むかーし昔、私が小学2年生になったばかりの頃。
担任の先生が休みで、
体育が専門の隣のクラスの若い男性教師がやってきて
代わりに授業をしてくれたことがあった。
「集合!」「整列して座りなさい!」と言われたので
その通り 校庭に体育座りしたのですが
後ろの方に座っている私にはその後の指示がよく聞こえない。
何か熱心にしゃべってるけど、ちっとも意味がわからない。
あっという間に集中が切れてしまいました。
そしていつもの空想へ。
自分でも気が付かないうちに地面に絵を描いていたようです。
途中、先生の声で
「チキュウニエヲカクナ」
と聞こえたのですが、
「チキュウニエヲカクナ」がその時の私には日本語として認知されず、
言っている意味がわからなかったので無視していました。
また先生は言いました。
「チキュウニエヲカクナ」
ああ、それがまさか「地球(地面)に絵を描くな」だったとは!
「そこのお前、そこでチキュウニエヲカイテイルおまえだ!! 前へ出てきなさい」
(誰の事言ってんだ?)
とキョロキョロ左右を見回している私をみんながふり向くし
先生も私に向かって「おまえ、おまえ」言うので
(私??? なんでだ???)と思いつつ
ポカ~ンとした顔で私は前に歩いて行ったのだと思います。
先生は「『地球に絵を描くな』と言ったはずだ。なぜいう事が聞けない?」と言い
3往復くらい往復ビンタをされました。
めちゃくちゃ手加減した撫でるような往復ビンタだったので逆に何をされているのかわからず
「元の場所に戻りなさい」
と言われて戻ってからも(今のは何だ?私は何をされたんだ?)とわかっていませんでした。
後になって
先生は「地面に絵を描くな」と言ったこととか
体育の授業中は地面に絵を描いてはいけないこと(いや、そこじゃないだろう・・)とか
いう事を聞かないとぶたれるということにじわじわ気づき、青ざめました。
そんなこんなで体育の授業中は気を抜かず 地面に絵を描くことはやめたのですが
授業中
まだノートや教科書にはせっせと落書きを続けておりました。
子ども時代って、なぜ叱られるのかわからずに叱られることがありますね。
何で叱られているのかわからないと
先生の顔色ばかりうかがうようになったりして。
こんな経験が(たくさん)あるもんで
息子に何か注意をした後 決まって
「お母さんの言ってる意味、わかった?」
と確認してしまう私なのです。
そしてわかるように説明しようとしてくどい長話になって
結局「何を言われてるのかわからない」って言われることが多いのです。
修行修行、もちろん自分の。
先生がケダモノとは知りませんでした。
ソフトに言えば悪(クソ)ガキだったんですね、それなら目に浮かびますよ。
「もっともっと~~」が「夏目夏目~~」に聞こえます。
私は保育園時代、口の悪い男子から「雪女」と呼ばれてたことあります。
色白で毛深くて無口でクールだったもんで。
じゃ、またそのうち、幼少話をお披露目するとしましょう。
ヘンなご近所とか、学童保育料ぱくった話とか、保育園の話とか、ふわふわとどっか地に足ついてない妄想の中でただよってるちっさい子が目に見えるようです。
いいな~~かわいいな~~妖精だな~~
それにくらべると、わたしなんかケダモノだね。
うんうん、そう、ケダモノの子。
そんなこんなで、今のわたしなのね。
語彙力と情報量もすごいもんね。
頭のどこに入ってるの?
私は息子が混乱しないようにと、小さい頃から色々な道理を説明するようにしていたら、母から「理屈っぽい人間に育つ」と心配されたものです。
でも息子はじーちゃんばーちゃんの話し方では何を言われているのか全くわかっていなかったよ。
今でも人によっては「9割わからない」とか言います。
旦那が、「ママさん、昔はなんも言ってくれなくて、対応困ったんだ。今は言うようになったけど、言い過ぎなこと多いんだ。大目にみてやって」と、子どもらに言う(^_^;)
旦那と子どもらに大目に見られてるらしい私、です。