ロシアの大平洋サケ・マスは、カムチャッカ地方の豊漁が続いている。道機船連によると、ロシア漁業庁は極東地域の操業会議を開き、9月11日現在の累計漁獲量は約61万2,700㌧で、直近偶数年となる2016年同期比で22万4,400㌧(37%)上回った。
カムチャッカ地方は48万8千㌧と同比較で26万㌧(37%)上回り、史上最高記録を更新している。
一方、北海道に近接するサハリン州は出遅れていたが、南クリール地区の上積みが貢献し、8万2千㌧と同比較で同等まで回復した。
ロシアの大平洋サケ・マスは、カムチャッカ地方の豊漁が続いている。道機船連によると、ロシア漁業庁は極東地域の操業会議を開き、9月11日現在の累計漁獲量は約61万2,700㌧で、直近偶数年となる2016年同期比で22万4,400㌧(37%)上回った。
カムチャッカ地方は48万8千㌧と同比較で26万㌧(37%)上回り、史上最高記録を更新している。
一方、北海道に近接するサハリン州は出遅れていたが、南クリール地区の上積みが貢献し、8万2千㌧と同比較で同等まで回復した。
岩手県沿岸で漁獲される秋サケは数量が前年同期の3倍となっているが、魚体が小さく、単価安のため、金額は1.8倍。
岩手県農林水産部水産振興課によると、9月10日現在の秋サケ漁獲(累計)は、4万5,237尾(前年同期比300.3%)、114.5 ㌧(同251.4%)、7,143 万円(178.9%)、平均単価815円(同79.4%)、平均目回り2.53㎏(同83.6%)。
漁獲尾数の内訳は、沿岸漁獲が3万4,662尾(269.5%)で、定置が2万8,685尾(同275.8%)、その他(磯建網ほか)が5,977尾(243.2%)、河川捕獲が1万575尾(同479.6%)。
網走管内(雄武〜ウトロ漁協)のサケ・マス漁獲状況は、9月からサケ定置がスタートし、尾数は前年の1.5倍となったが、平均目回りが3㎏と小さく、単価安で金額は下回る状況。また、マスの来遊も続いており、累計で前年の5.7倍。豊漁だった一昨年よりはいぜん低い漁獲で推移している。
網走海区漁業調整委員会によると、9月10日現在の秋サケ漁獲は、61万3,535尾(前年同期比154.6%)、1,848㌧(同121.2%)、11億6768万円(同84.1%)。平均目回りは3.01㎏(同78.4%)、平均㎏単価631.8円(同69.4%)。
カラフトマス漁獲は、523万3,300尾(同568.2%)、7,227㌧(同478.0%)、25億6,004万円(同372.5%)、平均目回り1.38㎏(同84.1%)、平均㎏単価354.2円(同77.9%)。
本道沿岸に来遊する秋サケの定置網による漁獲量は台風、地震の影響の中で、予想通り前年の1.5倍の好スタート。根室海区が復調し前年の2.5倍。全体的には小型魚が多いせいもあって金額は下回っている。
道連合海区漁業調整委員会によると、9月10日現在の秋サケ漁獲は全道で159万8,959尾と前年同期の150.2%。魚体が小型で1尾当たりの単価が4割以上低下しているため、漁獲金額は29億2,290万円と同83.9%。
地区別では、尾数で前年を上回っているのは、オホーツクの西部、中部、東部、根室の北部、南部、えりも以東の東部、西部およびえりも以西の日高。えりも以西の胆振、噴火湾は地震の影響、日本海は網入れが遅れたため、まだ本調子ではない。金額で前年を上回っている海区は根室のみ。
▷オホーツク=943,721尾(149.5%)、1,742,059千円(79.8%)▷根室=309,762尾(258.4%)、576,047千円(135.5%)▷えりも以東=200,973尾(149.6%)、381,515千円(88.9%)▷えりも以西=57,436尾(88.2%)、106,908千円(56.2%)▷日本海=87,067尾(76.7%)、116,375千円(45.0%)▷総計=1,598,959尾(150.2%)、2,922,904千円(83.9%)