友達がこの事件覚えてる?と言って教えてくれた本。
もちろん覚えている。
2014年の3月に埼玉県川口市で起きた老夫婦殺害事件。
後に捕まった犯人は老夫婦の実の孫で、17歳の少年だった。
こんなことが出来るなんて、なんて極悪非道なんだ。
親は?周囲は?
何があった?
祖父母との関係がこじれにこじれての末の復讐か?
手に負えないほどに荒れた若者の起こした事件なのだろうか。
矛先がよくある両親ではなく祖父母だということは 祖父母に育てられていたのだろうか。
情報が少なくて何もわからない。
後日 ニュースをみて驚いた。
その目的が「金目当ての犯行」と報道されていたからだ。
17才の少年が 本当に金欲しさに祖父母を殺すものなのか!?
違和感があった。
だから覚えていたのだと思う。
教えてくれた友達は法律事務所に勤めていて
仕事柄知った本をよく薦めてくれる。
たいてい、知らなければいけないと思うような内容の本だ。
親や社会の犠牲になる子どもは後をたたず
それでもそのまま成長して大人になれば行動のすべては自己責任となる。
人は生まれる環境を選べず それがこんなにも不公平なことだとは。
あまりにもやりきれない事件の背景だった。
犯した罪を背負い 向き合いながら 彼はこの先どう生きて行くのだろう。