前回に引き続き浜松近在の蝶々をアップいたします。
まず最初は「ナミアゲハ」です。
キアゲハと良く似ていますが、
キアゲハは翅の付け根が灰色のベタになっているのに対し、
ナミアゲハは、ご覧の様に、翅の付け根まで黒い線が伸びています。
通常、蝶は鳥に捕食されないよう、上下左右にヒラヒラと身を躱しながら
不規則に飛び回るのですが、
この黒い蝶は天敵の鳥達を恐れる様子も無く、ゆったりと飛んでいました。
画面には毒の元となる馬の鈴草らしきものは見当たりませんが、
おそらく体内に毒を持つ「ジャコウアゲハ」のオスかと思われます。
ジャコウアゲハに擬態したクロアゲハやオナガアゲハ、
あるいはアゲハモドキなど良く似た蝶や蛾もいますが、腹部に赤い
模様があるのはジャコウアゲハだけのようです。
最近は何処でも見かけるようになりましたね。
こちらは「ツマグロヒョウモン」のメスです。
メスは翅の先から1/3程度が黒と白の模様になっています。
オスは翅の縁だけが黒くなっていますので簡単に見分けられます。
最後に「ナガサキアゲハ」をアップいたします。
元々は近畿以西に生息していた南方種なのですが、温暖化に伴い中部、
関東、そして東北と分布を広げて来ました。
そのためナガサキアゲハは「温暖化の指標」種と言われています。