やまじゅん通信 “きょうのヤマ場”

日本共産党前神戸市会議員 山本じゅんじ WEB通信

新型コロナ感染症の感染拡大、3日に神戸市過去最高に

2020-12-04 | 日記・エッセイ・コラム

(写真は神戸市のHPより引用、 https://www.city.kobe.lg.jp/documents/38783/06_flowchart_honninshoujouari.pdf , https://www.city.kobe.lg.jp/documents/33675/flowchart_kensanagare_honninshoujouari.pdf )
 冬の到来を迎え、新型コロナ感染症の感染者の拡大が勢いを増してきました。神戸市では3日、新規感染者が77人と過去最高を記録。医療体制が大丈夫なんだろうかと心配となる状況が増してきました。ここ最近、神戸市の中西部の地域医療の中核をなす3つの病院でクラスターが発生。このまま患者が増え続ければ、通常の医療供給体制ですら逼迫しかねない状況にもなりかねません。
150万都市に保健所が1つ。感染症対策の最前線、こういう体制でいいのでしょうか。
1日の感染者がさらに爆発的に増えれば、陽性者を追いかけることもできなくなり体制が崩壊しかねないと危惧します。必要な予算と人員を確保し、十分な体制で対応することが必要です。
これから本格的な冬が訪れてきます。空気も乾燥する中、マスクをはじめ手洗い、消毒を中心に感染予防対策がとりわけ大事です。みなさん、くれぐれも気をつけましょう。

 さて、福祉環境委員会でも、本会議でも取り上げていますが、感染拡大を防ぐには徹底した検査体制の拡充と検査そのものの拡大が必要です。
いかに無症状の感染者を把握・保護するのかが、今後の感染拡大を抑えるうえでも大切なことではないでしょうか。点と線での対応にとどまらず、面的に対応していくことがもとめられていると思います。
大規模なPCR検査の有効性は確認されています。11月10日の政府コロナ対策推進本部に出された資料は、7~8月の「第2波」に際し、東京都新宿区・歌舞伎町において、「大規模・地域集中的なPCR検査を実施したことにより、陽性者数が減少したことが統計的な分析で明らかになっ(た)」と、その効果を認めていました。
神戸市では、介護・障害入所施設の職員を対象にしたPCR 検査を実施するとのことで、公費負担で介護・障害入所施設職員を対象にした定期的検査を実施するということです。
しかしこうしたいわゆる「社会的検査」を自治体に任せるだけでいいのでしょうか。感染が広がっている地域において在勤・在住者など幅広く「面の検査」を、政府の責任で行うことが必要であり、その費用は、全額国庫負担でまかなうことが必要ではないか、と考えます。

□日本共産党の考え******************
 感染の爆発的拡大を抑え、医療体制を維持・強化し、国民のいのちと健康をまもるため、
(1)医療機関や高齢者施設などを守るための「社会的検査」、繁華街など感染急増地となるリスクのあるところへの「大規模・地域集中的検査」を政府の大方針にすえて推進する
(2)感染追跡を専門的に行うトレーサーを確保し、保健所の体制を抜本的に強化する
(3)病院・診療所への減収補填(ほてん)など医療機関への全面支援を行う
(4)全国一律の「Go To」はやめて地域ごとの支援策に切りかえる
―という四つを提案しています。
社会的検査というのは、医療機関(病院・診療所)、介護・福祉施設、保育園・幼稚園、学校、学童クラブなど、クラスター(感染者集団)が発生すれば多大な影響が出る施設等で定期的なPCR検査を行うことです。

豊かな里山にメガソーラーはいらない

2020-12-04 | 日記・エッセイ・コラム
 以前に、メガソーラーについて話題にしました。10月の福祉環境委員会で市民の方から出された陳情が審議され、陳情に基づいて審議しました。陳情は残念ながら打ちきりとなりましたが、問題点はかなり明らかにできたのではないかと思います。特に、地元説明や防災面、生物多様性、電磁波など8項目にわたって問題点を指摘。当局を質しました。
https://blog.goo.ne.jp/sumanokaze4832epxr5g2e8wma9b/e/ae384b08e1f6a16f2817de3703585994
いちばんの問題は、「問題がある」とわかっていても不許可にできないこと。
小耳にした話では、土地の所有者の財産権の問題にも絡むとのことで、土地の処分については所有者の自由であり、作らせないなら相応の補償を、といわれてもしかたないと、極論ですがそういう類いのものだということで、なかなか難しい問題やな、と住民運動以外にも考慮しなければならない問題が多々あることも理解できました。
 さて、このメガソーラーについて、先日の福祉環境委員会に別の方から陳情が出されました。前回のものはやめさせてほしいというものでしたが、こんどの陳情はきちんと説明を住民にするよう求めるというものでした。
聞けば、その地区では自治会関係の役員の方には一度説明が行われているようですが、広く住民を対象とした説明会は開かれていないようです。
前回の委員会で指摘した8項目の問題もなにも説明がなかったようで、事業者の説明のあり方が問われる問題でした。
自治会の役員に説明して、説明しました、と報告することは多々ありますがそれでは単なるアリバイ程度にしかならないと言われても仕方がありません。
複数の委員からもさまざま問題だという趣旨の指摘がされました。局長は説明のありかたについては課題だとのべ、厳しく対応すると答弁しましたが当然です。
私は、地域全体に関わる問題で、地域全体で問題点や課題は共有すべきだし、事業者や行政も含めて問題や課題を共有することが大事だと指摘。そのためにも丁寧に地元説明を何度も行わせることが必要ではないかと求めました。
 先祖代々、何世代にもわたって、それこそ人が住み始める前から営まれてきた自然の営み。巨大な人工物によって破壊されてしまっていいものかと思うのです。少なくとも自然との共生が言われて久しくなりますが、いたずらに自然に負荷を与えるような身勝手な行為はやってはなりません。自然エネルギーでも再生可能エネルギーでもありません。壊れた自然は、簡単にはもとに戻せない再生不可能なものです。やはりこういうところにも強欲な資本主義の弊害が現れているとおもいます。
巨大な自然破壊に繋がるメガソーラーは、いりません。小規模な地産地消のエネルギー戦略に踏み出すときです。