水産北海道ブログ

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十勝・釧路西部海域の毛ガニ終漁 漁獲金額11億円超え 過去10年で最高額に

2017-02-08 17:02:43 | ニュース

 十勝・釧路西部海域における平成28年度の毛ガニかに篭試験操業は、釧路西部海域(白糠・釧路市・釧路市東部)が1月20日、十勝海域(広尾・大樹・大津)が1月30日をもってそれぞれ終漁。大樹以外の5組合が許容漁獲量未達となったものの、漁期中の平均キロ単価が前年を大きく上回ったことから両海域の総漁獲金額は、前年比124%の11億4,250万円と平成18年の休漁明け以降の最高額を記録した。

 道水産林務部漁業管理課によると、十勝管内の漁獲髙は数量前年比101%の159.7トン・金額同137%の6億1,910万円、平均キロ単価は同1,023円高の3,876円と大幅増。大の漁獲量が55%と前年の6割程度に減少したが、単価高により金額が大きく伸びた。懸念されていた漁場への流木流入の影響も無く、順調な操業が続いた。大樹は1月26日に許容漁獲量を消化し終漁。広尾は今年度から特大サイズを「熊がに」と称しブランド化に着手、キロ単価7,774円の高値で取り引きされた。

 釧路西部管内は数量前年比83%の93.2トン・金額同112%の5億2,340万円、平均キロ単価は同の5,611円。全般的な単価高に加え、大・大中の漁獲割合が増加したことで一層金額が伸びた。白糠のブランド毛ガニ「御輿毛ガニ」は平均キロ単価が1万円を超える(10,095円)など、好調が続いている。なお両海域では今年度から、タラバガニの調査を開始したが漁獲はほとんど無かった。


日本海沿岸ニシン漁獲状況速報(1月末) 後志・石狩で154トン、前年の34%、ピークこれから

2017-02-08 16:44:48 | ニュース

 1月10日からスタートした日本海沿岸のニシン漁は、昨年より出遅れ、1月末までに石狩、後志の両管内で154トンを水揚げし前年同期の34%となった。低水温から来遊が遅れたが、5年魚を中心に徐々に石狩湾の湾奥に産卵群が入ってきた。

 道水産林務部水産振興課普及指導員によると、後志管内は88トン(前年同期202トン)で、うち小樽市漁協が42トン、東しゃこたん漁協が45トン。石狩管内は66トン(同248トン)で、うち石狩支所が62トン、厚田支所が3トン、浜益支所が1トンとなっている。

 道総研中央水試の漁獲物調査結果によると、初期には6年魚・7年魚が主体だったが、しだいに5年魚(2012年級)主体の漁獲となり、成長の良い3年魚(2014年級)が期待される。高齢魚の比率が多かったため、1月中は平均350g以上の大型魚が獲れた。メスはほぼ完熟状態で、水温が上がり、ナギが続けば、主産地の厚田での大漁も期待できる。


道南太平洋スケソウ刺し網漁 1月末の累計で渡島・胆振1万9,300㌧、前年の7割

2017-02-08 16:42:00 | ニュース

 渡島・胆振のスケソウ刺し網漁業は、昨年10月1日の解禁から不漁が続き、年明け好転し1月の水揚げは6千㌧としたが、前半の不漁が響き、1月末現在の累計で1万9千㌧と27年同期に比べ7割、26年同期に比べ6割程度にとどまった。

 道水産林務部漁業管理課の集計によると、年内の水揚げは1万3,329㌧で、年明けの1月は5,982㌧と健闘したが、下旬からペースが落ち、累計では1万9,310㌧と27年同期比74%、26年同期比58%となっている。TACの消化率も42%だった。