1年前の3月に、
卓球のできるサークルを探すために思い切って公民館巡りをした。
その時に私たち親子を快く仲間に入れてくれた女性サークルで
私がダブルスを組んだのはEちゃん、年は65才くらいかな。
サークルリーダーのKちゃんとのじゃれ合いは夫婦漫才のよう。
ふたりとも口から生まれてる。
出会う前から持病があって、寒さとともに徐々に悪化してきたようだ。
最近ずっと体調が良くなくて試合もキャンセルして練習も休んでいたんだけど
先週と今週、続けて会うことが出来た。
ほっとした。
見学していることが多いかな。
少し打って、あとは休んで、1時間くらいで帰る。
身体が思うように動かないかったり痛かったりするみたい。
私はすっごくEちゃんと打ちたいけど、難しいかもしれない。
早く暖かくなって回復するといいな。
今日の練習で、カット打ちが定まらない私を見ていたリーダーのKちゃんが
「Eちゃん、しんどいかもしれないけどちょっと来て、
うーちゃんにカット打ちの手本を見せてやって。」
「うーちゃんはEちゃんのカット打ちをしっかり見なさいよ。
しーっかり見て覚えなさいよ。
Eちゃんはどう打ってる?
手で打ってる?腰は?身体は?左手は?
上に打ってる?前に打ってる?」
Eちゃんのカット打ちは無理のないきれいなフォーム。
私のために少しの間、試技をしてくれた。
そうか、そう打つのか。
今まで
「何度やってもなかなか出来るようにならなくて」
と言い訳してばかりで
「あんたほんとにやる気あるの?
本気で意識してやってる?
一体いつになったら出来るようになるの?
そんなんじゃもう教えてやらないよ!」
って口の悪いKちゃんから愛の叱責を受けてたけど
今日 Eちゃんが見せてくれた手本のカット打ちは私の脳裏に映像として焼き付いた。
渾身のお手本、ありがとう。
「うーちゃんは左手が打つのを邪魔をしているんだよ」
Eちゃんのアドバイスを聞きながら
Eちゃんのように打ったら
カット打ちが出来るようになっていた。
私が調子にのって
「なんだか今、Eちゃんみたいに打ててる気がする」
と言うと すかさず
「100年はえーわ」
Kちゃんが吠えた。
私はずっと、
もしかしたらEちゃんが卓球をやめてしまうんじゃないかと心配だった。
Kちゃんが
「・・・・そんな弱気なこと言わないで少しでいいから出てきなよ。
顔見せてくれるだけでいいんだから」
と電話で言ってるのを聞いちゃったから。
暖かくなって、体調も良くなって
またEちゃんと卓球できますように。