リオオリンピックの卓球団体女子の3位決定戦、日本が勝ちました。
得点するためには打ちミス、守備ミス、判断ミスをしないことが大切、逆に言えば
相手の瞬間瞬間の弱点を見抜いて、いかにミスを誘えるかが得点パターンの1つなので
自分はミスをせずどれだけ相手にミスをさせ、自分の得意パターンに持ち込むか
力と力、頭脳と頭脳、精神力と精神力の勝負です。
3位決定戦を戦ったシンガポールチームは大好きなチームです。
特にエースのフォン・ティエンウェイ選手は長いことシンガポールを引っ張ってきた功労者、
試合風景しか見たことないけど、とても人柄がいいんじゃないかと感じられる選手です。
そのフォン選手が、個人戦では準々決勝で福原選手に、
団体戦のシングルスでは石川選手と伊藤選手に負けました。
いつもより沢山のミスをして。
そしてメダルを逃した。
水谷が日本を背負うように、愛ちゃんが日本を背負うように、
フォンはずーっとシンガポールを背負ってきたのです。
メダルを決めて歓喜に沸く日本サイドの向こう側で、
カメラに映ったフォン選手の、勝たねばならない試合を全て落としてしまったエースの水色の背中が
立っているのに地面に崩れ落ちて泣いているように見えて私は胸が詰まってしまった。
勝ちたい気持ちは皆同じ。
勝負は厳しい。