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秋サケ漁獲 北海道沿岸はピーク過ぎ終盤の様相か

2017-10-25 22:19:07 | ニュース

秋サケ沿岸漁獲速報(10月20日現在)
1,348万尾・66%、481億円・112%

 北海道の秋サケ沿岸漁獲は、10月上旬のピークを過ぎ、スローペースに変わり、不漁だった前年同期の7割弱にとどまっている。不漁だった昨年をさらに下回る1500万尾程度の史上最低水準の水揚げが確実となった。一方、金額はメスを中心に魚価の続騰で、前年同期を1割以上も上回っている。10月末には500億円の大台に乗りそうだ。

 道連合海区漁業調整委員会の速報によると、10月20日現在の全道の秋サケ沿岸漁獲は1,375万尾で、前年同期の66.4%と681万尾少ない。逆に金額は481億円で前年同期の112.2%と52億円多い。

 系統群別にみると、日本海を除く4系統群がすべて前年同期を大きく下回り、えりも以東が64万尾で30%、根室が185万尾で45%と大きく落ち込んでいる。オホーツクが789万尾で72%、えりも以西が125万尾で78%と7割台を維持。日本海は185万尾で130%といぜん好調。

 地区別では、えりも以西の道南(18万尾・120%)、日本海の南部(43万尾・164%)、中部(68万尾・154%)、北部(75万尾・104%)以外は、全地区で前年同期を下回っている。

 

網走管内サケ漁獲状況(10月20日現在)
数量で前年の7割弱、金額で2割以上も増加

 最大の秋サケ産地、網走管内のサケ漁獲は、10月上旬の200万尾に対し、中旬は100万尾と半減し、終盤の様相を呈している。下旬は台風の影響もあり、されに低調になることが予想される。

 網走海区漁業調整委員会のまとめによると、10月20日の漁獲状況は、624万尾(前年同期比69%)、2万2,542㌧(同71%)、244億円(同126%)となっており、平均目回りは3.61㎏(同103%)、単価は1,082円(同176%)。

 

岩手県秋サケ漁獲速報(10月20日現在)
尾数、重量、金額、単価のすべてが前年上回る

 岩手県の秋サケは、シーズン当初から好調を維持しており、農林水産部水産振興課がまとめた10月20日現在の漁獲状況は、41万4千尾(前年同期比119%)、1,179㌧(同129%)、9億9,900万円(同165%)。平均単価は㎏976円(同137%)、平均目回りは2.85㎏(108%)となっている。