飲兵衛の地元浜松は江戸時代から田舎歌舞伎の盛んな地で
今でも引佐町の「横尾歌舞伎」、雄踏町の「雄踏歌舞伎」などが、
コロナ禍の昨年と今年を除いて、毎年上演されています。
特に横尾歌舞伎は、戦時中軍部の中止要請に逆らって上演を続け、
中断したのはたったの1回のみという、超筋金入りの田舎芝居です。
そんなな田舎歌舞伎の数ある演目の中で一番人気はやはり弁天小僧が登場
する「弁天娘女男白波」(白波五人男)でしょうね。
ちなみに小生のニックネーム・浜松屋はこの呉服問屋・浜松屋から思いつきました。
【舞台映像】幸四郎&猿之助日替わり競演!『弁天娘女男白浪』
こちらは歌舞伎役者では無く、劇団ミサワ・アクターズ・カンパニーの
女優さん達がが演じる弁天娘女男白浪「浜松屋見世先の場」です。
中島千鶴さんってとてもセクシーな女優さんで、着物の裾をからげて褌姿で胡坐をかく
あの名場面には飲兵衛ドキっとしてしまいました。
弁天娘女男白浪
ところで、大歌舞伎ファンの皆さんには申し訳ないけど、
ご老体の歌舞伎役者が演じる弁天小僧より、若くてセクシーな女優さん演じる弁天小僧
の方が断然魅力的ですよね。
何百年の歴史か知りませんが、男が女を演じるのはやはり駄目。
ぼちぼち大歌舞伎も女性の役者に門戸を開くべきと思うのは飲兵衛だけかな?
さてこちらは地元浜松の横尾歌舞伎より、
「浜松屋見世先の場」ではなく「稲瀬川勢揃いの場」になります。
さすがに中学生のお嬢さんに、着物の裾をからげて胡坐を組む、
あの格好はさせられませんよね。
大量に投げ込まれる「おひねり」(投げ銭)が芝居を盛り上げます。
続いて雄踏歌舞伎です。
左端の南郷力丸が画面に入りきれませんでした。
残念!
最後に美空ひばりさんの歌で「弁天小僧」をお聞きください。
美空ひばり「弁天小僧」
ここからは余談になりますが、
明治時代になるまで、江戸の庶民は慢性的な女性不足で、完全に女性側の売り手市場だった
ようです。
数少ない女性にできるだけ多くの男が巡り会える様、女性の離婚と再婚が町を揚げて推奨され、
初婚の男性に2度や3度の離婚女性が嫁ぐのは当たり前だった様です。
それでも嫁さんに有り付ければラッキー、せっかく貰えた嫁さんに逃げられないよう、
江戸の男は涙ぐましい努力を重ねたそうです。
ところで、当時の女性の目には、着物の裾をはしょって褌姿をチラリと見せる姿が男粋に
見えたようで、
女性の気を引こうと、江戸っ子は毎日真っ白な褌を締め、褌から陰毛がはみ出ないよう
脱毛には相当な注意を払い、その他美容には相当な努力を重ねたそうです。
ちなみに当時も女性にモテたのは、アーノルドシュワルツネッガーの様な筋肉マンでは無く、
飲兵衛の様な,、何の役にも立たない色白の優男だったそうで、
飲兵衛江戸時代でも幸せに暮らせたかも?