を記録。来遊ニシンが3年魚以下で小型していることから若齢魚を保護するため、3月18日で刺し網漁を切り上げた。
道水産林務部水産振興課普及指導員がまとめた3月10日現在の累計漁獲量(刺し網・定置網)は、2,000トンで前年同期の150.3%。前年最終の1,415トンを4割強上回った。後志管内が523トン、石狩管内が1,477トンとなっており、漁協支所では、小樽市が375トン、石狩湾漁協の石狩支所で488トン、厚田本所で744トン、浜益支所で245トンと水揚げがまとまった。そのほか、東しゃこたん漁協が76トン、余市郡漁協が72トンとなっている。
道総研中央水試が実施しているニシン漁獲物調査速報によると、3月5日の石狩湾漁協厚田地区では、漁も終盤に近づき、小型魚主体となった(平均体重212g)。「今期の漁を牽引した4年魚以上の大半は沖へと離れ、来年以降の漁を支える3年魚以下の来遊が中心」と報告していた